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第六話 父母々浜
しおりを挟む私は丸亀駅から約20分ぐらい電車に揺られ、詫間駅という場所に到着した。
そこで、私は電車を降りたのだ。
到着したな。
さて、時刻表を確認しておこう。
そう思い、時刻表を確認したが、目的地まで行くバスは1時間ある。
やっぱりか。
前もそうだったからな。
さて、この駅の周りには何も無い。
取り敢えず、線路を超えるための歩道橋に向かうか。
そう思い、私は少し古びた歩道橋に向かい歩き始めた。
少し古びた歩道橋の上に到着したので、そこから街を見てみることにしたのだ。
うん、何も無い。
観光する場所はないな。
勝手に納得しているとまた声が聞こえた。
「何も無いね。じゃあ、下のベンチで話そうよ」
君がいたら、私の手を引いてくれただろう。
だが、私は1人だ。
だから、1人でこの歩道橋から降りる。
降りた後、バスが来るまで私は1人でベンチに座っている。
ただ座っていると目的のバスがやって来た。
来たか。
来たバスに私は乗り込んだ。
私の他に乗ってくる人はいない。
そのまま、バスは出発してしまった。
それからバスに揺れているが、誰も乗ってこない。
だから、目的地まで私1人だった。
私は百円を支払い、目的地に降りたのだ。
乗っていた地域のコミュニティバスなので、終点まで乗っていても変わらず百円。
降りた私は真っ直ぐ目的地に向かった。
バスの運行の都合で1時間ぐらいしか滞在出来ない。
次のバスを逃せば、3時間後だ。
だから、真っ直ぐに向かう。
バス停から1分も掛からずに目的地は見えている。
私の目的地は父母々浜だ。
日本のウユニ塩湖と呼ばれている場所でもある。
ちらほら観光客の姿を見ることが出来る。
向かうか。
そう思い、私は父母々浜に向かったのだ。
この浜辺は潮が引き、夕日の時に綺麗に見えるのだが、今は昼過ぎだ。
と言っても潮は引いている。
なので、私は潮溜まりに近づいた。
晴れなら綺麗に写ると思うが、生憎今は曇りだ。
だから、雲だけが写っている。
そう言えば、あの時もそうだったな。
あの時も曇りだった。
だけど、君は嬉しそうな表情を浮かべていたな。
「僕は陸とここにこれただけで嬉しいから。それに、来るまで大好きな人と沢山話せたからね」
あの時の笑顔は眩しかったな。
今では直視出来ないだろう。
いや、出来ない。
予測ではなく、これは確信だ。
こんな私ではな。
離れよう。
時間もいい感じだ。
静かに私はバス停の方に向かったが、到着した時あることに気がついてしまった。
どうやら、時間を少し勘違いしていたようだ。
十五分後とは。
隣がコンビニだから、軽く昼食を食べようか。
帰ったら、お店で軽く飲むからな。
私は隣のコンビニで軽食とお茶を購入し、軽い昼食を食べ始めた。
食べ終わり、ゴミを袋に纏めているとこちらにやってくるコミュニティバスが見えてきたのだ。
私はそのバスに乗り込み、バスに揺られながら父母々浜を後にした。
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