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第八十九話 気配

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 この世界に来て、約1年が経った。

 今は、換金し忘れた素材を換金して、家に帰っているところだ。

 何故か、今日は、背後から気配を感じた。

 俺は、わざと人気が無い裏路地に入り、誘い出そうとした。

 だが、その気配は、俺から一定の距離を保っているだけだった。

 ずっと追跡して来ているので、何人いるか分かった。

 俺は、追跡して来ている5人から、情報を聞き出すために、あることをした。

 俺は、空き家の中に入り、装備と服を脱いで、普通の服に着替え、緑色のカツラを被った。

 一応、LCP ルガー一丁を装備している。

 そして、空き家の中に、通信機を隠した。

 そして、そのまま、空き家を出た。

 すると、追跡して来ている5人からは、困惑の気配が感じて来た。

 追跡して来ている5人は別れ、1人が俺の追跡を、他は、空き家を調べるようにしたようだ。

 俺は、人気の無い裏路地から、家の中の話し声を聞いていた。

 どうやら、俺のことを追跡していたのは、暗殺ギルドらしい。

 そして、俺の弱点を探るために、追跡したらしい。

 俺の弱点だと。

 俺の可愛い恋人達のことか。

 5人に、危害を与える可能性があるなら、撃ち払おう。

 俺は、ソーコムを手に出し、追跡して来ている暗殺者に狙いを定め、撃った。

 撃っているソーコムは、スライドが、後方に移動し、チャンバーから、薬莢が排出され、銃口から、白い煙を出し、硝煙の匂いを撒き散らした。

 1発の銃弾は、追跡して来ている暗殺者の頭に吸い込まれた。

 暗殺者は、頭から血を流し、屋根から地面に落ちた。

 俺は、薬莢を戻し、死体を魔法袋の中にしまった。

 M84 スタングレネードを左手に持ち、右手には、ソーコムを持って、さっきの空き家に向かった。

 空き家に着くと、暗殺者同士の会話が聞こえて来た。

 俺は、ドアの近くの壁に背中をつけて、安全ピンを抜いて、地面に投げ込んだ。

 数秒後に、眩しい光を放った。

 俺は、部屋の中に突入した。

 部屋の中には、黒いフードを被った暗殺者達がいた。

 俺は、目を塞いでいる黒いフードを被った暗殺者の頭に狙いを定め、撃った。

 撃っているソーコムは、スライドが、後方に移動し、チャンバーから、薬莢が排出され、銃口から、白い煙を出し、硝煙の匂いを撒き散らした。

 3発の銃弾は、暗殺者達の頭を撃ち抜いた。

 暗殺者達は、頭から血を流し、床に倒れた。

 1人は、情報を聞き出すため、肩を撃ち抜いた。

 撃たれた反動で、暗殺者は、地面に倒れた。

 俺は、直ぐに、ナイフで、両手の甲と両足を甲を床に固定した。

 暗殺者は、声にならない悲鳴を上げた。

 情報を聞く前に、取り敢えず、ソーコムで、全ての指を吹き飛ばした。

 終わった後に、情報を聞いたが、何も喋らずに、睨め付けるだけだった。

 しょうがない。

 なら、もっと苦しんで貰おう。

 俺は、ナイフに毒を塗った。

 そのまま、そのナイフを暗殺者に突き刺した。

 暗殺者は、声にならない悲鳴を上げた。

 直ぐに、暗殺者は、苦しめ始めた。

 床に固定させた体を無理矢理動かして、苦しんでいた。

 ナイフに塗った毒は、死ぬことは無いが、地獄のような痛みを引き起こすものだ。

 暗殺者は、痛みのせいか泣きながら、情報を吐き始めた。

 全ての情報を吐き終わった後、暗殺者は、泣きながら、殺してくれと懇願していた。

 俺は、そのことを叶えてあげた。

 全ての死体を一箇所に集め、魔法袋の中から死体も出し、時限爆弾を仕掛けた。

 時限爆弾を5分後に設定して、空き家を出た。

 5分後、しっかりと時限爆弾が爆発し、大きな音と黒煙と炎が上がった。

 

 

 

 

 

 

 


 

 
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