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第三十一話 芽生える恋心
しおりを挟む[テレシア視点]
時は、襲撃者達が、来た時に戻る。
いきなり、伊黒さんが、立ち上がり、この城に来ている集団がいると言ってきた。
そして、伊黒さんは、それに対応してくると私達に言ってきた。
私達は、もちろん、伊黒さんのことを心配する声を伝えた。
でも、伊黒さんは、大丈夫と言い残し、私達の前から消えてしまった。
私は、どうすれば、良いのかと考えていると、フリージアさんが、何かのスキルを発動させた。
スキルが、発動したら、空中に、城の門の辺りが写し出された。そこには、黒い鎧を着た、伊黒さんが、居た。
「フ、フリージアさん、このスキルは、なんですか?」と、聞いた。
「この、スキルは、テレトリー。この城の、周囲の、ことを、写すことが、出来る」と、フリージアさんが、答えてくれた。
5分ぐらい、その映像を見ていたら、集団が、見えてきた。
私は、その集団を見て、驚きを隠せなかった。それは、私の元婚約者が、居たからだ。
「どうしたのですか?テレシアちゃん?」と、クレアが、聞いて来た。
「えっ、あ、その、私の元婚約者が、居たので、驚いてしまって」と、答えた。
私達は、ここから何もすることが出来ず、ただここから見ることしか出来なかった。
私は、伊黒さんと元婚約者の会話を聞いて、驚きしか無かった。
私の呪いは、元婚約者が、掛けたものだった。そして、元婚約者は、性格が悪いことと自分中心の人間だと言うことも分かった。
こんな人と結婚しなくて、良かったと心の底から思った。そして、婚約者だったという過去も消し去りたいと思った。
それに比べて、伊黒さんは、私のために怒ってくれて、とても嬉しかった。
その時、私は、名前が分からない感情が、心の中で、満たされた。
そんなことを考えていると、伊黒さんが、元婚約者達を何処かに移動させていた。そして、鎧を脱ぎ、城の中に入って行った。
それを見届けたフリージアさんは、スキルを解除し、映像が、消えた。
「大丈夫?テレシア?」と、フリージアさんが、私のことを心配してくれた。
「大丈夫でしたか?テレシアちゃん」と、クレアさんも私のことを心配してくれた。
「えっ、あ、大丈夫ですよ。伊黒さんが、私のために怒ってくれましたから。それに、私は、ここに来れて、優しい伊黒さんに、フリージアさんに、クレアさんに、出会えて、とても嬉しかったんです。だから、心配しないで下さい」と返し、微笑みを2人に向けた。
微笑みを向けられた2人は、安心したような表情を浮かべた。
そんなことを話していると、伊黒さんが、中庭に入ってきた。
私は、伊黒さんの顔を見て、心の中が満たされている名前が分からない感情が、どんな感情か分かった。多分だが、この時、私の顔は、少し赤くなっていただろう。
私は、伊黒さんに恋をしているんだ。
でも、私は、恋してることを意識してしまい、伊黒さんと距離を取ってしまった。
その後も伊黒さんと距離を取ってしまい、あっという間にお風呂の時間になってしまった。
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