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●10月_副会長の憂鬱3
しおりを挟む湊さんは風邪をこじらせた体で学校に休みの連絡を優先輩に入れてもらった。
ちょっとしばらく家に帰りたくないみたいで、と言うと何かを察してか、僕に湊さんを任せてくれて、それ以上深くは追求されなかった。
そんな湊さんは、
午前はおもちゃでお仕置きをされ、午後はお昼寝して、夜はまた僕に直接お仕置きをされる日々だった。
抑制剤は一度もあげてないから、たぶんずっと熱が燻ってたからだいぶ辛かったと思うけど、
これに懲りて次は僕を頼ってほしいと教え込んだ。
最初は少し熱に抵抗していたが、
体に気持ちいいをたくさんを教え込んだので、最後の方は快感で記憶を飛ばしてしまうこともあった。
ヒート中は僕だけを全力で求めて、あんなにかわいいお誘いまでできるのに、
ヒートが収まった翌日はまたツンツンな湊さんに戻ってしまう。
前よりはだいぶ心を許してもらえてる感じもするけど、
湊さんから僕を頼って来てくれたことはまだない。
やっぱり、僕じゃあまだ頼りないのかな。
そんな不安を払拭するように、償うように、僕は湊さんに1週間分の授業を2人で叩き込んだ。
1週間分の出遅れも、湊さんには影響せず順調に日常が戻ったようで、少し安心した。
それから、僕たちは徐々に11月にある文化祭に向けて、それぞれ忙しくなり始めた。
しばらく2人きりになるチャンスがないことがわかって少し落ち込んでいた時、僕が湊さんのクラスのだしものの話を聞いてしまったのだ。
湊さんのクラスの先輩たちは僕が生徒会長って知ってるからか、結構気さくに話しかけてくれた。
不自然さがないように探っていたら、
「できたー!!」
と大きい声がした。
声の主の方を見ると、完成した衣装を自慢げに見せていた。
誰が着るのと聞くと、「柊くんように作ったんだよ」と言われた。
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