53 / 61
第五十三話 元クラスメイト達
しおりを挟むこの世界に来てから、4ヶ月が経っていた。
僕は、白羽族の神殿に来ていた。
黒い鎧を着た状態で、神殿の中を歩いていた。
何故、こんなところにいるかと言うと、元クラスメイト達をあちらの世界に返すためだ。
魔王城をワーカー達に探索させたところ、ある部屋から勇者送還することが出来る魔法具を見つけることが出来た。
それと、神殿に居ても騒ぎにならないのは、白羽族が作り上げた色差別が、崩れ去ったのだ。
元から色差別に疑問視していた者達は多く、黒騎士の僕が、魔王を倒したことで、一気に動き出した。
その結果、白羽族の長や幹部は、拘束された。ちなみに、フレンさんは、巫女だけど、僕が、フリージアの双子のお姉さんだということを伝えていたので、何の処罰を受けてない。
そして、元クラスメイト達もただこちらの世界に来ただけなので、処罰を受けてない。
そんなことを考えていると、元クラスメイト達が、待機している講堂の前に着いた。
僕は、講堂のドアを開け、講堂の中に入った。
元クラスメイト達は、僕の方を振り返り、驚きと恐怖が、混ざった表情を浮かべた。
それもそうだ、異世界の勇者のことをクズ呼ばわりし、魔王を倒した男が、いきなりやって来たのだから。
「みんな、久し振り」と言い、兜を取り、素顔を晒した。
僕の素顔を見て、感動と驚きが、混ざった表情を浮かべた。
まぁ、異世界の勇者の中では、唯一行方不明になっていたからなぁ。
僕は、元クラスメイト達にあれやこれやを聞かれた。
僕は、この世界に来たからのことを殆ど話した。そして、その時に、魔王城に勇者送還の魔法具があり、そのまま魔法具で、元の世界に帰ることが出来ることを伝えた。
それを聞いた、元クラスメイト達は、とても喜んだ。中には、涙を流してる人もいた。
元クラスメイト達が、僕も元の世界に帰るのかと聞いて来た。
僕は、婚約者達が、この世界にいるので、帰らないことを答えた。
その言葉に、元クラスメイト達は、驚き、質問責めをして来た、会いたいと言ってきた。
元から僕は、元クラスメイト達に、3人と会わせようと考えていたので、3人には、準備させていた。
僕は、元クラスメイト達に、連れてくると言い、3人のことを迎えに行き、講堂に3人のことを連れて来た。
講堂に来た3人を見て、元クラスメイト達は、驚きのあまり固まってしまった。
それもそうだろう、元の世界では、創作物の中でしか見ること出来ないほどの美少女が、3人いたのだ。しかも、その3人が、元クラスメイトの僕の婚約者だから、驚かない訳が無い。
3人は、1人ずつ自己紹介をした。
自己紹介が終わると、3人は、女子達に囲まれ、色々と聞かれてる。
僕は、男子達に囲まれ、色々と聞かれ、嫉妬の目線で見られていた。
僕が、男子達に質問責めされていると、3人に質問責めしていた女子達が、僕の近くまでやって来た。
女子達は、僕に近づくと、顔を近づけ、一緒のベッドで寝ていることと混浴したことを聞いて来た。
そして、その言葉に、男子達も反応した。
僕は、元クラスメイト達に、詰められた。
僕は、自分から言ったのでは無く、3人が、率先して、やってきたことを伝えた。念の為、一切手を出してないことも伝えた。そして、キスや着替えを見てないこともしっかりと伝えた。
女子達は、そのことを3人に聞き、3人は、そう通りと答えた。
男子達は、僕を嫉妬の目線で見て来た。そして、男子の1人が、リア充爆発しろと呟いた。
僕は、その呟きを聞き、爆発では無く、爆撃ぐらいじゃなきゃ釣り合わないと思った。
3人には、外で、一緒で寝ていることと混浴していることを言わないようと言っておこうと思った。特に、フリージアに。
その後は、僕は、男子達と最後の会話を楽しみ、女子達は、3人と最初で最後の会話を楽しんでいた。
僕達は、元クラスメイト達に、お別れを言い、勇者送還の魔法具を発動した。
魔法具を使用すると、元クラスメイト達を光が包んだ。
光が収まると、元クラスメイト達の姿は、無くなっていた。
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
異世界サバイバルセットでダンジョン無双。精霊樹復活に貢献します。
karashima_s
ファンタジー
地球にダンジョンが出来て10年。
