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第四十一話 使い魔
しおりを挟む俺は大変なことになってしまった。
どうやら、俺が戦っていた場所の近くに撮影が出来る魔法具を持った記者がいたらしく、俺が転移してから帰るまでを撮影していたらしい。
そして、それを公開しやがった。
そのせいで、リリアとエレネとシアナにあの時のことを知られてしまった。
初めて見た時、シアナは顔を真っ赤にして、リリアとエレネは羨ましそうにシアナを見ていた。
その映像はベンネット伯爵にもナサヤ子爵にも見られ、自分達の娘は安泰とか言っていたな。
しかも、その映像が発売されることになってしまった。
リリア達がその映像を買うのは辞めて欲しかった。
更に、その映像を俺の前で流すのは本当に辞めて欲しかった。
もの凄く恥ずかしいから。
その映像が原因で王立学院でも有名になってしまった。
そんな中で俺は2年の前期を過ごした。
そして、俺は今部下のところにやって来ていた。
俺は部下に頼んだ物を受け取った。
戻って、リリア達に渡すか。
俺は転移魔法を使用し、ベンネット伯爵家の屋敷に向かった。
ベンネット伯爵家に到着し、リリア達のことを探すと東屋でお茶をしていた。
俺はそこに合流し、部下に頼んでいたものをリリア達に1人ずつ渡した。
「これは何ですか?」
「これは使い魔の卵だよ」
リリアには紫色の卵を、エレネは黄緑色の卵を、シアナには水色の卵を渡した。
婚約者達の瞳に合わせた卵を渡している。
「これは何の卵なの?」
「中級竜の卵だよ。商人バルハナの力を使って集めたんだ」
すると、リリア達は驚きの表情を浮かべていた。
「この子達の、属性は?」
「属性は3人の魔法属性に合わせているよ」
そう答えた俺は育て立てや注意点などを説明した。
生まれたら教えて欲しいと伝え、俺はアカザのところに向かった。
アカザにある魔法具を3つ頼んだ。
そこまでの手間では無かったので、1時間ぐらいで完成させてくれた。
それを受け取ってから礼を言い、金を払ってから転移魔法を使って、ベンネット伯爵家の屋敷に帰った。
ベンネット伯爵家の屋敷に帰ると、庭に3種類のドラゴンがリリア達の腕の中で寝ていた。
そして、リリア達は優しい表情を浮かべながらそのドラゴン達を撫でていた。
どうやら、俺が居ない間に生まれていたみたいだ。
ドラゴンを抱いているリリア達に近付いて、契約だけでも済ませてしまうか。
寝ていても出来るし。
俺はリリア達に魔法具を渡し、その魔法具の説明をした。
リリア達に渡し魔法具は使い魔の首輪だ。
使い魔の首輪と言ったがそれぞれのドラゴン似合うようにデザインしたものだ。
この魔法具でつけることで魔物を使い魔にすることが出来る。
今回、リリア達に使い魔をつけたのは護衛を増やすためと癒しを増やすためだ。
リリア達が最近ペットを飼いたいと言っていたので、それを護衛と兼用しようと考えたのだ。
今回、リリア達の使い魔になったのは中級竜だ。
一応、ワイバーンも中級竜だ。
ちなみに、シードラゴンとレッドドラゴンは上級竜だ。
リリアにはアメジストドラゴン。
アメジストドラゴンは紫色の鱗をしている。
エレネにはウィンドドラゴン。
ウィンドドラゴンは緑色の鱗をしている。
シアナにはウォータードラゴン。
ウォータードラゴンは水色の鱗をしている。
3人が喜んでくれて本当に良かった。
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