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第五十三話 元クラスメイト達

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 この世界に来てから、4ヶ月が経っていた。

 僕は、白羽族の神殿に来ていた。

 黒い鎧を着た状態で、神殿の中を歩いていた。

 何故、こんなところにいるかと言うと、元クラスメイト達をあちらの世界に返すためだ。

 魔王城をワーカー達に探索させたところ、ある部屋から勇者送還することが出来る魔法具を見つけることが出来た。

 それと、神殿に居ても騒ぎにならないのは、白羽族が作り上げた色差別が、崩れ去ったのだ。

 元から色差別に疑問視していた者達は多く、黒騎士の僕が、魔王を倒したことで、一気に動き出した。

 その結果、白羽族の長や幹部は、拘束された。ちなみに、フレンさんは、巫女だけど、僕が、フリージアの双子のお姉さんだということを伝えていたので、何の処罰を受けてない。

 そして、元クラスメイト達もただこちらの世界に来ただけなので、処罰を受けてない。

 そんなことを考えていると、元クラスメイト達が、待機している講堂の前に着いた。

 僕は、講堂のドアを開け、講堂の中に入った。

 元クラスメイト達は、僕の方を振り返り、驚きと恐怖が、混ざった表情を浮かべた。

 それもそうだ、異世界の勇者のことをクズ呼ばわりし、魔王を倒した男が、いきなりやって来たのだから。

 「みんな、久し振り」と言い、兜を取り、素顔を晒した。

 僕の素顔を見て、感動と驚きが、混ざった表情を浮かべた。

 まぁ、異世界の勇者の中では、唯一行方不明になっていたからなぁ。

 僕は、元クラスメイト達にあれやこれやを聞かれた。

 僕は、この世界に来たからのことを殆ど話した。そして、その時に、魔王城に勇者送還の魔法具があり、そのまま魔法具で、元の世界に帰ることが出来ることを伝えた。

 それを聞いた、元クラスメイト達は、とても喜んだ。中には、涙を流してる人もいた。

 元クラスメイト達が、僕も元の世界に帰るのかと聞いて来た。

 僕は、婚約者達が、この世界にいるので、帰らないことを答えた。

 その言葉に、元クラスメイト達は、驚き、質問責めをして来た、会いたいと言ってきた。

 元から僕は、元クラスメイト達に、3人と会わせようと考えていたので、3人には、準備させていた。

 僕は、元クラスメイト達に、連れてくると言い、3人のことを迎えに行き、講堂に3人のことを連れて来た。

 講堂に来た3人を見て、元クラスメイト達は、驚きのあまり固まってしまった。

 それもそうだろう、元の世界では、創作物の中でしか見ること出来ないほどの美少女が、3人いたのだ。しかも、その3人が、元クラスメイトの僕の婚約者だから、驚かない訳が無い。

 3人は、1人ずつ自己紹介をした。

 自己紹介が終わると、3人は、女子達に囲まれ、色々と聞かれてる。

 僕は、男子達に囲まれ、色々と聞かれ、嫉妬の目線で見られていた。

 僕が、男子達に質問責めされていると、3人に質問責めしていた女子達が、僕の近くまでやって来た。

 女子達は、僕に近づくと、顔を近づけ、一緒のベッドで寝ていることと混浴したことを聞いて来た。

 そして、その言葉に、男子達も反応した。

 僕は、元クラスメイト達に、詰められた。

 僕は、自分から言ったのでは無く、3人が、率先して、やってきたことを伝えた。念の為、一切手を出してないことも伝えた。そして、キスや着替えを見てないこともしっかりと伝えた。

 女子達は、そのことを3人に聞き、3人は、そう通りと答えた。

 男子達は、僕を嫉妬の目線で見て来た。そして、男子の1人が、リア充爆発しろと呟いた。

 僕は、その呟きを聞き、爆発では無く、爆撃ぐらいじゃなきゃ釣り合わないと思った。

 3人には、外で、一緒で寝ていることと混浴していることを言わないようと言っておこうと思った。特に、フリージアに。

 その後は、僕は、男子達と最後の会話を楽しみ、女子達は、3人と最初で最後の会話を楽しんでいた。

 僕達は、元クラスメイト達に、お別れを言い、勇者送還の魔法具を発動した。

 魔法具を使用すると、元クラスメイト達を光が包んだ。

 光が収まると、元クラスメイト達の姿は、無くなっていた。

 

 

 
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