年上が敷かれるタイプの短編集

あかさたな!

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新人・No. 1S嬢@女王様はMでした(新人視点)

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「ときやんの顔、僕すっごいタイプ~」

そういう酔っ払い…ではなく、先輩に絡まれている。

先輩はウチの店のNo.1のS嬢だ。
今日は俺の歓迎会で居酒屋に来ている。

結局No.1の女王様には逆らえなくて、2次会3次会とお店を変えていくうちに人はだいぶ減ってきた。


「やべー俺そろそろ帰らないと仕事に響くわ~」

「えー、冬馬とうま~かえっちゃいや~」

「じゃあよろしくな~新人!」


そう言って冬馬さんは俺にフラフラの女王様を預けて駅へ向かった。


「先輩帰れますか?先輩の家ってどこですか?」

「え~先輩じゃなくてちゃんと名前で呼んでよ~ときやん」

「俺はトキヤです。ハァー。雅也まさやさん、家どの辺ですか??」

「ときやん疲れた~おんぶ~」

「まじっすか~?」

そうしておんぶをした途端、
女王様の寝息が聞こえた。まじかー。


流石に朝方大の男をおんぶしているのは不審者と間違われかねないので、
足早に自分の家に向かうことにした。
幸いにも冬馬さんと別れたところから徒歩ですぐ帰れるところだった。


どうにか女王様をベッドに下ろして、
そのまま倒れ込むようにリビングのソファで寝た。




すごく下半身がもぞもぞしていたので、
少し目が覚めて目を開けたら

「ときやんおはよ~」
とのんきに言いながら僕を襲っている女王様がそこにはいた。


「ちょっ…雅也さん…何してるんすか!!?」

「うーん…後輩指導⁇」

いやいや、えっ、なぜ!?
すごいお酒の匂いがするな~昨日のか…いやあの机の上の空き瓶…勝手に冷蔵庫のストック飲んだなコイツ~

「今日は休みだし~新人のときやんに色々実践的に教えてあげるね~」

「いやっ…ちょっと待ってください」

俺が襲われそうになってるんだけど。
俺は完全にタチ側なんですけど。


そうだ。酔っ払いのペースに飲まれる必要はない。

「じゃあ僕が実践するので、先輩が受けてみてください!」

「え~僕がネコやるの~
まあ、ときやんならいいよ~」


まじかー、No.1を今から満足させなきゃいけないのか…
うーん、どうしようかー…

たしか…プレイ道具の鞄昨日先輩持ってた気がする…

「雅也さんの道具貸して下さい。」


先輩をお酒とおつまみで釣って、1人で寝室へ準備しに向かった。


寝室はかなりベッドが乱れていた。
女王様はどんだけ寝相が悪かったの。

手錠と鞭と目隠しとローションがあれば十分かな~

あんなに簡単に主導権渡された。
あの女王様は、どんなプレイをしてNo.1の地位を確保してるんだろう。

まあ、そんな女王様を屈服させるのもまた一興か…。


「雅也さんもう大丈夫ですよ」

「準備できたのーときやん~」

そうして飼い主に尻尾を振る犬のように女王様はこちらに向かってきた。

「雅也さんおいでー」

そう両手を広げて呼ぶと
女王様は少しキョトンとしてから、すごい嬉しそうな顔で飛び込んできた。

「ときやん~」

ちょっとドライなSを期待されていたかもしれない。
意外と先輩は甘々な方が弱いかもしれない。


ベッドの縁に座ってる俺の膝の上に先輩が乗ってきてぎゅーとしてる感じ。


キスは…女王様ならしてもいいかなと思ってしまった。普段の仕事ではしないのに。


「雅也さんは僕のペットなので全部脱いで、ベッドに四つん這いになって下さい」

そう言いつつ、俺は女王様をベッドに下ろし、目隠しをして手錠でベッドの頭に手を固定して、足枷は閉じられないくらいの距離感で四つん這いにさせた。
いや四つん這いというよりお尻だけが高くなってる感じの格好で、
まるで俺を誘うはしたないペットのようだ。

