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第五十九話 貴族の男
しおりを挟む朝日が、3日連続寝不足の俺のことを起こした。
俺は、セレネのことを起こさないように、布団を捲ろうとすると、何故か、右腕が動かなかった。
もしかしてと思いながら、左手で、布団を捲ると、セレネが、俺の右腕に抱きついていた。
俺の右腕に、セレネの少し膨らんだ胸が、押し付けられていた。
俺は、理性を保ちながら、心を平静を保つように、心掛けた。
俺は、セレネが、起きないように、抱き着きを解き、布団を掛け、地下室に向かった。
地下室に着いた俺は、一旦、深呼吸した。
危なかった。
手を出してしまうかもしれなかった。
流石に、手を出すのは、結婚してからだ。
俺は、心を落ち着かせるために、射撃訓練をした。
そして、いつもの朝を過ごして、ダンジョンに向かった。
俺は、5つの洞窟で狩りをした。
その後は、5時間空いた。
取り敢えず、2時間、クメリと手合わせをした。
2時間の手合わせを終えた後は、シートを広げて、魔法袋から、サンドイッチを出した。
このサンドイッチは、朝食の時に、俺が作ったものだ。
「何、このサンドイッチ?」と、クメリが、聞いてきた。
「そのサンドイッチは、フルーツサンドと言って、パンに生クリームと果物を挟んだものだよ」と、答えた。
クメリは、嬉しそうにフルーツサンドを口に運んだ。
クメリは、美味しそうにフルーツサンドを食べていた。
1時間ぐらい俺達は、話しながら、昼食を食べた。
その後の2時間は、手合わせをした。
5時間経ったので、5つの洞窟で、狩りをして、セーフティエリアに向かった。
セーフティエリアで、テレポート石を使い、1階のテレポート石の前にテレポートした。
ダンジョンを出て、冒険者ギルドに向かった。
買い取り場で、素材を換金した。
貰えたお金は、約25万ゼネだった。
俺は、直ぐに、お金を魔法袋にしまって、冒険者ギルドを出ようとすると、「待って、そこの平民」と、後ろから聞こえてきた。
俺達が、後ろの方を振り向くと、高そうな服を着た16くらいの男と、護衛達がいた。
多分だが、あの男は、貴族だろう。
「何か、ご用ですか?」と、聞いた。
「ああ、用がある。お前、俺の専属冒険者になれ」と、貴族の男が、答えてきた。
貴族の男は、続けて、「そして、俺の専属冒険者になったら、金を半分、俺に渡せ」
「話になりませんね。では、俺達は、これで」と言い、クメリと一緒に、冒険者ギルドの入り口に向かった。
後ろから、何かを言ってきている貴族の男を無視して、家に帰った。
いつもの夜を過ごし、クメリと一緒のベッドで寝た。
今日は、日付が変わる前に、寝ることが出来た。
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