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第五話 約束の場所に

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 [レティア視点]

 私は、エドの墓に向かって、「ごめんね、エド、来るのが遅くなって」

 「ねぇ、エド、私ね、あと4ヶ月したら、第2王子と婚約することになったの。もし、エドが帰ってきたくれたら、私とエドが婚約できるようになるよ」と言い、帰ってこない返答を待っていた。

 私は、涙を流しながら、エドの墓に向かって、「だから、生きてるなら、帰ってきて欲しいよ。私、エドと一緒に生きたかったよ」

 10分ぐらい、泣き続け、涙を拭いて、「エド、私、もう行くね」と言い、墓を離れようした。

 「レティ」と、後ろから声が聞こえた。

 私は、その声がする方を僅かに希望を持ちながら、振り返った。

 そこには、よく見たことがある黒い鎧を着た人が、木の上にいるのが見えた。

 [エドリック視点]

 レティが振り返ったのを確認してから、地面に降り、兜を取り、素顔をレティに見せた。

 「久しぶりだね。レティ、待たせてごめん」と、言った。

 レティは、目に涙を溜めながら、僕に抱きつき、「帰ってくるのが遅いよ。でも、帰ってきてくれてありがとう。エド」と、涙を流しながら言ってきた。

 そんなレティを僕は、抱きしめた。

 10分ぐらいお互いの再開を喜んでいた。抱きつきを解いた。

 「そういえば、エドは、何処にいたの?」と、聞いてきた。

 「何処にいたんじゃないよ。こっちに来たんだ」と、答えた。

 「来た?どういう事?」と、聞いてきた。

 「僕は、あの大襲撃の時に一度死んでいるんだ。そして、異世界に転生して、勇者召喚されて、こっちの世界に戻ってきたんだ 」と、答えた。

 「えっ、勇者召喚?それって、大変なことじゃん。えっ、規模は?」と、聞いてきた。

 「規模は、大規模だよ。だから、このことをレティに会ってから報告しようと思っていたんだ」と、答えた。

 「えっ、なんで私に会ってからなの?」と、聞いてきた。

 「それは、レティのことが好きだから。そして、生きていることを早く伝えたいからだよ」と、答えた。

 その言葉を聞いたレティは、顔を赤くして、「わ、私も、エドのこと好きだよ」

 そんな赤い顔をしたレティの手を取って、「じゃあ、レティの父上に報告しに行こうか」

 「はい、行きましょう」と言い、笑顔を浮かべた。
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