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※魔装備の真価
しおりを挟むそういえばさっきから体が疼いて仕方ない気がする。
それは性欲的な疼きで、微弱ながら少し思考を鈍らせ、体が敏感になっている。
まるで酒に軽く酔ってるようにふわふわして上手く体に力が入らない。
これは吸血鬼の能力か何かだろうか。
ここに来て初めて学舎での先生の顔が思い出された。勉強しないと、相手の弱点がわからなくて負けてしまうよだっけ。
勇者リオンは必死に吸血鬼の弱みとか特徴を思い出そうとするが、すぐにそれどころじゃなくなった。
「あッ……ひ、………んっ」
衣服を脱がさられるも、抵抗はできず、指輪・首飾り・マントだけの装備を残されて勇者リオンは月明かりに照らされながら一糸纏わぬ姿にされた。
「マントだけっ!?!やっぱあんた変たぃいいいっ!?!!」
「我にそんな趣味はない」
少し不機嫌そうに思いっきり乳首をつねられて、勇者リオンの悲鳴は少し裏返った。
痛いだけのはずのその行為は、なぜか魔王の手が離れた後もジンジンと気持ちよく感じる気がして勇者リオンは戸惑っていた。
「$€=×〆|+$$€|°%・*」
何かわからない言語で魔王が呪文を唱えると、勇者のマントと魔王の王冠が光、そしてマントがひとりでに形を変えて勇者リオンを拘束した。
魔王ルルは気に入らなかったのか、二、三回同じ呪文を唱えて、ベットの背もたれに寄りかかって、手は後ろ手に、脚はM字開脚で固定されたところで落ち着いた。
「みるなっ!変態魔王っ!!!」
まだ色気もなく騒ぐ勇者で魔王の興が少しそれたので、魔王ルルはお仕置きを思いついた。
「#/&/&##/__/&#@&/」
今度は違う呪文を唱えると両者の首飾りが光った。そして魔王は静かに言った。
「勇者リオンよ。いつもしている通りの自慰を見せなさい。」
「はっ?!??えっ、や、まって」
その発言に自分がいつもしていることがバレた思春期独自の恥ずかしさを感じながら、悟られまいとガンを切った思考とは裏腹に、
拘束から解放された手は逃げる抵抗もせず、少しずつ熱く張り詰めてるそこに近づき始めた。
「なんでぇ……やっ、とめて、ちがうっ」
涙目になりながら、自分の言いつけを守っている勇者に魔王は普段満たされることのない自分の嗜虐心が満ちていくのがわかった。
魔王ルルはしばらく勇者リオンの痴態を楽しんだ。
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