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●10月_副会長の憂鬱2※【抑制剤なし/軟禁/おもちゃ】
しおりを挟む結局湊さんはヒートがそろそろと思った時も僕には一言も助けを求めて来なかった。
少し心配になって、用事があるという体で湊さんの教室まで様子を見に行くと、案の定机に突っ伏していた。
顔を上げて僕だと認識すると、少し嫌そうな顔をしてから、のろのろとこちらに向かって歩いて来た。
ここじゃあ話せないことなので、少し時間をもらえますかと聞くと、
少しめんどくさそうに僕の後ろをついて来た。
そのまま僕の部屋まで連れていき、
体調不良の原因を問いただしたところ、
予想が的中した。
弱い方の抑制剤と僕との少しの交わりではなく、強い方の抑制剤を服用したらしい。
その答えで頭に血が昇ってしまった僕が、彼を軟禁してしまうのは本能に忠実だっただけかもしれない。
湊さんの手足をベットとおもちゃの手錠で繋いだ。
ベルトのように金具で止めるようになってるそれの内側は柔らかい布でできてるので、多少暴れても怪我をしないような作りになっている。
大きい声出したら、困るのは湊さんの方ですよね。
と脅すと、かなりおとなしくなった。自分でもわかるくらいずるい言い方をしたと思う。
湊さんを部屋に残して、彼の荷物をとりに行ったり、早退の旨を連絡したりした。
そして僕はそのままその日の授業を受けて、彼の抑制剤の効果が切れるのを待つことにした。
…………
放課後になり、部屋に戻ると、疲れてしまったからか湊さんは穏やかに眠っていた。
その横で本を読んでいると、しばらくしてから湊さんの呼吸は浅くなり始め、体温が上がり始めたからか、少しずつ彼の甘いヒートフェロモンが部屋を満たし始めた。
「…かい…と??」
湊さんが目を覚まし始めた。
少しぼんやりしたまま、彼の服を脱がせる僕の手を眺めている。
「眠いですか、もう少し寝ててもいいですよ」
彼の目の上にタオルを一枚かけると、またしばらくすると寝息のように呼吸が落ち着き始めた。
湊さんが寝ている間に服を全部脱がせて、ベットにたくさんのタオルを敷いた。
そして彼の体に優しく触れ、僕のものを受け入れる準備を始めた。
気持ちよさにまた目を覚ました湊さんの唇をキスで塞いで、声を抑えた。
寂しそうに手が動いていたので、拘束を全部外してあげると嬉しそうに首に腕を絡ませて、キスをおねだりして来た。
半分夢だと思ってるからか、いつも以上に甘えたな気がする。僕をめろめろにしすぎです。
そのまま全身を可愛がって、最後は僕のもので湊さんの中をたくさん満たした。
そして疲れ果てたのか、その日は2人ともぐっすり朝まで眠った。
…………
翌朝、少し辛そうに、湊さんが僕の胸に縋りついていた。
僕は授業に行かなければならなかったので、
また湊さんをベットに拘束して、今度は後ろに張り型のうねるおもちゃを入れてあげてから、ハンカチを噛ませてあげた。
かわいそうと思う気持ちもあるが、これは僕を頼らなかった罰だ。
弱い方の抑制剤もあげなかったから、たぶん今頃はだいぶ熱にうなされてると思う。
でもこれはおしおきだから。
…………
昼休みに湊さんの様子を見に行くと、
僕を見るとうわ言のようにごめんなさいと繰り返していた。
ベットや体には彼の快感の証拠がたっぷり散らばっていた。
「よく頑張りました」
こんな強烈な快感でも、湊さんは律儀に声を押し殺していたようだ。健気でかわいい。
中を弄ぶおもちゃを外してあげて、手足の拘束も外した。
そのまま相当体力を持ってかれていたのか、湊さんはすぐに寝てしまった。
しばらくは起きなさそうな様子だったので、僕はお昼用に買ったパンを急いで食べて教室に戻った。
………
放課後に部屋に戻ると湊さんは静かにぐずぐずと泣いていた。
僕がいなくて寂しかったらしい。
今日はちゃんとお仕置きを頑張ったから、たっぷり甘やかして、たくさん可愛がることにした。
繋がったまま、ギュッと抱き合っているだけでも湊さんはかなり気持ちよさそうにとろけていた。
熱のせいで境界線が溶かされて、本当に彼とひとつになったみたいに感じれた。
その彼に主導権を握らせるように上に座らせても、少しぎこちなくも一生懸命に腰を揺らしてくれた。
たまらずにときどき彼を下から突き上げると、
体をゆみなりにして、本日何度目かの、もう半透明になったものを吐き出す。
「ぁ…ずっと…いってりゅの…かいとぉ」
快楽に必死に溺れているのに、ぎりぎり理性で声を抑えるために指を咥えてるのが視覚的には最高だった。
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