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第六十四話 男性恐怖症

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 クメリと一緒に話していると、アリスが降りてきた。

 俺達に声を掛け、夕食の準備を始めた。

 セレネは、少女の相手をしているようだ。

 夕食の準備が終わり、食堂に並べ終えると、アリスが、セレネと少女を呼びに行った。

 少しするとアリスとセレネと少女が、降りて来た。

 少女は、俺のことを見て、少し怖がったが、直ぐに、普通に戻った。

 少女の容姿は、美しい青色の髪を腰まで伸ばし、青色の瞳を持っている。

 取り敢えず、俺達は、夕食を食べた。

 夕食を食べている時、少女は、セレネと話しながら、食べていた。

 夕食を食べ終わった後、アリスとクメリが、食器の片付けをして、俺とクメリと少女は、食堂に残った。

 少女が、「えっと、あ、あの、私の名前は、マーレと言います」

 俺は、「俺の名前は、レオクと言います。一応、ランク4の冒険者です」

 少女は、「そ、その、よ、よろしく、お願いします」

 俺は、「これからよろしく」

 「やはり、俺のことが怖いですか?」と、聞いた。

 「えっ、あ、はい。レ、レオクさんのことは、怖く無いんですけど、そ、その、男性の方が、こ、怖いんです」と、マーレが、答えてくれた。

 俺は、「分かりました。事情は、あらかた聞いているので、男性に恐怖することは、仕方ないと思います」

 俺は、続けて、「ですから、俺は、マーレさんの衣食住は、しっかりと保証します。そして、俺は、あなたのことを絶対に害することはしません」

 マーレは、「えっ、良いんですか。その、私が、言うのは、何ですけど、私を保護しても特に徳は無いですよ」

 俺は、「徳が無い訳では無いですよ。マーレさんは、私とクメリが冒険者の仕事をしている時に、アリスとセレネと一緒にいてあげることが出来る。それに、俺には、あの状態だったマーレさんを助けないという選択肢は、取ることが出来ません」

 「あ、ありがとうございます、レオクさん。私、レオクさんのような方に会えて、良かったです」と言い、マーレは、俺に初めて笑顔を見せてくれた。

 その後は、俺以外の4人でお風呂に入り、4人がお風呂を出てから、俺が風呂に入った。

 そして、いつものように、食堂で、飲み物を飲みながら、話をした。

 その時に気付いたんだが、マーレは、俺が半径1メートルの距離に近づいてしまうと、体が自然と怖がってしまう。

 だから、俺は、マーレから半径1メートルの距離に入らないように、気をつけた。

 でも、その距離さえ取っていれば、マーレと普通に話すことは出来る。

 そして、マーレは、基本的に、セレネの隣にいることが多い。

 セレネもマーレみたいなお姉さんが出来たみたいで、嬉しそうだった。

 夜が深くなって来たので、寝ることにした。

 俺達は、2階に上がり、全員自室に戻っていった。

 俺が簡単に準備して、そろそろ寝ようと思っていると、セレネが、部屋の中に入って来た。

 セレネは、ベッドの右側に、入って来た。

 セレネは、俺の方を向いた。

 セレネが、「おやすみ、レオク」

 俺は、「おやすみ、セレネ」

 いつもなら、セレネの寝息を聞いてから寝るのだが、今日は、ほとんど寝てなかったので、直ぐに眠ってしまった。


 
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