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◯11月_文化祭2※【下着なし/メイド服/鏡】
しおりを挟む何が不味かったんだろう。
なぜか海斗に女装メイド喫茶をやることがバレていた。
しかも衣装をもらったばっかりの時に声をかけられたから、それはもちろんカバンの中にまだあって、
色々タイミングが不味かったんだと思う。
「って、、、なんでお前が採寸図るんだよ!!」
「僕の番のこんな姿、他の人にみせたくないので」
お遊戯のクラスの出し物に大人気ないなと呆れながら、彼もまだ子供なのかもしれないと思ってしまう。
賑やかな教室から少し離れた空き教室に2人きり。
鍵は閉めたから人は入ってこないし、
衝立があったから、そこからも見えないだろうけれど、
クラスのやつに見られる分には、笑ってくれればそれでいいが、海斗相手だとなんか恥ずかしさが勝る。
太ももまである黒い薄手の靴下と、ピカピカに磨き上げられた丸みのあるローファーを履いた。
長袖の黒ベースのワンピースに袖を通し、エプロンを思わせる白いフリルを整えた。
幸い襟付きだったので、首元は制服と変わらず隠せるようだ。
おまけで赤いリボンが両サイドについてる白いフリルのカチューシャも入っていたので、それをつけろってことだろうと思った。
簡易的に置かれていた全身が映る姿見で確認すると、自分でも驚くくらいわりと知らなければ女の子に見えた。
スカート丈が少し短いせいか、下着は見えてしまっていたので、
本番の時は多分違うやつを履いた方がいいかもしれないなと思った。
ふぅーっと、一つため息をついてから、海斗を呼んだ。
「着替え終わったよ、採寸確認して」
「はい、入りますね…ッ」
海斗は少し衝立をずらして入って来て、また戻して外からの視線を遮った。
一瞬間があって、頭のてっぺんからつま先まで見られてる感じの視線に耐えられなくて、早く終わらせてと促した。
紙と測りを片手に、チェックリスト通りに袖の長さや肩の位置とか直接触りながら、確認を進めていった。
いや、こんなに触らなくても確認できると言っても、触らないとわからないのでと押されて、されるがまま任せた。
なんかそれ以上口論しても長引きそうな気がしたから。
作業がスカートあたりに差し込んだ時は少し体が緊張する感じがした。
別に変なことされてるわけじゃないのに、測るために太ももに時々当たる手とかにドギマギしてるのを顔に出さないように必死に我慢した。
「あの、この下着測る邪魔になってるので、脱がせてもいいですか」
「へぁ!?」
もうすぐ終わると安堵していたところにとんでもない爆弾発言を投げられて、変な声が出てしまった。
「失礼します」
「ちょっ…!」
断る前に下げられ、なす術なく取り上げられてしまった。
「測り直しますね」
さっきはスカートの中を測られる時とかに、下着越しに時々当たっていたせいか、これからされそうなことを想像してしまって少し青ざめた。
「大人しくしてたら、すぐ終わりますからね」
そう言われて仕舞えば、大人しくして早く終わらせてもらった方がいいと思って従った。
「…ッ」
別にわざとではないと思うし、悪気もあるようには見えないんだけど、
きっと今までたくさんそこに教え込まれたから、それだけで少しスカートが持ち上がってしまった気がした。
指摘されると思ったが、フリルのせいで気付いてないからか、海斗はそのまま黙々と作業を進めていた。
「柊先輩、ちょっとその床に置いてあるものを拾うポーズをとっていただけますか。」
何にも考えず、指示されるまま動いた。
「これでいい」
そう聞こうとして、後ろに立っている海斗の方を振り向いた時、ちょうど鏡が見えて、
なんかスカートが少し持ち上がってしまっていて、結構丸見えだった。
咄嗟にそれを認識して、顔に熱が集まる感じがした。
そのままの姿勢じゃあいられなくて、その場でしゃがんだ。
「どうしたんですか柊先輩。顔が少し赤いようですが」
前に回り込んできた海斗がそんなことを言ってくるから、余計熱が冷めなかった。
「ちなみに、今も結構丸見えですよ」
そうニコッと指摘された下半身を確認すると、しゃがんだせいで、隠しきれない色々が見えているようだった。
「変態っ!お前が脱がせたんだろうが」
「ダメですよ、スカートを履くならちゃんと気をつけないとみんなに見えてしまうんですからね」
彼は何を思ってか、俺を立たせてそのまま鏡の前まで連れてきた。
「見ててくださいね」
鏡から目を逸らすことが許されないと言わんばかりに顎を掴まれ、鏡に映る自分と目があった。
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