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本家・自称S@気づかなかった方が悪いと思う(女装攻めです)
しおりを挟む本家のS後輩_成瀬歩×自称Sな先輩_笹塚あきら
◇◆??◆◇
「これ、あきら先輩かな」
本名登録の出会い系サイトでメッセージが来ていた。
ーあゆみちゃんかわいいね!今度食事とかどう??ー
名前も写真も会社の二つ上の先輩にそっくりだ。
昔のモテた武勇伝はよく聞かされるが、30を過ぎた今も、大学生の飲み会のノリで生きてる人だ。
それでだんだん相手にされなくなってきたのか、後輩の僕を半強制で飲みに連れる週末が増えてきた気がする。
まあ、僕もそんなに嫌じゃないから付き合ってあげてるけどさ。
そんな先輩らしきアカウントから、出会い系のメッセージが僕にきていた。
いや、正確にはあゆみちゃん宛に送られてきたんだ。
◆◇笹塚あきら◇◆
「うぉ~返信きたー!!」
スマホを片手に俺は一人暮らしのアパートで叫ぶ。
30歳の誕生日を迎え、俺は少し焦りを感じ始めた。周りはもう結婚したり、彼女とデートやらで後輩の成瀬くらいしか最近飲みに付き合ってくれなくなってきた。
成瀬は入社当初からキャーキャー言われるくらい、見た目が王子様みたいにかっこいいのに、そんな音沙汰はあんまり聞かないのが少し不思議なくらいだ。
あ"あーーだれだよ!男は年取る方がオトナの魅力でモテるって言ったの!ここらの合コン全滅なんだけど!!!
仕方なく始めてみた出会い系のアプリも全然相手にされなかったし。
そんななか、やっと俺の魅力に気づいたかわい子ちゃんから返信がきた!!
ーはじめまして、笹塚さん。お誘いありがとうございます。ぜひ行きたいです。ー
そこから、数往復で次の金曜の夜に会うことが決まった。
▷▷▷▷▷▷
金曜日は朝からウキウキだった。
「あきら先輩おはようございます。」
「おー、成瀬か。おはよー」
「今日なんかすごい機嫌良さそうっすね」
「まあな~、今夜は可愛い子とデートなんだ」
「へー、どこで知り合ったんっすか?」
「アプリだよ~いや、返信もすごい丁寧で絶対いい子だと思うんだよね。ごめんね成瀬~、俺は今日先約があって飲みに行けないわ」
「そうすっか。まあ、楽しんできてください」
「いや、喜んで送り出してくれるいい後輩を持って俺は幸せだな」
成瀬はいいやつだ。俺のことも先輩として立ててくれるし、サーファーみたいな見た目の俺をチャラいとばかり遠巻きに見る周りと違って、そのかっこよさをわかってむしろ褒めてくれる。
まあ、先輩の俺を差し置いて、営業成績は抜かれてくし、キャーキャー言われる見た目通り、たしかになんか
染めてないっていう薄い色素の髪色とハーフっぽい薄茶色の瞳は女だったらな、と何回か思ったくらい綺麗だ。
まあ、身長と体格と男らしさは俺の方が勝ってるけどな。
その日は退屈な時間もあっという間に過ぎた気がした。
▷▷▷▷▷▷
「もしかして、笹塚さんですか?」
後ろから可愛らしい声が聴こえて振り向くと、写真通りのロングな黒髪のあゆみちゃんだった。
胸はちょっと控えめだけど、顔も話し方もサイコーに好み。
「…笹塚さん??」
「あ…ごめん、可愛すぎてびっくりしちゃった」
そんなこと言いつつ、おしゃれなイタリアンバーにエスコートする。
いやー、アプリだとドタキャンも多いと聞いたけど、やっぱ俺の魅力に気づいちゃったのかな。
そんなことを思いつつ、食事デートはスタートした。
▷▷▷▷▷▷
気がつくと、俺は二日酔いのような頭痛と共に目を覚ました。
「…ん?」
見慣れない天井、ふかふかな広いベッド、少し暖かくて重い腕…
「あ、起きました??」
「あゆみちゃん、俺…??」
少し飲み過ぎたらしく、ふらふらな俺を近くのホテルまで運んできてくれたらしい。
「勝手にすみません」
「いや、俺こそごめんね~少し飲み過ぎちゃったみたい」
「ここ、少し辛そうですね」
少し硬くなってしまっている、男の象徴を撫でられる。
けっこう奥手かと思ったら、意外とあゆみちゃんは積極的なタイプみたいだ。
「僕がしましょうか?」
首を傾げてそう尋ねられて、断れる男は果たしているだろうか。
あゆみちゃんはそのまま、バスローブをめくって、優しく愛撫を始める。
「あゆみちゃん…すごい上手だねっ」
「喜んでもらえて嬉しいです」
健気で可愛らしい子が自分に奉仕してくれてるのかと思うと、久しぶりに人にしてもらったその行為はなかなかくるものがあった。
そのまま後ろの穴まで熱い奉仕をされた。初めて知る快感に俺は抗えなかった。
「笹塚さん、ここも気持ちいいですね」
「はぁ…あゆみちゃん本当にすごいねっ」
「僕のも触ってください」
あゆみちゃんは向きを変えて、俺の上で四つん這いになって、スカートの下に顔を挟まれる。
そのまま腰を落とされて、顔に柔らかい感触が…ん?硬い!?
