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第十七話 編入
しおりを挟むエレネから事情を聞いた後、ベンネット伯爵家の屋敷に着くまで3人でお茶をした。
ベンネット伯爵家に到着したら、ベンネット伯爵にエレネの事情を説明した。
説明した結果、ベンネット伯爵はその事情を納得し、エレネのことを受け入れてくれた。
エレネはベンネット伯爵家に世話になることになった。
俺と一緒に住むのは問題があるためだ。
その代わり、エレネに掛かった費用は俺が支払うことに決まった。
金だけは持っているから何も問題無い。
帰った次の日に、俺はベンネット伯爵家の屋敷を訪れていた。
リリアとエレネと一緒に庭の東屋でお茶していた。
俺もそこに合流した。
「エレネ、ここの生活は大丈夫だった?」
「うん、大丈夫だったよ。みんな優しくて、逆に困ってぐらいだったよ」
「そうか、それなら良かった。そう言えば、エレネは学院はどうするんだ?」
「そうだね。僕がここから貴族学院に通うには無理があるからどうしようか悩んでいるんだ」
「なら、エレネちゃんもこの国の王立学院に通えればいいじゃない」
「そ、それは流石に悪いよ。もうこれだけお世話になっているのに、またお世話になるのは」
そう言いながら、エレネは両手を振っていた。
「いや、エレネ、王立学院に編入した方がいい」
「で、でも、これ以上お世話になるのは」
「学院時代は今しか無いんだ。それに、エレネをお世話しているのは俺達が好きでしていることだ。だから、好意には甘えた方が良い」
「ビリーとリリアも一緒の学院なの?」
「ああ、そうだ」
「エレネちゃん、私達と同じ学院に行きましょ」
そう言いながら、リリアはエレネに向かって微笑んだ。
「うん、分かったよ。僕はビリーとリリアの好意に甘えるよ。改めてこれからよろしく」
そう言いながら、エレネは私とリリアに向かって微笑んでくれた。
「話が決まったなら、俺はベンネット伯爵のところに行って伝えてくる。2人は、お茶していてくれ」と言い、立ち上がって、ベンネット伯爵のところに向かった。
ベンネット伯爵に先程のことを話し、理解して貰った。
ベンネット伯爵と話し合い、エレネは商人バルハナの紹介とした。
この時にベンネット伯爵に商人バルハナの正体は俺だということを話すと頭を抱えていた。
そんなベンネット伯爵を見て、商人バルハナはやっぱり有名なんだと感じることが出来た。
まぁ、最近は育てた後継者達に任せて、殆ど活動してないけど。
ベンネット伯爵が元に戻ってから、エレネの今後について話した。
話し合った結果、エレネはベンネット伯爵家の屋敷に住み、そこから王立学院に通うことになった。
エレネに掛かった費用は全て俺が支払うことに決まった。
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