24 / 38
●8月_一夏のご褒美3※【耳責め/お風呂/目隠し】
しおりを挟む部屋に戻って、少し微睡みながら、お土産がわりに買ったお菓子たちを少しつまむことにした。
「テストで勝った方の願いをなんでも聞く話覚えてますか」
「ああ、覚えてるけど」
言質は獲った。
「せっかく部屋にもお風呂がありますし、よかったら一緒に入りませんか」
そう、今回僕がテストで勝ったご褒美の狙いはこれだった。
絶対湊さん渋りそうだから。
「え~…2人で入ると狭くなるし…先入って来ていいよ」
「僕のお願いでも、入ってくれないんですか」
「ゔ…わかったよ、変なことするなよ」
うーん。それは無理なお願いかもしれない。
湊さんはどんなことを僕に願いたかったのかも気になるが、今回勝ち取ったものは楽しみ尽くすことにしよう。
…………
「じゃあ、僕先に入ってるので、準備できたら来てくださいね」
湊さんは、浴衣を脱ぐのを躊躇しているようで、大浴場ではパッと脱いでパッと入っていたのに、
なんか僕を意識してくれてるのか、少し時間がかかりそうだったので、
先に中で待つことにした。
軽く体を流し、猫足バスタブより少しゆとりのある感じの細長いお風呂にゆったり浸かった。
熱すぎないほど良い温度感が、とても気持ちよかった。
しばらくしてやっと湊さんが入って来た。
体を流したあと、僕の対角線に座ろうとしたから、
有無を言わさず引き寄せて、僕の足の間に湊さんをおさめた。
そのままお腹に手を回して抱きついてると、しばらくはジタバタしていたが、
抜けれないことを悟ると、おとなしくなった。
「これがお前の願い?」
「そうですよ。今すごく幸せです!」
「ふーん」
少し赤い耳が目の前にあったから、悪戯心半分でそこに息を吹きかけた。
「ひッ 、 」
湊さんは身震いをして、また逃げようとした。
へー耳、弱いんだ。
「んーんっ、海斗やめっ、はっ」
ガッツリホールドされてるから、逃げられなくて、僕は好きなだけ湊さんの耳を堪能した。
耳たぶを食べたり、吸ったり、少し舐めたり、
それだけで湊さんは涙目で腰を抜かすほどダメダメになったらしい。
「はぁ…ぁ…ッ…んんんっ…ゃ」
「そろそろ上がりましょうか」
このままではのぼせてしまいそうなので、そろそろお風呂から上がることにした。
解放された湊さんは安堵の色を見せていたが、これはまだ前座に過ぎない。
結局腰が砕けちゃった湊さんは僕のお姫様抱っこに甘んじてくれた。素直で可愛い。
「海斗、その…恥ずかしいから、ヒートの時以外あんまりしたくないんだけど…」
「なるほど…なら目隠ししませんか。僕の姿が見えなければ、1人でしてると思ってもらっていいんで」
うーん、このまま放置しておくのも湊さんは辛いだろうし、
一方的に進めてしまうのは良くないな。近くにあったタオルを仰向けで寝ている湊さんの目元にかけた。名案だ。
少し頭を振れば、外れてしまうけれど、それはそれでいいなと思ってしまった。
そのまま首から肩、胸やお腹まで口づけを落として愛おしむ。
見えないせいか、そんな小さな刺激一つ一つにも湊さんは反応した。
美味しそうな、胸の果実をあえて、触れないように愛撫すると、そこはだんだん固く主張し始めた。
「ぁ……はぁ……っ……」
湊さんの息は浅くなり、でももどかしい感じで体を捩らせていた。
僕も別に意地悪がしたいわけじゃないから、そこを優しく口に含んで、飴玉を転がすように味わった。
「っ…ふっ……はっ……ぁんッ」
たまに甘噛みを堪えれないこともあったけど。
おへそを堪能していた手をそのまま太ももへと滑らせる。
それだけで、湊さんの象徴はピクンとして、トロッと涎をこぼした。
少し押しつぶすように胸の果実をいじめても、そこはまたトロッと涎が溢れた。
「ゔ………ぁ、っ……んやっ……ぁ…」
胸の果実から離れるのは名残惜しかったが、とろとろと涎をこぼしておねだりするそこには抗えなかった。
湊さんの足を割り開いて、いわゆるM字開脚にして、絶景を少し堪能してから、そこへの愛撫も始めた。
「ぁ…かいとぉ…それ、はずかしぃ」
脚を閉じて、湊さんは僕の髪を掴んでやめさせようとする。
でも快感のせいで力があまり入らなくて、それはただただおねだりされてるようにしか見えなかった。
最初は湊さんの象徴ばかりを味わっていたが、その下の方もだんだん濡れ始めたので、誘われるがまま、そこを舐めた。
「やっ、それッ、へんになるっ」
少しそこに舌を入れてみたり、指で湊さんの好きな浅いところも、少し深いところも触ってあげた。
でもまだ一回も前でイカせてないせいか、そこはさっきよりとろとろに湊さんのお腹を汚していた。
「あ、なめちゃ、いやッ」
蟻の門渡りと言われるところを舌で愛撫すると、湊さんはより体を捩って逃げ腰になった。そこは相当快感らしい。
「や、いっしょ、おかしくなるぅ」
そこを舐めながら、中の指を動かすと湊さんの体は弓なりに反ったり、戻ったりを繰り返していた。
「ンッ、もう、イキたいっ、ぁんっ」
「僕のを入れてほしいっておねだりしてくれたら、いかせてあげますよ」
ずっと焦らされてるのに、決定的なものを与えてもらえない体は簡単に湊さんの理性を溶かした。
7割くらいの快感をずっと与え続けて、湊さんを追い込んだ。
「はぁっ、あっ、かいとっ、かいとのでいきたいッ、んん」
「よくできました」
とろとろになった湊さんから指の代わりに、僕のものをあてがった。
そり返ってるところを少しだけ入れて、また出すを繰り返していたら、それだけでさっきより太さがあるものに満たされたそこは喜んでぎゅっぎゅっと絡みついてきた。
湊さんが僕の腰に脚を絡めて、
もっと入れてとねだるのに時間はかからなかった。
その頃には目隠しもどこかへ行ってしまって、涙目でイヤイヤと首を振る湊さんは最高だった。
そのままゆっくり、全部入れて、優しく奥をとんとんとしてたら、
堪えきれなくなった湊さんの体はビクビクッと全身で目一杯に果てていた。
「ッ、や、かいとっ、あん、かいとっ」
「湊さん、最高に可愛いですよ」
「んん、あッ、あッ、あッ」
その晩は、快感に忠実になった湊さんをたっぷり可愛がった。
0
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

