伯爵家の次男に転生しましたが、10歳で当主になってしまいました

竹桜

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第五十一話 掃射

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 取り出した魔法具はシードラゴンの素材を使った魔銃だ。

 俺は自分で取り付けた紐を肩に通し、右手に持った。

 そして、俺は魔法袋から取り出した竜核を魔銃の後ろから入れた。

 すると、10連の銃口から魔力の塊が撃ち始められた。

 俺は左右に向けながら撃ち続けた。

 撃たれた魔力の塊は魔物達に吸い込まれ、貫通して動かぬ死体に変えた。

 1分ぐらいで撃ち止めになった。

 撃ち止めなったら、魔法袋か、赤い色の竜核を取り出し、魔銃の後ろから入れた。

 10連の銃口から撃たれたのは火の塊だった。

 火の塊は魔物達の吸い込まれると、魔物達の体を火で包んだ。

 魔物達は悲鳴を上げながら、火を消そうと地面をのたうち回ったが、やがて動かなくなった。

 そして、その死体はそのまま火に包まれ、消し炭になった。

 1分ぐらいすると撃ち止めになったので、魔法袋から青色の竜核を取り出した。

 それを魔銃の後から入れた。

  10連の銃口から撃たれたのは氷の塊だった。

 氷の塊は魔物達を凍らせた。

 凍った魔物達はそのまま動かぬ氷漬けの死体となった。

 1分ぐらいすると撃ち止めになったので、魔法袋から黄色の竜核を取り出した。

 それを魔銃の後ろから入れた。

 10連の銃口から撃たれたのは雷の塊だった。

 雷の塊は魔物達に吸い込まれ、魔物の体を雷に包んだ。

 雷に包まれた魔物は黒い煙を上げ、黒焦げの死体に変えた。

 1分ぐらいすると撃ち止めになった。

 次の竜核を入れようとするとあることに気が付いた。

 ワイバーンなどの空飛ぶ魔物が攻めて来ていることに。

 俺は魔法袋から茶色の竜核を取り出し、魔銃の後ろから入れた。

 10連の銃口から撃たれたのは岩の塊だ。

 岩の塊は魔物達の体を貫通し死体を増やしていく。

 俺は箱型のガトリングの魔銃を撃ちながら、魔法袋から魔銃を出し、左手に持った。

 左手で飛んでいる魔物に狙いを定め、魔銃の引き金を引いた。

 俺は魔物の翼に狙いを定め、空を飛んでいる魔物達を次々に地面に叩き落とした。

 正確に頭を狙うよりも翼を狙った方が圧倒的に狙いやすい。

 1分ぐらいすると撃ち止めになったので、左手で持っている魔銃を壁に立て掛けた。

 魔法袋から黄緑色の竜核を取り出し、魔銃の後ろから入れた。

 10連の銃口から撃たれたのは風の塊だ。

 風の塊は魔物達の体を切り裂き、魔物の死体をバラバラにした。

 俺は壁に立て掛けている魔銃を左手に持ち、空に飛んでいる魔物に向かって、引き金を引き始めた。

 魔銃を撃ちながら、周りで棒立ちしている兵士達に向かって、口を開いた。

 「何か撃て。矢でも魔法でも魔銃でも撃て。見てる暇があったら、撃て、撃て、撃て、撃ちまくれ」

 その言葉で兵士達はやっと動き出し、矢や魔法などを撃ち始めた。

 中にはバリスタなどの兵器を撃っている兵士もいた。

 流石に魔銃はいないか。

 まぁ、魔銃は高いからな。

 俺は魔物が出て来なくなるまで引き金を引き続けた。

 撃っている途中で空を飛ぶ魔物が居なくなったので地面に向かって、魔銃も撃ち始めた。
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