【R指定BL】下剋上な関係を集めた短編集

あかさたな!

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寮後輩・先輩@悪いことの後に良いことは起きる(後輩視点)

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寮後輩・レオン×先輩・ルイ


俺の学校は全寮制の学校で、
貴族や王族の子息しか入れない格式高いところだ。

寮生活では先輩に教わるという名目で、二人部屋である。

俺の部屋はルイ・ドルレアンさんだった。
まあ、俺がこの部屋割りを仕組んだのは彼には秘密。

入学前から家の付き合いで何度か彼に会った。
彼はとても中性的な見た目で、まるで人形のような均整が取れた顔立ちをしていた。


寮で会った彼はそれから少し成長して、美しくも少し背が伸び、大人な体つきになっていた。


俺の想いが思わぬ形で実ったのは、
冬休みの時だった。

◆◆◆


俺は実家に帰省をする予定だったが、
運悪く道を阻まれ、途中で引き返すことになった。

ルイさんはどうやら今回は寮で年を越すらしいし、
むしろ義務的に家に帰るよりずっと楽しそうだなと思ってしまった。


寮に着いたのは消灯時間が少しすぎた頃だった。

護衛の門番に事情を説明し入れてもらった。
荷解きは明日の明るくなってからにすることになり、
俺は鼻歌でも歌ってしまいそうなほど上機嫌で水浴びを済ませてから部屋へ向かった。


いや、今頃ルイさんの寝顔見れるかな~とか、
明日起きたらルイさんびっくりするかな~とか、
思いながら部屋の扉の前まで来た時、
わずかに漏れてくる色っぽい声が聞こえた。


「………っ……はぁ……レオン……」

思わず耳を疑ってしまった。

あの純粋なルイさんにも性欲があったのも少し驚いたが、
俺の名前で欲を満たしてるのも…。


よく耳をそばだてると、
シーツが少し擦れる音やクチュッという少し粘り気のある湿った音も吐息の合間で聞こえてくる。

彼は今どんな顔をしてるんだろう。
何を想ってしてるんだろう。
俺の想いも片道通行ではなかったのか。


カチッガチャッ

そう頭がいっぱいになった時、
俺はもうドアを開けてしまっていた。

「……っ///////」

そこには俺のベッドで下半身だけ何も纏わずに腰だけを高く上げて
前も後ろも気持ちよくなっていた先輩がその姿勢のまま固まっていた。

その色気のあまり何も言えなくなった俺を何かを勘違いしてしまったのか

「レオン…ごめん…これは違うの」
と今にも泣き出しそうな潤んだ瞳でルイさんは視線を彷徨わせていた。

そんな彼にいたずら心が湧かないわけもなく


「大丈夫ですよ。ちょっとえっちで悪い子なルイさんも大好きですよ。」

「…やっ…違うの…そいうのしてたんじゃないの」

「へー。じゃあこの手は何ですか」
そう言って、彼の後ろの蕾に深く入っている2本の指を少し引き出す。

「んんん…やめっ…」

「ルイさんはこっちでも気持ちよくなれる変態さんだったんですね」

そして彼の指をまた中に戻す。

「…ぁあ…レオンっ…」

だんだん意識が快感に支配されていったのか、
俺の動きを受け入れ始めた。

「こっちも」
彼の前を握っている手の動きを促すと彼は素直に従った。

「んっ…ぅう…んん」

「もう一本入れますね」
俺の中指を彼の中に入れていく。

「あっ…さんぼんは…はいんない…っ…ぁ…」

自分の意思ではどうにもならない指が彼を体内から翻弄する。

彼のしこりを押しても、
彼は息と声を押し殺すのが精一杯なようで、
前を握っている手はギュッと出ていきそうな精を堰き止めるように握られていた。


「っ…レオン…もうだめっ…んん…っ…」

彼の中から全ての指を抜き、
くるっと仰向けに彼の向きを変えさせる。


今日初めてしっかりと僕と目を合わせたルイさんはどこか決まりが悪い感じに視線を逸らした。

そんな彼に構わず、俺は衣服を脱ぎ、
彼の脚を割ってはいり、
彼の蕾に俺の反り上がったものを当てる。

「…っ」
その感触に一瞬ビクッとしたが、
拒否はされなかったので、俺はそれを了承ととった。

「ルイさん、いれますね」

「…っ」
目をギュッとつむり、声を出さないように噛み締めている。
せっかくの美しい唇が傷ついてしまいそうで、
思わず口づけを落としてしまった。

「んん」

少し驚いて空いた口の隙間に割り込んで、内側も味わう。
途中まで収まっている俺のものはきゅっきゅっと締め付けられた。

少し力が抜け始めたそこに、少しずつ腰を進めていく。

「…はあ…はぁ…」

全部が収まる頃にはルイさんは慣れない口づけに息切れを起こしているようだったが、
目はとろんとして焦点がどこかわからなくなっているようだった。

息を少し整えている間も彼の内側は早くと言わんばかりに締め付け、勝手に腰が動いてしまっているようだった。

「ルイさん、大好きです。」
再び口づけを落とし、少しずつ慣らすように腰を動かすと、俺の背中に回ったルイさんの腕がギュッとして、いきすぎた快感を逃すように縋ってくる。

「ンッ…ふっ…はっ…んん…」

さっきのしこりをつくたびにルイさんの体はビクッと跳ねる。


挿入の違和感に少し柔らいでしまった彼の前を手で再び追い詰め。

するとさっき以上に体が暴れ、
彼の内側がものすごい締め付けの後、何度も小さな快感の波に震えていた。
その締め付けに釣られて、俺は彼の中で出していた。

どうやら彼も果てたらしく、
俺の手は彼の出したもので満たされていた。

「ルイさんかわいい」

ベッドでぐったりしている彼の額に口づけを落とし、
そっと彼の中から俺のものを抜いた…。


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