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第五十五話 セレネからの告白の返事

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 俺は、逃げようとしているセレネの手を掴んだ。

 「えっ、レオク、どうしたの?」と、セレネが、聞いて来た。

 「セレネ、少し待ってくれ。直ぐに、答えるから」と、答えた。

 俺は、セレネの手から手を離し、膝をつき、懐から小さい箱を出した。

 俺は、前々から準備は、していたのだ。

 この世界は、女性から告白される。

 アリスとクメリの時は、1日待って貰ったけど、本当は、待たせてはならないのだ。

 俺に告白してから、相手は、俺からの返事が来るまでの間、ずっと安心出来ないのだ。

 俺を好きになってくれた相手にそんな真似はしたくない。

 だから、俺は、セレネに似合う指輪を準備していた。

 俺は、小さい箱から、光の当て方で、赤色と青色に変化する宝石が、埋め込まれている指輪を出した。

 その指輪を見たセレネは、目には涙を溜め、両手で口元を隠していた。

 「セレネ、俺もセレネのことが好きだ。結婚を前提に付き合ってくれ」と言い、指輪をセレネの方に差し出した。

 セレネは、指輪を受け取り、「うん、私も、レオクの、こと、好き。これからは、レオクと、一緒に、生きて、行く」と言い、嬉し涙を流しながら、微笑んだ。

 俺は、「ありがとう、セレネ」

 「私の、方こそ、ありがとう。こんな、私を、受け入れて、くれて。あの塔で、いた中で、1番、嬉しかった、のは、レオクと、会えた、こと」と言い、セレネは、満面の笑顔を浮かべた。

 俺は、初めて見たセレネの満面の笑顔を見惚れてしまった。

 そして、心の中から、守らなければいけないと心の何処かで言っていた。

 そんなことは、当たり前だ。

 アリスもクメリもセレネも必ず守る。

 それが例え、何万の人々を銃で撃つことになっても。

 そのことを胸に秘めながら、俺は、セレネの手を取り、家の中に戻った。

 アリスとクメリに、セレネの告白を受け入れたことを伝えると、とても喜んでいた。

 それからは、少し未来を夜が深くなるまで話した。

 夜が深くなって来たので、3人と一緒に2階に行った。

 3人と別れて、自室に戻った。

 俺は、疲れていたので、直ぐに、寝てしまった。

 朝を起きると、何故か、右側から人の温もりを感じた。

 俺は、恐る恐る右側を見てみると、セレネが隣で寝ていた。

 セレネは、可愛らしい寝息を立てながら、幸せにそうに寝ていた。

 俺は、その光景を微笑ましい表情を見て、セレネのことを起こさないように、ベッドから静かに出ようとして、布団を捲ると、驚いて固まってしまった。

 セレネは、濃青色の薄い生地のネグリジェを着ていたのだ。

 薄い生地のネグリジェは、少し透けていて、セレネの真っ白の肌が見えていた。

 俺は、出来るだけ見ないようにして、地下室に向かった。

 

 
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