その当時は、世界中が混乱したけれど、今ではすでに日常となっていたりする。
ダンジョンに巣くう魔物は、ダンジョン外にでる事はなく、浅い階層であれば、魔物を倒すと、魔石を手に入れる事が出来、その魔石は再生可能エネルギーとして利用できる事が解ると、各国は、こぞってダンジョン探索を行うようになった。
ダンジョンでは魔石だけでなく、傷や病気を癒す貴重なアイテム等をドロップしたり、また、稀に宝箱と呼ばれる箱から、後発的に付与できる様々な魔法やスキルを覚える事が出来る魔法書やスキルオーブと呼ばれる物等も手に入ったりする。
当時は、危険だとして制限されていたダンジョン探索も、今では門戸も広がり、適正があると判断された者は、ある程度の教習を受けた後、試験に合格すると認定を与えられ、探索者(シーカー)として認められるようになっていた。
運転免許のように、学校や教習所ができ、人気の職業の一つになっていたりするのだ。
新田 蓮(あらた れん)もその一人である。
高校を出て、別にやりたい事もなく、他人との関わりが嫌いだった事で会社勤めもきつそうだと判断、高校在学中からシーカー免許教習所に通い、卒業と同時にシーカーデビューをする。そして、浅い階層で、低級モンスターを狩って、安全第一で日々の糧を細々得ては、その収入で気楽に生きる生活を送っていた。
そんなある日、ダンジョン内でスキルオーブをゲットする。手に入れたオーブは『XXXサバイバルセット』。
ほんの0.00001パーセントの確実でユニークスキルがドロップする事がある。今回、それだったら、数億の価値だ。それを売り払えば、悠々自適に生きて行けるんじゃねぇー?と大喜びした蓮だったが、なんと難儀な連中に見られて絡まれてしまった。
必死で逃げる算段を考えていた時、爆音と共に、大きな揺れが襲ってきて、足元が崩れて。
落ちた。
落ちる!と思ったとたん、思わず、持っていたオーブを強く握ってしまったのだ。
落ちながら、蓮の頭の中に声が響く。
「XXXサバイバルセットが使用されました…。」
そして落ちた所が…。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
ディストピア~蒼天のヘスカラント~「異世界転移したら無双どころか親友を惨殺されたので逃げだした結果……」
金国佐門
ファンタジー
主人公、木村ケイトは、見た目は悪くないのにオタク系。
その愉快な仲間たちは、クールだけど中二病の自称魔術師。TRPGでは美少女キャラしか使わないという厳しい制約と誓約を己に課して生きるいかついマッチョマン。紅一点は腐ってるし。後輩君は女の子にしか見えないショタ枠だ。
そんなこんなで、ひっそりとディープな世界を生きていた彼らは今日もいつものように学園で馬鹿をやって楽しく過ごしていた。
しかし、彼らにはそれぞれ隠された悩みがあって……。
――逃避願望を持つ彼らはやがて異世界転移に巻き込まれてしまう。
彼らに待っていたのは無双などではなく地獄のように過酷な現実。
果たして何人、無事に生きて帰ることができるのだろうか……。
前半はオタク系あるある日常学園コメディ。中盤からは青少年の悩みをテーマにした現代ドラマ。異世界転移後からはほぼチートなし、無双なし、ハーレムなしのシリアスダークファンタジー。
泣きあり、笑いあり、コメディあり、多少のグロもあるかも。
無双物やハーレム物に飽きた、ビター風味なファンタジーが見たいという方向けの新感覚異世界転移系ヒューマンドラマです。
異世界へ転移して何もできないので普通に生活しておしまい。なんてオチはなく、がんばって異世界からの帰還を目指す、絶望からの逆転青春冒険ストーリー。
注意:*マークのついた話は別視点の物語です。途中で何度か入ってきます(そういうルールだと思ってください)。そして異世界パートは後編からとなります(48話以降異世界となります)最初の内は各部最初のプロローグで少しだけ異世界で何が起きたのか謎だけ残す程度に描かれる程度です。後に明かされますので急かないでゆったり彼らの平穏だった在りし日の日常を読み進めてくださいませ。
ロゴは「ふーみん@『叛逆ノ猫神』@fumin_chemistry」様より
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる