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●8月_一夏のご褒美
しおりを挟むいやー、これほど夏休みにも生徒会の集まりがある事を喜んでる人はいないと思う。
僕はカレンダーを見てガッツポーズをした。
だって、湊さんが持ちかけた勝負に勝利したんだ。
ご褒美にお願いを一つ聞いてくれるというなら、それは最高ではないか?
解散したあと、1人になった瞬間の湊さんを見つけて、連絡先と来週の予定をなんとなく聞いた。
寮に帰ったあと、
隣の部屋のやつからもらった宿泊券を片手に、早速旅先の予約を済ませた。
いい友達を持つのは大事だな。
なんか商店街で当たったらしいけど、練習で忙しいからとくれたのだ。
緊張で少し震えながら、何度も見直した文章を湊さんに送った。
しばらくして了承の旨の返信が来た。
喜びのあまり一瞬携帯を落としそうになったが、慌ててキャッチをして無事セーフ。
ほっぺをつねったが痛かったので、本当に現実らしい。
来週が楽しみすぎて、結局その日は一睡もできなかった。
まあ、翌日は流石に疲れて寝ちゃったんだけどね。
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