年上が敷かれるタイプの短編集

あかさたな!

文字の大きさ
上 下
6 / 13

部活後輩先輩@夜の部室って(年下視点)

しおりを挟む


俺は一つ上の同じ部活のみゆき先輩と付き合っている。

付き合ったのは俺が入学した年のゴールデンウィーク頃。
あれから1年たち、そろそろ先輩達は引退してしまう。

みゆき先輩と奇跡的に付き合えたのは、まあ、先輩が結構推しに弱いところがあるからかもしれない。

そんな引退試合を数日後に控えたある日の話をしよう。



ーーーーーーーーーー

「お疲れ様です~」
「おつかれー」

部活終わり、閉門ギリギリに終わった練習の後
部室は帰宅ラッシュだった。

そういえば、今日の鍵当番はみゆき先輩だ。
ちょっといたずら心が出てきてしまいそうだ。

「あまたつかえらないの⁇」

「ごめん今日先帰ってー俺みゆき先輩待つわー」

「おう、わかった!また明日な~」

どうやら先輩は先生に捕まってしまったらしく、部室に来た頃には俺しか残っていなかった。

「おつかれさま~」

「あっ、先輩お疲れ様です!」

「みんなはやいねー」

「もう時間やばいんで笑」

「ほんとだ!急がないと」

ここの門番さんは閉門前に見回りに来る。めちゃ怖い人だから、みんな割と帰宅時間は守ってる。

パチっと電気を消し、内側から部室の鍵をかけた。

「えっ、待ってあまたつ」

月明かりは入ってくるけれど、部室は半地下だからちょっと薄暗い。

ゴンと座って着替えていた先輩を押し倒してみる。
逃げれないように両手を押さえて馬乗りになる。

「…!?あまたつ…ここでは流石に…」

「先輩、声出しちゃダメですよ」

そう言って先輩の好きな深めのキスをする。
そうすると先輩の目がとろんとしてきて、
そのあとの流れに抗えた試しがない。

「…んんっ…あたまつ~」

「先輩、しー」

そういうと慌てて先輩は唇を噛んだ。

そう、
電気を消して鍵をかけたとはいえ、
見回りの門番に見つかっては怒られるのは目に見えている。
ましてや、部室でこんなことをしているのに

「頑張ってくださいね、みゆき」
そう耳元で言うと先輩はくすぐったそうに震えた。

そのまま首を甘噛みしつつ、胸のキスマークを付け直しつつ
じんわりじんわりと先輩を追い詰める。

「…っ……」

先輩がものすごく肝心なところに触れてほしそうに、目で訴えてくるけどちょっと無視してみる。
どんなおねだりをしてくれるのかな~

「…っ……」

みゆき先輩は俺の手を掴んで自分の中心に導く。
気持ち良くなると声を我慢するのが辛くなるのに、まったく~

みゆき先輩のズボンを脱がして、
優しく、優しく舐めてあげる。
少し物足りなくらいに、じれったく。


…コン…コン…
と見回りに来た足音が近づいてくる。

先輩の体も少し緊張で硬くなった。

「…っ……」

あえて、おれは先輩のを口に咥えて、後ろに指を浅く入れた。

「…!??!っ…」

涙目になってきている先輩に睨まれるけど、全然怖くない。

「…っん……ふっ……んっ……」

足音が近づいてくるのに構わず、指をゆっくり出し入れする手も、先輩のを舐める口も決して弱めなかった。

先輩は必死に息を殺しながら、快感に落ちていた。



どうやら、門番は過ぎてしまったらしく、足音はもう聞こえなくなっていた。

その頃には先輩はもう全身ぐずぐずにとろけていた。

「みゆき、いれてほしい??」
そう耳元で聞くと

「…っ…」
先輩は必死にうなずいて訴えてきた。かわいいな~もう。


「いいですよ、前からでいいですか」

「……っ…」
期待に満ちた目で先輩から見つめられる。
やっぱ、先輩の色気はすごい!


「いれますね」

「…っん……」

「…っ…」
先輩の締まりがすごかった。
そんなにこのシチュに興奮したのかな。


このまま動いたら、流石に先輩の声が出てしまいそうなので、
キスしながらすることにした。

すごく近くで聞こえる先輩の漏れ出る声は破壊力抜群。

「…ん…っあま…たつ…」

そうキスの合間で必死に呼んでくる先輩という生き物はこの世で一番かわいいのかもしれない。

「…っん……」

「…っみゆき…せんぱいっ…」


「…っんん…だめっ…」

そう言って先輩は中だけで果ててしまった。
そして、先輩に釣られて、俺も果てた。





しばらく息を整えたあと、俺たちは帰宅の支度をして、
こっそり校庭へ向かった。
校庭には学校の外に出れる裏道があるからだ。

どうにか無事に学校を抜け出した俺たちは家路に着いた。

色気がダダ漏れの先輩を1人で電車に乗せるのは心配なので、流石に俺は家まで送って行くことにした。

「あまたつ、送ってくれてありがとね~
また明日~」

「はい、みゆき先輩また明日~」


いやー、見つからず帰れてよかった~

でも、
その夜は興奮し過ぎてしまい、
寝れずに遅刻してしまったのは
先輩には秘密にしとく。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

