Ωであることを隠してる先輩を無理やり番にしてしまう、いじめられっ子の話。

●5月_下ごしらえはちゃんと済ませました3

湊さんを濡れタオルで拭いて、
衣服の乱れも治してあげた。

まだ快感で少しふわふわでデレデレしてくれていたけど、
しばらくしたらまたツンツンした湊さんに戻り始めた。


そのあとも閉会式まで、無事生徒会の当番を終わらせた。


片付けが終わる頃には、
結局またしっかりした湊さんに戻っちゃって、
目を合わせようとするたびに逸された。

耳まで真っ赤で可愛かったけど、できればその表情は2人っきりの時だけにしてほしいと思うのは欲張りだろうか。


例のクラスメイトの告白はちゃんと断らせた。

相手は少し複雑そうだったが、
それ以上会話はなかった。


「俺、ちゃんと約束守ったからな」

事件の結果を報告してくれた湊さんはそう釘を刺してきた。

湊さんがちゃんと断る代わりに、人前ではちゃんと何も知らない後輩として振る舞って欲しいと。