「男!?」
「そうですよ?プロフにも書いてあったと思うんですけど?」
「いや、見てない」
「ほーへふかー(そうですか)」
何事でもないかのように彼は俺のものを頬張り、続きをしようとした。
あゆみちゃんはそのまま片手でするりと紐の下着を脱いで、彼のものを解放する。
本当に立派なものがついてる。あんな可愛いのに。
「ほら、ちゃんと舐めてください」
そう腰を落として、口に無理やり彼のものを入れられる。
「歯立てたら、こっちがどうなるかわかりますよね」
そうギュッと少し強めに袋を握られて警告される。
腹を括るしかない。でも可愛いし、ありかもしれないと一瞬思ってしまった。
そのまま、彼は俺の穴まで気持ちよくして、指で中をほぐしはじめた。
抵抗したら、いつの間にかとったのか、全裸の写真で脅され、諦めた。
30歳で処女を失うことになろうとは…。
「んふっ…んっ…んふぁあっ」
「ちゃんと集中してください」
喉の奥まで突かれて、一瞬苦しかったが、
中の指がトントンとマッサージする様にほぐされるのを感じて、声が我慢できなくなった。
「すごい、中で気持ちよくなって、先輩女の子みたいになってますよ」
「んふっ…んふぁっ」
どうにか噛まないように頑張りながらも、体はどんどん快楽に落ちていった。
もっと、もっととすら思ってしまった。
「ちゃんと噛まないでえらいですよ」
そう言って、口から彼のものが抜かれた。
そのままぐるっと四つん這いにされて、
今度は彼から一方的に快感を与えられることとなった。
中の指はトントンってする間隔が短くなって、前を擦る手が早くなる。
迫り来る絶頂感は枕を抱きしめて逃す以外なかった。
「ほら、あきら先輩イってください」
そう男の声で耳元で言われて、
もう訳がわからない快感に、俺はそのまま絶頂を迎えた。
「あ、言い忘れてましたけど、僕あゆみじゃなくて歩です。成瀬歩」
彼はそんなことを言いながら洋服を脱いだ。
なるせあゆむ…??なるせ…少しお酒でぼんやりしていた頭がやっと回り出した。
「えっ…うそ…」
黒上のウィッグははずされ、色素の薄い短髪の髪に変わっていた。
薄い化粧がむしろ中性的な雰囲気を醸し出していて、彼の魅力を引き立てていた。
「本当です、あきら先輩力抜いてないと痛いですからね」
「えっ…あ"あ…ちょっ…」
「ほら、力抜いて」
言われた通り、力を抜くと思っていたよりすんなりそこは彼のものを受け入れた。
待っていま、俺後輩に掘られてるの??
なんか尊厳のとかプライドとか彼の前で崩れていく音がした。
「んあっ…あっ…そこやだぁ」
「やだぁだって、可愛いな先輩っ」
さっきイかされた中は敏感で、そこをめいっぱい埋められて、不快感より満足感でいっぱいだった。
「なるせっていつもみたいに呼んでください」
そう言われて、彼は少しずつ出たり、入ったりを始めた。
「んやっ、なるせっ、ぁあっ、なるせっ」
そのまま俺は翌日動けなくなるくらい、後輩に抱き潰されました…。
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