「ときやん~この格好は恥ずかしいよ~」

「ペットは黙ってて下さい」

ペシッ
そう軽く鞭で躾をする。

「…うーん…」
と先輩は気持ちよさそうに体を捩る。


「後輩の鞭で気持ち良くなるの、それでも雅也さんはNo.1S嬢なんですか」ペシッ

「…っんん…だって~…」

「まだどこも触ってないのになんでもうそんなに期待してるんですか」ペシッ
先輩からはもう蜜が滴ってベッドを汚している

「…っんん…」


女王様の恥ずかしいところは全部丸見えで、
俺は思わずその蕾を舐めていじめることにした。

「…あ~…ときやん…そんな…だめ~」

そう口で言う割には、反応はなかなかいい。


「…そんなところっ…舐めないで~…」


女王様って入れられたことあるのかな…


「…っあ~…ときやん…だめっ…」

舐め始めたらスイッチが入ってしまい、
舌を入れてみたり、
女王様の期待で涎を垂らしているところを手でいじめるとすごい反応がいい。

「…あっ…あ~…ときやん…だめっ…」

いきそうになるとちょっと手のスピードをゆるめる。
それを何回か繰り返すと女王様はもっとどろどろにとろけていく。

「…んんっときやん…いきたいっ…」

そう言って女王様は自ら腰を振って俺の手で自分を慰めようとする。

「だめですよ。」ペシッ

「僕がいいと言うまで雅也さんいっちゃだめですよ。」
そんな拷問に近い、気持ちいいのにいけないもどかしさを味わってもらうことにした。

「勝手に腰動かしたらしますよ」

そう耳元で囁くと女王様は腰の動きを止めた。でもいっそう溢れた蜜は期待に満ちていることを俺に伝えた。

「雅也さん、僕のを入れてもいいですか。」

そう聞きつつも手で女王様を追い詰める俺は少しずるいかもしれない。

「…ときやんっ…なら…いいよ…」

「ありがとうございます。」
そういって先輩の腰に口付けを落とす。


女王様の中はとても窮屈で初めてのようだった。

「…っ…っん…ときやん…ゆっくり…」

「…っはい…」

全部収まった頃には、女王様のものはすっかり元気をなくしてしまっていた。
もしかして本当に初めだったの

とりあえず、少しでも気を紛らせるように優しく揉んだり、ゆるくしごいたりして慣れるまで待った。

「…んん…ふー…っんん…はぁ…」

そしてゆっくり腰を動かしてみる。

「…んあっ……あっ…んん…」

どうやら女王様も慣れてきたようだ。



「…んん…ときやん…とき…」

女王様は泣いているようだ。
そんなに痛くしてしまったのだろうか。

慌てて手錠と足枷を外す。
「すみません雅也さん。そんな泣くほど…」

「ときやんの顔が見れなくて寂しかった…」

目隠しを外して、女王様と目を合わせたときすごく綺麗と思ってしまった。

ちゅっ、と女王様からキスをされた。

「…つづきシて…」

そう言って座っている俺の上にまたがって、
女王様は自ら俺のを入れてくれた。

そうしてキスをしながら、
少しずつ腰を上下に動かしてくれた。

「…んん…っときやん…っん」

目の前にあった女王様の胸の突起を舐めたら、
腰の動きがさらに激しくなった。

「…んん…ときやん…そんなにだめ~」

そう言いつつも前は自分で慰めて、後ろで俺のものを味わって、

「…あ~ときやんっいきたい…いっていい…」

「…っいいですよ、まさやさん…」

「…あ~いきそう…いきそう…いくっ…いく~」

そうして白濁したものを俺にかけながらいった女王様が脱力してきた瞬間、
俺は下から少し激しめに突き上げた。

「…まって…っいったの…いったのに…」

そういう女王様の表情はとてもそそるものがあった。

「…僕もいかせてください…」

「あ~…待って…とき…まって……」

そうして僕も女王様の中でマーキングをした。


疲れ切った女王様は俺に倒れ込むように脱力してしまった。









女王様がなぜNo.1か少しわかった気がする。

最強のSはMの気持ちがわかるやつかもしれないね。
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