【R18・BL】人間界の王子様とハーフヴァンパイアが結ばれるまでの話

元・婚約者

絶頂

目隠しが外れた視界から彼を見ると、
初夜にみたくらいのギラついた捕食者のような目をしていた。

でもそう考えれる時間もないくらいに、
また快感に溺らされていく。

抵抗していた手を片手でまとめ上げられて頭の上に縫い付けられた。

その時ちょうど彼と目があってしまい耐えられなくてそらしてしまった。

「美都様…いやらしいですね」

そうにやりと笑われて、またキスをされる。

今度はさっきよりも深いもので、
彼の舌で口内を嬲られる。

キスだけでこんなにゾクゾクしてしまうなんて知らなかった。


「んんんっ…ふっ…んっ」

そしてやっと体内を埋めていた無機物を取り出してくれた。

「はぁ…はぁ…はぁ」

やっと解放された安堵感に包まれながら、少し息を整えた。

「はぁ…あっやぁ…っ」

たが整う前に今度はもっと質量のある、暖かいもので満たされていく。

でもそれは少し入ったところで止まってしまい、期待に身震いがしたい。

「美都様は誰のものですか」

ユシエルに目を合わせられ、答えないとこの先はないぞと暗に言われる。

「…っ」

「僕はこのままでも構いませんよ」

言うまで逃してくれる気もないようで

「俺は…ユシエルの…もの？」

「そうですよ。じゃあこの後はどうして欲しいですか」

「…えっ…」

視線を彷徨わせても言わされようとしてること以外の言葉は見つからなくて

「ユシエルのでいっぱい気持ちよくしてって」

「…ユシエルので…いっぱい…気持ちよくして…」

「美都様いい子です！」

そう褒めると同時に奥まで一気に満たされる。

「あっあっあっ…」

それだけで軽く絶頂を迎えてしまう。
やばいっ…出さないで迎える絶頂は久しぶりに堪える。