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第五十話 魔物の大襲撃
しおりを挟む朝日が俺のことを起こしてきた。
朝起きた俺は眼を完全に覚ますために素振りをするために魔導馬車から出た。
200回素振りをしてから魔導馬車に戻った。
戻った俺はリリア達が起きる前に朝食を作ることにした。
朝食を作り終えると同時にリリア達がリビングにやって来た。
リリア達は髪などは整えていたが、グリジェのままだった。
だ、大丈夫か?
いくら婚約をむすんでいるとはいえ、ネグリジェのままで。
まぁ、エレネと初めて会った時はネグリジェだったけど。
そんなことを思いながら、朝食をリリア達と一緒に食べた。
勿論、使い魔達にも朝食を出している。
朝食を食べた後、リリア達は自室に戻り着替えに行った。
その間に食器を洗い片付けた。
昼前ぐらいに出発予定なので、それに間に合うように他の生徒達と合流しようと考えんているとリリア達がリビングにやって来た。
時間までお茶をしようとしかと思い、準備を始めようとすると鐘の音が聞こえてきたのだ。
それは緊急事態を知らせる鐘の鳴り方だった。
俺は魔導馬車から出て、魔法袋から魔導馬を出した。
魔導馬車に戻り、魔導馬車を直ぐに出発させた。
侯爵家の屋敷に到着するまでに、今が緊急事態だということをリリア達に伝えた。
リリア達は不安がると思ったが、何故か不安がっていなかったのだ。
それを察したのか、3人は微笑みを浮かべていた。
「ビリーが、守ってくれるって、信じてるから」
これだけ信じられているなんて。
なんとしてもリリア達だけは守らなくては。
最悪の場合は転移魔法を使用し、リリア達だけでも逃がそう。
それが、例え転移魔法を使えるのだとバレたとしても。
リリア達の命と比べたら、それぐらい安いものだ。
何なら、お釣りがくるぐらいだ。
そんなことを思っていると侯爵家に到着した。
到着した侯爵家は混乱していた。
そんな混乱の中、リリア達を先生に預けた。
預ける前にリリア達には最悪の場合はこの魔導馬車に避難してくれと伝えた。
3人は頷いて答えてくれた。
使い魔達にリリア達を守るように伝えた。
使い魔達は鳴いて答えくれた。
使い魔達はリリア達のことが好きだから大丈夫だろう。
俺は魔法袋の中から転移石に似た魔法具を取り出した。
それを使用するのと同時に転移魔法を使用し、侯爵家の領地の外壁の上まで転移した。
外壁の上までは行ったことは無いが、見たことがあるので転移することは出来る。
外壁の上に到着すると外壁の外がよく見える。
外壁の外は魔物によって埋め尽くされていた。
これは魔物の大襲撃か。
良かった。
そこまで状況は深刻では無いな。
トップさえ倒せれば直ぐに終わる。
その前に魔物達を壊滅させるか。
そんなことを思いながら、俺は魔法袋からある魔法具を取り出した。
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