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第二十八話 問題解決
しおりを挟むエレネが2番目の婚約者になった次の日から準備を始めた。
アカザに必要な魔法具の作成を頼んだ。
その時に、エレネの瞳の黄緑色の宝石が埋め込まれているネックレス型の魔法具も頼んだ。
アカザは1日で作り終えたのだ。
やっぱあいつは凄いなぁ。
あの研究バカさえ無ければ、売れる魔法具職人になるだろう。
まぁ、無理な話だろが。
恋人でも出来れば、変わると思うが。
そんなことを思いながら、出来た魔法具を受け取った。
受け取った後はアカザに礼を言い、金を払って、ベンネット伯爵家の屋敷に転移魔法で戻った。
戻った俺はエレネを探した。
エレネはリリアと一緒に東屋でお茶をしていた。
俺はそこに行き、エレネに出来上がったネックレス型の魔法具をプレゼントした。
エレネはそれが婚約をした証のネックレスだと気付き、嬉しそうな表情を浮かべていた。
その時にエレネの実家の問題を解決する準備が出来て、これから解決してくることを伝えた。
リリアとエレネは驚きの表情を浮かべていた。
リリアとエレネに少し心配されたけど、今回は何も危険なことが無いことを伝えておいた。
危険が無いことを聞いた2人は安堵した表情を浮かべていた。
2人に一旦別れを告げ、転移魔法を使用し、転移した。
転移した場所は初めてエレネと出会った道だ。
俺は魔法袋から魔導馬車と魔導馬を出し、魔導馬車に乗り込んだ。
そのままナサヤ子爵家の屋敷に向けて、魔導馬車を発出させた。
10分もしないでナサヤ子爵家の屋敷に到着した。
ナサヤ子爵家の屋敷にいると者達は驚いだろう。
こんな馬車がいきなりやって来て。
執事が対応して来たので大切な用があって、ここに来たと伝えた。
執事に待って欲しいと言われたが権力にものを言わせて、無理矢理ナサヤ子爵が寝ている部屋に向かった。
ナサヤ子爵が寝ている部屋に到着した俺は魔法袋からある魔法具を出して、ナサヤ子爵の体を調べてみた。
やっぱり毒か。
この中の誰かが盛っただろう。
それは後回しだ。
取り敢えずは解毒するか。
使った魔法具を魔法袋の中にしまい、別の魔法具を出した。
魔法具をナサヤ子爵の上を通すと体から紫色の光が出てきたのだ。
そして、魔法具がその紫色の光を吸い込んだ。
よし、これで解毒完了だ。
使った魔法具を魔法袋にしまうとナサヤ子爵が目を覚ました。
ナサヤ子爵の体を使用人が起こしてくれた。
「状況はよく理解出来ないが助けてもらったことぐらいはわかる。恩にきる」
そう言いながら、ナサヤ子爵が頭を下げて来たのだ。
「頭を上げてください。これは私のためでもありますから」
「私のためだと?」
「そのことは後でお伝えします。今は状況を説明します」
俺はナサヤ子爵に今の子爵家の状況を説明した。
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