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第23話 王都までの道のり
しおりを挟む次の日には、僕たちを乗せた馬車は、王都に向けて出発した。テレスとアリアとセシリーは、すぐに打ち解け、お互いを名前呼ぶをしていた。3日目までは、平穏な雰囲気が続いていた。
辺境の街を出て、3日後の昼。聖騎士長と一部の聖騎士達が、見回りに行ってくると言い残し、何処かに行った。僕は、風神の騎士を一体出し、念のため監視させておいた。そして、料理に何か盛ってないか確認するため、料理場に向かった。
料理人達が、料理をする中を僕は歩いて確認していた。その中で、一つの肉に注目した。その肉は、毒素を含んでいるモンスターの肉だった。僕は、近くの料理人にこの肉の出どころを聞いた。そしたら、クラリス教国と答えた。その料理人にこの肉は毒だから僕が回収することを伝えた。
ほかの食品も確認したが、問題無かった。そして僕の心の中は、怒りに溢れていた。この料理が出されるということは、テレスとアリアを苦しめることになるからだ。僕は、見回りに行った、聖騎士長と一部の聖騎士達に風神の騎士を一体ずつ付け、もしテレスとアリアとセシリーに危害を食われるようなら、腕を切り飛ばせと命令を出した。
その後、昼食の時間が来て、4人で頂いた。帰ってきた、聖騎士長と一部の聖騎士達は、動揺した顔をしていた。僕は、「遅かったですね。随分と遠くまで見回りしに行ったのですね。あ、そうそう、この辺は肉に毒が含まれているモンスターがいるので、気をつけてくださいね」と、釘を刺した。
聖騎士長は、小さくああと返し、すぐ僕の前からいなくなった。
辺境の街を出て、4日後の昼。僕は、モンスターが大量に移動することを風から感じ取った。
すぐに、僕は護衛達に戦闘用意と非戦闘員の誘導を指示した。指示を完了した後に、200弱のモンスター達が現れた。僕は、この護衛の数では太刀打ちできないと思い、僕が動くことにした。
現れたモンスター達の四方を風壁を唱え、閉じ込めた。そして、空に飛んでいるモンスター達は瞬足を使って、空に飛び、剣で全部倒した。それから、風壁で閉じ込めモンスター達に、上からウィンドカッターとウィンドショットを降らせて、全部倒した。この時に掛かった時間は、五分も掛からなかった。
皆、その光景を見て、唖然としていた。
僕は、護衛の一部に素材回収を命じ、他は出発の準備の取り掛かるように指示を出した。
準備しているところに聖騎士長がやってきて、「フレック子爵、疲れてはいないのですか?」と、聞いてきた。
「ええ、この程度の魔力消費では疲れませんよ」と、答えた。
その言葉を聞き、そうですかと返し、聖騎士長は帰っていった。
素材回収と、出発の準備が完了し、すぐに出発した。
馬車の中で、「ねぇ、アレクくんて、確かA級の冒険者だったよね」と、テレスが聞いてきた。
「いや、今はS級の冒険者になったよ」と、答えた。
えっ、と馬車にいる3人が驚いた。それもそうだろう、S級冒険者は全世界で20人もいないのだから。
「いつなったの?私達が貴族学院に入学した頃は、A級冒険者だったのに」と、テレスが聞いて来た。
「半年前ぐらいにS級冒険者になったよ。領地を今、大規模に改革してるから、資金を調達するために依頼を受けまくったら、なんかなった」と、答えた。
その言葉を聞き、3人は唖然の表情を浮かべた。
その後は、警戒をしていたが、何事も無く王都に着くことができた。
その道中は、3人に様々なことを聞かれまくった。
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