5 / 10
勇者リオン参上‼︎
しおりを挟むやはり中庭からベランダに、見えた人影は魔王ルルだった。
スライムに飛ばしてもらい、勇者リオンはベランダにかっこよく着地を決めた。
「驚いたかっ‼︎魔王ルルよ!今日のオレは一味違うから覚悟しておけ!」
「リオンか…!?こんなところになぜ??」
魔王ルルは困っていた。
吸血鬼にとってのご馳走が空から降って来たからだった。
勇者リオンは自慢げに曰く付きの指輪と首飾りとマントを魔王ルルに見せつけた。
「どこでそれを…??」
「おー、これらを知ってるのか!これは王宮からぬすん…ゴホンッ、借りて来たものだ!」
なるほど無断で持ち出して来たのかと魔王ルルは納得した。
彼はその魔装備の力のことは知って今日来たのだろうか。
いや、彼のことだからきっと偶然今日辿り着いただけかもしれないと魔王は思い直した。
「長旅で疲れただろ、よかったら中で温まりながらその装備の力を見せてくれるか」
「たしかに、夜は冷えるな。しかたない、案内したまえ魔王ルルよ」
魔王にこれほど偉そうに口を聞けるのは、この世で彼一人くらいではないだろうか。
多くのものは普通もっと恐れて萎縮するというのに、勇者リオンだけは相変わらず、勝つ気で挑んでくる。
うーん…。自ら捕食されに来たなら、どうなっても自己責任で処理されるだろうな勇者リオンよ。
魔王ルルは勇者をどう美味しくいただくか、頭を巡らせ始めた。
極上のご馳走が、1番お腹を空かせてる時に、自らやって来たのだ。食べないわけにはいかないんじゃないか。
10
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説

「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。
猫宮乾
BL
異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。

禁断の祈祷室
土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。
アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。
それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。
救済のために神は神官を抱くのか。
それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。
神×神官の許された神秘的な夜の話。
※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。

神官、触手育成の神託を受ける
彩月野生
BL
神官ルネリクスはある時、神託を受け、密かに触手と交わり快楽を貪るようになるが、傭兵上がりの屈強な将軍アロルフに見つかり、弱味を握られてしまい、彼と肉体関係を持つようになり、苦悩と悦楽の日々を過ごすようになる。
(誤字脱字報告不要)


就職するところがない俺は男用のアダルトグッズの会社に就職しました
柊香
BL
倒産で職を失った俺はアダルトグッズ開発会社に就職!?
しかも男用!?
好条件だから仕方なく入った会社だが慣れるとだんだん良くなってきて…
二作目です!


性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる