89 / 124
第八十九話 気配
しおりを挟むこの世界に来て、約1年が経った。
今は、換金し忘れた素材を換金して、家に帰っているところだ。
何故か、今日は、背後から気配を感じた。
俺は、わざと人気が無い裏路地に入り、誘い出そうとした。
だが、その気配は、俺から一定の距離を保っているだけだった。
ずっと追跡して来ているので、何人いるか分かった。
俺は、追跡して来ている5人から、情報を聞き出すために、あることをした。
俺は、空き家の中に入り、装備と服を脱いで、普通の服に着替え、緑色のカツラを被った。
一応、LCP ルガー一丁を装備している。
そして、空き家の中に、通信機を隠した。
そして、そのまま、空き家を出た。
すると、追跡して来ている5人からは、困惑の気配が感じて来た。
追跡して来ている5人は別れ、1人が俺の追跡を、他は、空き家を調べるようにしたようだ。
俺は、人気の無い裏路地から、家の中の話し声を聞いていた。
どうやら、俺のことを追跡していたのは、暗殺ギルドらしい。
そして、俺の弱点を探るために、追跡したらしい。
俺の弱点だと。
俺の可愛い恋人達のことか。
5人に、危害を与える可能性があるなら、撃ち払おう。
俺は、ソーコムを手に出し、追跡して来ている暗殺者に狙いを定め、撃った。
撃っているソーコムは、スライドが、後方に移動し、チャンバーから、薬莢が排出され、銃口から、白い煙を出し、硝煙の匂いを撒き散らした。
1発の銃弾は、追跡して来ている暗殺者の頭に吸い込まれた。
暗殺者は、頭から血を流し、屋根から地面に落ちた。
俺は、薬莢を戻し、死体を魔法袋の中にしまった。
M84 スタングレネードを左手に持ち、右手には、ソーコムを持って、さっきの空き家に向かった。
空き家に着くと、暗殺者同士の会話が聞こえて来た。
俺は、ドアの近くの壁に背中をつけて、安全ピンを抜いて、地面に投げ込んだ。
数秒後に、眩しい光を放った。
俺は、部屋の中に突入した。
部屋の中には、黒いフードを被った暗殺者達がいた。
俺は、目を塞いでいる黒いフードを被った暗殺者の頭に狙いを定め、撃った。
撃っているソーコムは、スライドが、後方に移動し、チャンバーから、薬莢が排出され、銃口から、白い煙を出し、硝煙の匂いを撒き散らした。
3発の銃弾は、暗殺者達の頭を撃ち抜いた。
暗殺者達は、頭から血を流し、床に倒れた。
1人は、情報を聞き出すため、肩を撃ち抜いた。
撃たれた反動で、暗殺者は、地面に倒れた。
俺は、直ぐに、ナイフで、両手の甲と両足を甲を床に固定した。
暗殺者は、声にならない悲鳴を上げた。
情報を聞く前に、取り敢えず、ソーコムで、全ての指を吹き飛ばした。
終わった後に、情報を聞いたが、何も喋らずに、睨め付けるだけだった。
しょうがない。
なら、もっと苦しんで貰おう。
俺は、ナイフに毒を塗った。
そのまま、そのナイフを暗殺者に突き刺した。
暗殺者は、声にならない悲鳴を上げた。
直ぐに、暗殺者は、苦しめ始めた。
床に固定させた体を無理矢理動かして、苦しんでいた。
ナイフに塗った毒は、死ぬことは無いが、地獄のような痛みを引き起こすものだ。
暗殺者は、痛みのせいか泣きながら、情報を吐き始めた。
全ての情報を吐き終わった後、暗殺者は、泣きながら、殺してくれと懇願していた。
俺は、そのことを叶えてあげた。
全ての死体を一箇所に集め、魔法袋の中から死体も出し、時限爆弾を仕掛けた。
時限爆弾を5分後に設定して、空き家を出た。
5分後、しっかりと時限爆弾が爆発し、大きな音と黒煙と炎が上がった。
2
お気に入りに追加
160
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
スキル運で、運がいい俺を追放したギルドは倒産したけど、俺の庭にダンジョン出来て億稼いでます。~ラッキー~
暁 とと
ファンタジー
スキル運のおかげでドロップ率や宝箱のアイテムに対する運が良く、確率の低いアイテムをドロップしたり、激レアな武器を宝箱から出したりすることが出来る佐藤はギルドを辞めさられた。
しかし、佐藤の庭にダンジョンが出来たので億を稼ぐことが出来ます。
もう、戻ってきてと言われても無駄です。こっちは、億稼いでいるので。
勇者パーティー追放された解呪師、お迎えの死神少女とうっかりキスして最強の力に覚醒!? この力で10年前、僕のすべてを奪った犯人へ復讐します。
カズマ・ユキヒロ
ファンタジー
解呪師マモル・フジタニは追放された。
伝説の武器の封印を解いたあとで、勇者パーティーに裏切られて。
深い傷と毒で、死を待つばかりとなったマモル。
しかし。
お迎えにきた死神少女との『うっかりキス』が、マモルを変えた。
伝説の武器の封印を解いたとき、体内に取り込んでいた『いにしえの勇者パーティー』の力。
その無敵の力が異種族異性とのキスで覚醒、最強となったのだ。
一方で。
愚かな勇者たちは、魔王に呪いを受けてしまう。
死へのタイムリミットまでは、あと72時間。
マモル追放をなげいても、もう遅かった。
マモルは、手にした最強の『力』を使い。
人助けや、死神助けをしながら。
10年前、己のすべてを奪った犯人への復讐を目指す。
これは、過去の復讐に燃える男が。
死神少女とともに、失ったはずの幼なじみや妹を取り戻しながら。
結果的に世界を救ってしまう、そんな物語。
女神に同情されて異世界へと飛ばされたアラフォーおっさん、特S級モンスター相手に無双した結果、実力がバレて世界に見つかってしまう
サイダーボウイ
ファンタジー
「ちょっと冬馬君。このプレゼン資料ぜんぜんダメ。一から作り直してくれない?」
万年ヒラ社員の冬馬弦人(39歳)は、今日も上司にこき使われていた。
地方の中堅大学を卒業後、都内の中小家電メーカーに就職。
これまで文句も言わず、コツコツと地道に勤め上げてきた。
彼女なしの独身に平凡な年収。
これといって自慢できるものはなにひとつないが、当の本人はあまり気にしていない。
2匹の猫と穏やかに暮らし、仕事終わりに缶ビールが1本飲めれば、それだけで幸せだったのだが・・・。
「おめでとう♪ たった今、あなたには異世界へ旅立つ権利が生まれたわ」
誕生日を迎えた夜。
突如、目の前に現れた女神によって、弦人の人生は大きく変わることになる。
「40歳まで童貞だったなんて・・・これまで惨めで辛かったでしょ? でももう大丈夫! これからは異世界で楽しく遊んで暮らせるんだから♪」
女神に同情される形で異世界へと旅立つことになった弦人。
しかし、降り立って彼はすぐに気づく。
女神のとんでもないしくじりによって、ハードモードから異世界生活をスタートさせなければならないという現実に。
これは、これまで日の目を見なかったアラフォーおっさんが、異世界で無双しながら成り上がり、その実力がバレて世界に見つかってしまうという人生逆転の物語である。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる