年上が敷かれるタイプの短編集

あかさたな!

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天才魔法使い・秀才魔法使い@やられたらやり返される覚悟を

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魔法学校の寮の同室のやつハズレだった。
よりによって、飛び級で上がってきた天才児だった。

そいつが上がってきて以来ずっとオレの成績は二位!!
いくら努力をしても、アイツに勝てない。

そんな八つ当たりのようなイライラが溜まりに溜まっていく。
アイツが目に入らない日はないからだ。
同室だしな。起きた瞬間から最悪なわけよ。


文武両道、完全無欠に見える天才くんをオレは化けの皮をはいでやりたい。
アイツも人間なら弱みの一つや二つはあるのではないだろうか。

そうだ…弱みを作ってやるか。



オレは計画的に作戦を進めることにした。
天才児くんは魔法さえ封じて仕舞えば、か弱い子供になるに違いない。
きっと彼はオトナの世界を知らないだろう。
先輩のオレから、洗礼を受けさせてあげようではないか。



そうして、今夜決行するため、魔封じの首輪を手に入れた。

皆が寝静まった頃、
トイレに行くふりをして、二段ベッドをおりて天才くんが寝ているか確認する。

問題なさそうだ。
よし作戦の第二ステージ、天才くんを起こさないようにそぉーと、首輪の鍵を閉める。
こんな怪しい道具の効果は、信頼出来るつてからもらったものだからきっと大丈夫…。


よし。
ここからどうしたものか。
とりあえず手でも縛っておくか。

そう思っていたのに…
なぜかオレの方が天井を見ていた。

一瞬すぎて、なにをされたのかを理解するまで時間がかかった。


えっ?オレが押し倒されている!?

「先輩は悪い子ですね」

そう言った天才くんはしっかり首輪をしているのにもかかわらず、
片腕でオレの動きを封じている。

「僕になにをするつもりだったんですか」

そして彼はいとも簡単に首を解除して、それをオレの首につけた。
その首輪の力は凄まじく、生まれて初めて魔法を封印された感覚を味わった。

「…なんで…」

「あ~、そのくらいの魔力じゃあ、僕を封印できませんよ、先輩の見積もりは少し甘かったですね」

彼はどれほどの魔力を有しているのだろうか。
オレには、その首輪の効果はしっかり効いているというのに。

「そうそう、なにするつもりだんだんですか。」

「…」

オレは黙り通すことにした。ろくな言い訳が出てこない。

「フーン、無視ですか。ちゃんと素直にならないと辛くなるのは先輩なのに…」

そう言って、天才くんはハンガーにかかっていた制服のネクタイに手を伸ばし、オレの手を縛ってベッドの上に固定した。

首輪のせいで全然力が入らなくて、逃げ出せない。

「もしかして、先輩は僕にいやらしいことをしようとしていたんですか。」

そう言って、彼はつーっと唇を撫で、そのまま足までひと撫でされた。

「…っ…」

何を言っても、オレの部が悪い。

「フーン、言えないならいいですよ。」

そう言ってズボンと下着を脱がされた。

「…っ」
抗議しようとしたら、指を口に当てられた。

「あんまり大きい声出すと、誰か来ちゃいますよ。いいんですか、先輩のはしたない姿がバレちゃいますよ。」


「…っ」

そして天才くんはオレのものゆるゆると触り出した。

憎いやつにされてるのに、体は快感を徐々に拾ってしまう。


「…んんっ…」

いきなり胸を舐められて、声が出てしまった。

そんなところが気持ちいいなんて知らなかった。

「先輩、ここも好きなんですね。」

フルフルと首を振って否定はするけど、
下の方は素直に反応してしまって隠せない。

「ほら、濡れてきましたよ。」

そう耳元で言われて、その吐息にすら快感を拾ってしまう。


「…////」

クチュクチュッという音が聞こえてきてしまい、体の反応が隠せない…


目を瞑って快感から気を逸らそうとしていたら、

いきなり冷たい何かを下腹部に垂らされた。
「…あっ…」

「あ~すみません、びっくりしちゃいましたか。大丈夫ですよーすぐ慣れますから。」

そう言って、あろうことか、天才くんは指をオレのおしりに入れてきた。

「…まってまって、そこダメ////」

「僕にはダメに見えませんが…」

そうして指を入れられた。
さっきのぬるぬるしたものを塗り広げられていたおかげか痛みはなかったけど、
それに快感を拾ってしまったら、プライドはズタズタになってしまいそうだ。

異物感と少しの快感を感じてしまう。
「…っ…」

入り口を浅く出し入れされるだけでも快感がすごいのに、
時々深いところまで入れられることがある。

「…っ…んっ…」

声を出さないのが精一杯で

「先輩、すごい嬉しそうですよ」

「…やめっ……んっ…」

ふっと、天才くんの手が離れ、手首を縛るネクタイも外してくれた。

解放されると喜んだのも束の間、

「こっちに立って下さい。」

そう言って、壁に埋め込まれている窓際の姿見の前で壁に手をつかされた。

「しっかり、見てて下さいね。」

そうして後ろから胸の敏感なところを触られながら、徐々に彼のものをオレの中に入れてきた。

「…!?…っ…」

はじめての衝撃で、なにが起こってるか頭が追いついてこない。

はじめての窮屈さと胸に送られてくる快感に挟まれて頭が混乱してくる。

「ほらっ、全部入りました。」

そう言って天才くんはオレの顎を掴んで、鏡に映る自分の姿を見せつけてくる。

後ろから天才くんに襲われて、
それなのに、胸もいじられすぎて少し赤くはれぼったくなっていて、
下の方も蜜で濡れていることがわかる。

「…っっっ…」

いきなり、天才くんは奥まで快感を叩きつけてくる。
顎は掴まれたままで、快感に落ちていく自分から目を逸らすことを許されない。

鏡越しで天才くんと目があった。
すごく肉食獣のような、支配者側の強い瞳をしていた。


なにを思ったのか、不意にほっぺにキスをされて、
それに反応して、彼のものを締め付けてしまった。

「…!?…っ」


そんなオレの反応に火がついたように、天才くんの動きは激しさを増し、
オレは声を抑えるのが精一杯だった。

「…っ……っっ……んっ……」

「…先輩…すみませんっ…」

そう言って、天才くんは中で果てた。
そしてオレも最後は彼の手で追い詰められ、果てた。


そのあと、天才くんは意外にも優しく、
魔封じの首輪を外してくれて、
オレを自分のベッドに寝かせて、
自分は上のロフトで寝てくれた。


そんな天才くんから、告白されて、
承諾以外の返事をゆるされない週末が来ることを
この時のオレはまだ知るよしもなかった。



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