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第三十三話 突入
しおりを挟む屋敷に到着する。
リリ達のところに向おうとするとリリ達が出迎えてくれたのだ。
出迎えてくれたことはとても嬉しい。
嬉しく感じながら、私は購入してきたフルムーンフラワーを2人にプレゼントしたのだ。
「あ、ありがとう、クルス」
「ありがとうございます、クルスさん」
その後、私は武器の手入れを始める。
防具も武器も何も問題ない。
手入れを終えた物を魔法袋に入れた終えたと同時に扉がノックされたのだ。
入室の許可が出すと扉が開く。
開いた扉にはネグリジェ姿のリリ達がいたのだ。
「クルスはまだ寝ないの?」
「あと少ししたら寝るよ」
「そうなんですね。じゃあ、もう遅いので私達は先に寝ます。お休みなさい、クルスさん」
「お、お休み、クルス」
「お休み、リリ、ノラ」
寝る前の挨拶を終えた後、2人は扉を閉める。
2人は寝るみたいだ。
だから、行くか。
いやまだだな。
一応、1時間ぐらいは待ってから行くか。
時間まで余裕があるからな。
1時間ぐらい私室で待機してから、私は誰にも見つからないように注意しながら屋敷を抜け出す。
ある程度屋敷から離れた場所で私は裏路地に入る。
その裏路地で私は普通の服の上から装備していく。
勿論、手投げ斧とトマホークも。
全て装備した私は約束した場所に向かう。
約束した場所には既に沢山の衛兵達が集まっていたのだ。
私はロガー男爵だと証明する紋章を見せ、子爵の当主のところに案内してもらう。
到着した場所には子爵家の当主とフルプレートアーマーに身を包んだ騎士団の者達がいたのだ。
迷わず私は子爵家の当主に話しかける。
子爵家の当主と挨拶を終えた後、作戦の共有をしてもらう。
共有して貰った作戦はこうだ。
衛兵達は逃げ道を塞ぐ為に周りを囲み、他の者達が3箇所から攻め込む。
正面口と裏口と隠し通路からだ。
最初の計画では2箇所だったのだが、捕まえた売人から隠し通路の情報を手に入れたようだ。
そして、私の攻め込む位置は隠し通路からだ。
正面口と裏口から攻められたら、一般的に下級構成員が止めに来るだろう。
その間に上級構成員は隠し通路を使って逃げるだろう。
その中には実力者もいるから、本命の部隊を隠し通路に配置する。
私は一応中級悪魔を倒したという功績があるので、それなりに戦力として見られている。
全ての配置に到着し、時間となる。
時間となったので、私達は攻撃を開始したのだ。
攻撃を開始した私達は隠し通路から、拠点に繋がる地下室に侵入する。
ここからは聞こえないが、多分地上では激しい戦いが起こっていることだろう。
そんなことを考えていると前から足音が聞こえたのだ。
接敵か。
部隊の指揮官が指揮を出したのだ。
戦闘態勢という。
その指揮に従い、周りの兵士達は戦闘態勢をとる。
私もそれに続き斧を構えたのだ。
ちなみに私は指揮下には入らず、遊撃隊的な立ち位置にいる。
前から聞こえていた者達も私達に気が付き、戦闘態勢をとる。
膠着状態が続く。
そんな膠着状態を破ったのは敵側だ。。
これでもかと宝石で見を包んだでっぱりとしたお腹を持った男が指示を出したのだ。
突撃と。
その指示によって、戦端が開かれる。
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