真面目な部下に開発されました

佐久間たけのこ
BL
社会人BL、年下攻め。甘め。完結までは毎日更新。 ※お仕事の描写など、厳密には正しくない箇所もございます。フィクションとしてお楽しみいただける方のみ読まれることをお勧めします。 救急隊で働く高槻隼人は、真面目だが人と打ち解けない部下、長尾旭を気にかけていた。 日頃の努力の甲斐あって、隼人には心を開きかけている様子の長尾。 ある日の飲み会帰り、隼人を部屋まで送った長尾は、いきなり隼人に「好きです」と告白してくる。

溺愛前提のちょっといじわるなタイプの短編集

あかさたな!
BL
全話独立したお話です。 溺愛前提のラブラブ感と ちょっぴりいじわるをしちゃうスパイスを加えた短編集になっております。 いきなりオトナな内容に入るので、ご注意を! 【片思いしていた相手の数年越しに知った裏の顔】【モテ男に徐々に心を開いていく恋愛初心者】【久しぶりの夜は燃える】【伝説の狼男と恋に落ちる】【ヤンキーを喰う生徒会長】【犬の躾に抜かりがないご主人様】【取引先の年下に屈服するリーマン】【優秀な弟子に可愛がられる師匠】【ケンカの後の夜は甘い】【好きな子を守りたい故に】【マンネリを打ち明けると進み出す】【キスだけじゃあ我慢できない】【マッサージという名目だけど】【尿道攻めというやつ】【ミニスカといえば】【ステージで新人に喰われる】 ------------------ 【2021/10/29を持って、こちらの短編集を完結致します。 同シリーズの[完結済み・年上が溺愛される短編集] 等もあるので、詳しくはプロフィールをご覧いただけると幸いです。 ありがとうございました。 引き続き応援いただけると幸いです。】

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

少年は隷属した兄達を嬉々として引き回す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

息子よ……。父を性的な目で見るのはやめなさい

チョロケロ
BL
《息子×父》拾った子供が成長したらおかしくなってしまった。どうしたらいいものか……。 ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。 宜しくお願いします。

上司と俺のSM関係

雫@何から更新しようかな
BL
タイトルの通りです。

またのご利用をお待ちしています。

あらき奏多
BL
職場の同僚にすすめられた、とあるマッサージ店。 緊張しつつもゴッドハンドで全身とろとろに癒され、初めての感覚に下半身が誤作動してしまい……?! ・マッサージ師×客 ・年下敬語攻め ・男前土木作業員受け ・ノリ軽め ※年齢順イメージ 九重≒達也>坂田(店長)≫四ノ宮 【登場人物】 ▼坂田 祐介(さかた ゆうすけ) 攻 ・マッサージ店の店長 ・爽やかイケメン ・優しくて低めのセクシーボイス ・良識はある人 ▼杉村 達也(すぎむら たつや) 受 ・土木作業員 ・敏感体質 ・快楽に流されやすい。すぐ喘ぐ ・性格も見た目も男前 【登場人物(第二弾の人たち)】 ▼四ノ宮 葵(しのみや あおい) 攻 ・マッサージ店の施術者のひとり。 ・店では年齢は下から二番目。経歴は店長の次に長い。敏腕。 ・顔と名前だけ中性的。愛想は人並み。 ・自覚済隠れS。仕事とプライベートは区別してる。はずだった。 ▼九重 柚葉(ここのえ ゆずは) 受 ・愛称『ココ』『ココさん』『ココちゃん』 ・名前だけ可愛い。性格は可愛くない。見た目も別に可愛くない。 ・理性が強め。隠れコミュ障。 ・無自覚ドM。乱れるときは乱れる 作品はすべて個人サイト(http://lyze.jp/nyanko03/)からの転載です。 徐々に移動していきたいと思いますが、作品数は個人サイトが一番多いです。 よろしくお願いいたします。

23時のプール 2

貴船きよの
BL
あらすじ 『23時のプール』の続編。 高級マンションの最上階にあるプールでの、恋人同士になった市守和哉と蓮見涼介の甘い時間。

処理中です...