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※それでも

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もう何時間経ったかもうわからなかった。

何回果ててしまったのかもう、忘れてしまった。


ただただ目隠しをされた暗い視界の中、
快感の暴力に耐えながら、この部屋にいないルカに縋り付くことしかできなった。



「んあっ、ゃあ、ルカ、あぁっ」

そして中で激しくうねる張り型にまた半強制的にイかされる。


涙と快感でぐちゃぐちゃな思考に理性はもう残っていなくて、
今までどんな仕事も冷徹に成し遂げてきたのに、
ルカの前ではどうにもならないらしい。


いつも理性的で、年上故の大人の余裕で彼に接していたのに、
今は子供のように彼に縋り付いてこのぐちゃぐちゃの感情をぶつけてしまいそうだ。


「んぁああっ、はっ、あぁっ」

おもちゃの刺激が弱められる間は色々考えてしまうが、スイッチ一つで思考は快感にもってかれてしまう。

コンコンと足音が近づいてくる音がした。

突然目を覆っていたものを外され、
薄暗い室内の灯りすら眩しく感じた。

そんな視界の中でも、ルカの姿ははっきり捉えられて、少し安堵した。

「ただいまユウジ」

そう言って、彼は手に持っていたリモコンのスイッチを見せつけるように、
強さを上げていく。


「あ、まってぇ、ルカっ、ダメ、ダメっ」

彼の意図を拒否して、どんなに首を横に振って拒絶しても、
彼は許す気がないらしい。

俺はそのまま彼の前でも、今までで1番激しい絶頂を迎えさせられた。

「すごいな、ユウジ何回イッたの」

そう揶揄うように、もう半透明な排泄物しか出せなくなったそこを指で塗り広げる。

「あ、やっ、ルカ」

あまりにも敏感になっているそこは、
そんないたずらすら、脳が焼き切れんばかりの快感として捉えていた。

今度ルカはもう片方の掌でその先端を撫でる。
くるくると止むことのないその刺激は今までと違う排泄感が差し迫ってくる。

「まって、ルカ、なんかでちゃうっ」

「いいよ、出して」
ルカに耳元でそう言われ、俺の理性の糸は簡単に切れてしまった。

「ぁあ、見ないでぇ、でちゃうっ」

「ちゃんと見ててあげるよユウジ」

「やっぁああぁああっ、んっ、はあっ」


バクバクする心臓とチカチカする視界を一瞬感じた後、今まで感じたことない排泄の解放感と共に、彼の手を汚す。
そのあまりの疲労と彼が近くにいる安心感で意識がうとうととし始めた。

「僕のユウジかわいい」という甘い声と額にチュッという軽いリップ音を聞きながら、
俺は意識を手放してしまったようだ。




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