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●9月_ 我慢は体に良くないですよ 2※【おしがま/本番なし/いたずら】
しおりを挟む夏休み開けて、初めての生徒会の集まりがあった。
今日の議題は文化祭とか球技大会とか、後期の全体的なものだから少し長引きそうな感じがしてた。
でも今日進行してるのが椿先輩だから、みんな割と真面目に聞いていた。
椿先輩が怒ると少し面倒なので、みんな大人しくしてるという方が正しいかも知れない。今日帰れなくなっちゃのは流石に嫌なのだろう。
30分くらい経って集中が切れて来た頃、隣を見ると湊さんがなんかそわそわとして、脚を閉じたり、腰をもじもじさせながら、時々ギュッと目をつぶって耐えているようだった。
好奇心半分で、彼の下腹部を押したら、
声にならない悲鳴を上げた後、涙目で睨まれ。我慢してるのかな、可愛い。
幸いみんな椿先輩のいる黒板の方向いてたし、誰も1番後ろに座ってる僕らのことを見ていなかった。
だから椿先輩が黒板に板書していたりする合間を縫って、湊さんにいたずらをした。
太ももを撫でたり、お腹の張りを楽しんだり、耳を触ってあげると顔を赤くして体をピクピクと強張らせていた。
でも頸をくすぐったときに、堪え切れなかったのか、湊さんは少し跳ねて机が大きな音を立てた。
「すみません、消しゴム拾おうとしただけなので、続けてください」
と、僕が椿先輩に言い訳することになった。
湊さんは今にも噛み付かんばかりに睨んできた。
少し微笑んでごめんなさいと伝えつもりだったけど、それが気に食わなかったのか、湊さんにいたずらしてた手の甲をつねられた。
なかなか我慢の限界が近いのか、湊さんは僕以外から見えないからか、遠慮なく直接そこを押さえていた。
たぶん会議の途中に立ったら、椿先輩に目をつけられるのをめんどくさがったんだろうな。
「椿先輩、ちょっと柊先輩具合悪そうなので、保健室連れて行ってもいいですか」
「えっ、あーあ、わかった」
その時点でもう、湊さんをお姫様抱っこで抱えていたので何か言われる前に急ぐことにした。
「僕たちの係は任せます。では、」
少しこちらを心配してか、湊さんと仲がいい一之瀬先輩や華園先輩も付き添いにきそうだったが、全力で断って、
生徒会室の扉を閉めて、
少し離れた方のトイレに少し早足で向かった。
…………
少し広い個室に一緒に入って、脱ぐのを手間取っている湊さんのベルトを外して、そのまま膝まで全部下ろしてあげた。
「ありがとう…でも、見られてると…出ないと思うから…」
お腹は見た目でもわかるくらい限界なのに、
僕が彼のものを支えて待っていることに抵抗を示しているようだった。
「大丈夫ですよ。どんな湊さんも僕は好きですよ」
「ちが…っ、だから、でないっ」
「ほら、しーしー」
幼児をあやすみたいに言い聞かせると、湊さんの体から緊張が取れ、徐々に音を立てて、熱いものが放出された。
「や、見ないでっ、やだっ、とまんない…」
間に合った安堵と解放された快感で、後ろから覗き見た湊さんの表情はかなり色っぽかった。
「いっぱい出て、気持ちいいですね」
「ゃ…いわないで」
僕にとっては割と気持ち少し長めの時間でも、たぶん湊さんにの体感時間はとても長かったんじゃないかな。
徐々に勢いが収まっていき、やがて出なくなった。
「はぁ…はぁ…はぁ」
出すことで頭がいっぱいだった湊さんに徐々に理性が戻って来たのか、耳まで真っ赤になりながら息を乱していた。
そのまま処理して、彼の洋服を戻しても、
複雑そうな顔をしながらも、されるがままでいるのはほんと可愛いかった。
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