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第六話 英雄の帰還
しおりを挟むレティと話し合い、レティがレティの父親のところに行き、僕のことを紹介するようにした。
レティが部屋の中に入り、レティの父親と対面していた。
レティは、「お父様、少し報告したいことがあって来ました」
「レティ、報告したいというのは?」と、聞いた。
「報告する前に、人を呼んでもいいですか?」と、聞いた。
「いいぞ」と、答えた。
その言葉を聞いた僕は、レティの父親の前に姿を現し、「おひさしぶりでございます。師匠」と、挨拶した。
「な、エド、生きていたのか?何故、もっと早く帰ってこなかった?」と、聞かれた。
僕は、今までのことを全部話した。
それを聞いた師匠は、「そんなことになっているとは、すぐに陛下に報告せねばな」と、呟いた。
「だが、その前に、よく帰って来た。エドよ」と、言ってくれた。
「あの条件は、まだ大丈夫ですよね」と、聞いた。
「ああ、大丈夫だ。だが、レティの隣に居続ける約束が出来たらな」と、答えて来た。
僕は、「ええ、出来ますとも、今度こそ、レティの隣に居続けます」
師匠は、「そうか、レティ良かったな。エドと婚約が出来た」
「はい、お父様、私、とっても幸せです」と言い、笑顔を浮かべた。
「じゃあ、2人とも付いて来てくれ、陛下に報告しに行く」と言い、謁見の間に向かった。
謁見の間に向かう途中にすれ違った人達は、僕のことを2度目していた。
先に師匠が入り、師匠に呼ばれてからレティと一緒に謁見の間の中に入った。
僕の姿を見た、謁見の間の人達は、驚きを隠せずにいた。
「おひさしぶりでございます。国王陛下、黒騎士エドリック、ただいま帰還致しました」と、膝をついて、挨拶をした。
「ほ、本当にエドリックなのか?」と、聞いて来た。
「ええ、私は、本物のエドリックでございます」と、答えた。
「な、何故、ここまで帰還が遅くなった?」と、聞いて来た。
僕は、これまで起きたことを全部話した。
「そうか、そんなことになっているとは、その件のことは、すぐに対処しよう。だが、その前に、あの時の約束を守らないとな」と、言ってきた。
僕は、「はい、レティアとの婚約をさせて頂きたい」
「うむ、わかった。レティア嬢も問題ないな?」と、聞いた。
「はい、問題ないです」と、答えた。
「そうか、ならば、今、ここに、黒騎士エドリックと第2騎士団長レティア嬢の婚約を発表する」と、声を高らかに宣言した。
その言葉が響いた後に、謁見の間が拍手で包まれた。
僕は、その拍手の中、レティの手を取り、エスコートして、謁見の間から出た。
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