成り行き番の溺愛生活
アオ
BL
タイトルそのままです
成り行きで番になってしまったら溺愛生活が待っていたというありきたりな話です
始めて投稿するので変なところが多々あると思いますがそこは勘弁してください
オメガバースで独自の設定があるかもです
27歳×16歳のカップルです
この小説の世界では法律上大丈夫です オメガバの世界だからね
それでもよければ読んでくださるとうれしいです
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。

孤独を癒して
星屑
BL
運命の番として出会った2人。
「運命」という言葉がピッタリの出会い方をした、
デロデロに甘やかしたいアルファと、守られるだけじゃないオメガの話。
*不定期更新。
*感想などいただけると励みになります。
*完結は絶対させます!
変なαとΩに両脇を包囲されたβが、色々奪われながら頑張る話
ベポ田
BL
ヒトの性別が、雄と雌、さらにα、β、Ωの三種類のバース性に分類される世界。総人口の僅か5%しか存在しないαとΩは、フェロモンの分泌器官・受容体の発達度合いで、さらにI型、II型、Ⅲ型に分類される。
βである主人公・九条博人の通う私立帝高校高校は、αやΩ、さらにI型、II型が多く所属する伝統ある名門校だった。
そんな魔境のなかで、変なI型αとII型Ωに理不尽に執着されては、色々な物を奪われ、手に入れながら頑張る不憫なβの話。
イベントにて頒布予定の合同誌サンプルです。
3部構成のうち、1部まで公開予定です。
イラストは、漫画・イラスト担当のいぽいぽさんが描いたものです。
最新はTwitterに掲載しています。

初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる