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第百七話 貴族の対立

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 昨日は、セレネの誕生日だった。

 セレネの誕生日は、俺達とセレネの父親と家の中で、祝った。

 セレネは、とても嬉しそうにしていた。

 その時に、セレネが見てないところで、セレネの父親は、何故か真剣な表情を浮かべていた。

 俺は、何故、そんな表情を浮かべていたのか分からなかった。

 俺は、店で、魔法具を選んでいると、気になる話が聞こえて来た。

 それは、セレネの父親のミネクレリ公爵家とマーレの家族のアクアリア公爵家が、対立しているらしい。

 どうやら、対立しているのは、時期当主同士らしいが、現当主達は、それを支持しているようだ。

 今は、言い合いだけらしいが、武力的になる可能性もあるらしい。

 だから、あの時、あんな表情を浮かべていたのか。

 だが、これは、不味いぞ。

 セレネとマーレは、とても仲が良い。

 そんな2人の仲がギクシャクになってしまう。

 そんなことは、させたく無い。

 俺は、買い物をしながら、情報集めに努めた。

 どうやら、ある国との関わり方で対立しているらしい。

 貴族の中では、既に派閥が出来ており、一触即発らしい。

 少し、アクアリア公爵の派閥の方が、優勢らしい。

 大体の情報を手に入れられたので、魔法具を購入して、店を出た。

 真っ直ぐ、家に帰った。

 家に帰った俺は、セレネとマーレを探した。

 セレネとマーレは、温室の中で、楽しく話しながら、花の手入れをしていた。

 俺は、その2人に声を掛け、東屋に移動した。

 俺は、セレネとマーレに、さっきのことを伝えた。

 セレネとマーレは、驚いた表情を浮かべていた。

 「レオク、どうにか、出来ないの?」と、セレネが、聞いて来た。

 「出来ないことは無いけど、それは、マーレに協力してもらう必要がある」と、答えた。

 「わ、私ですか?」と、マーレが、聞いて来た。

 「ああ、マーレの力が必要だ。セレネとマーレの父親は、2人のことを溺愛している。だから、2人が言えば、何とか出来ると思う」と、答えた。

 「だけど、その方法は、マーレが家族に会う必要がある。大丈夫?マーレ」と、聞いた。

 マーレは、少し考え、覚悟を決めた顔をして、「わ、私は、パパとお兄様と会いたいと思います」

 「家族からの手紙で、私が溺愛されていたことは、分かりました。だから、向き合ってみようと思います」と言い、マーレは、微笑んだ。

 俺は、「分かった。じゃあ、1週間後ぐらいに」

 その後は、セレネとマーレと一緒に、計画を考えた。

 計画が決まったら、セレネの父親に、ある日にレストランに来て欲しいと伝えた。

 セレネの父親は、直ぐに了承してくれた。

 その日は、マーレの家族と待ち合わせの日だ。

 下準備は出来た。

 後は、待つだけだ。

 

 
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