伯爵家の次男に転生しましたが、10歳で当主になってしまいました

竹桜

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第四十九話 悪意

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 到着した俺以外の者達は侯爵家の屋敷に案内された。

 何故か、俺だけ別の場所に案内された。

 案内されている時、案内している使用人からも遠目に見ている使用人達からも敵意を感じたのだ。

 クソ兄の元婚約者は侯爵家の中でとても愛されていた。

 だから、これはしょうがないなと思いながら、黙って案内して貰った。
 
 到着した場所はボロボロの塔だった。

 案内した使用人は頭を下げていたが、舌打ちをしていた。

 俺は礼を言い、その塔の中に入った。

 塔はとても寝れるような状態では無かった。

 はぁ、明らかに悪意があるな。

 まぁ、これは直ぐに解決が出来る問題では無いからな。

 どうしようもない。

 俺は塔を出て、魔法袋から魔導馬車を出した。

 魔導馬車の中には風呂もベッドも台所もあるので、泊まることが出来る。

 泊まる場所が無いので、ここに泊まることにしよう。

 俺は魔法袋から、別の魔法袋を出した。

 出した魔法袋から食料を出した。

 出した食料は台所に並べた。

 夕食を食べた後、風呂を直ぐに入れるように今から沸かしておこう。

 風呂を沸かすために風呂を沸かすための魔法具を起動させた。

 1時間ぐらいで風呂は湧くだろう。

 その間に夕食でも作ろうと思い、台所に向かっていると魔導馬車のドアがノックされた。

 誰だろうと思いながら、ドアを開けると荷物を持ったリリア達が居たのだ。

 俺は驚きながらリリア達に訳を聞いた。

 どうやら、リリア達は屋敷に案内されたらしい。

 良かった。

 リリア達が悪意ある扱いがされなくて。

 案内された部屋に荷物を置いた後、俺のことを探したらしいが見つからなくて先生に聞いたらしい。

 先生も行方が分からず、使用人に聞くと俺がこの塔にいると聞いたらしい。

 リリア達はそれに怒り、荷物を持って、俺のところまで来たらしい。

 勿論、そのことは先生達に伝えているみたいだ。

 取り敢えず、俺はリリア達を魔導馬車の中に入れて、部屋に案内した。

 夕食は4人分と使い魔3匹分を作らないといけなくなったな。

 まぁ、それぐらいなら大丈夫だ。

 リリア達が荷物整理をしている時に夕食を作り始めた。

 リリア達がリビングにやって来る頃には夕食が全て出来上がっていた。

 俺はリリア達と一緒に夕食を食べた。

 使い魔達には使い魔達専用の夕食を食べさせた。

 夕食を食べた後、順番にリリア達に風呂に入って貰った。

 1人が風呂に入っている間は紅茶を飲みながら、会話を交わした。

 最後のシアナが風呂を出たのを確認してから俺は風呂に入った。

 俺が風呂から出るとそれなりに良い時間だったので寝ることにした。

 俺はリリア達と別れて自分の部屋に向かった。

 部屋に着いた俺は直ぐにベッドの中に入り、疲れていたのか直ぐに眠りについてしまった。

 
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