異世界で至った男は帰還したがファンタジーに巻き込まれていく

竹桜

文字の大きさ
上 下
62 / 64

第六十二話 結婚式

しおりを挟む

 あの後、私は色んな後処理に動くことになってしまう。

 表向きの後処理は院と国に任せたが、裏の方では色々と質問を受けていたのだ。

 国内国外問わず。

 無闇に力を使わないと説明すると何とか納得してくれたのだ。

 まぁ、詩花との政略結婚もあると思うが。

 後処理が終わる頃には1ヶ月が経っていたのだ。

 その頃には正体不明の至りし者の話題は落ち着いている。

 ちなみに、母さんには至りし者が私だとバレた。

 どうやら、雰囲気で分かったみたいだ。

 なので、母さんと楓には一部のことを除き全てを話している。

 それを聞いた2人は驚いた表情を浮かべていたのだ。

 ファンタジーのことを話した後、婚約者が3人いることも話す。

 それを聞いた楓からは私の友達に手を出してという視線を向けられてしまう。

 そして、母さんからはちゃんと愛していると聞かれたので、即答で愛していると答えている。

 それを聞いた母さんは安心したような表情を浮かべていたのだ。

 全てのことを話した私は2人に紹介するためにメッセージを送る。

 すると、直ぐに返信が帰ってくる。

 リーヴはそこまで遠くないので直ぐに来てくれたのだ。

 偶々、詩花は東京にいたので1時間くらいで家に到着してくれたのだ。

 リーヴと詩花の挨拶が終わった後に母さんと楓に紹介する。

 母さんと楓は顔を見合わせた後、一斉に私の方を向いえくる。

 そして、一斉に口を開く。

 「「ロリコン?」」

 そ、そう言われても仕方ないな。

 詩花は10歳の美少女だから。

 まぁ、何とか納得してくれた。

 納得してくれた後、話し合うことになる。

 話し合いの結果、リーヴが私の家に住むことになったのだ。

 リーヴが私の家に住むことが決まったことを聞いた詩花は不満そうに頬を膨らませていたのだ。

 不満そうな詩花を宥めるのは結構大変だったな。

 それから8年の時が経つ。

 今日は私達の結婚式だ。

 私達の結婚式の参列者はこのファンタジーを知っている者達だけだ。

 だから、母さんも楓もいる。

 そして、私はタキシードに身を包み、3人のことを待っていた。

 鐘の音が鳴ると結婚式会場の扉が開き、純白なウェデングドレスに身を包んだラナ達が入場してくる。

 そんなラナ達をエスコートして、私達は神父の前に向かう。

 神父の前に到着したら、誓いの言葉と指輪交換を終えた私はラナ達の方を向く。

 私は1人ずつ純白なベールを上にあげる。
 
 そして、私はラナ、リーヴ、詩花の順番で誓いのキスをしたのだ。

 誓いのキスを終えた私達は会場中から祝福を受けたのだ。

 その祝福は母さんと楓もしてくれた。

 その祝福を受けながら私達は会場の外に出て、ブーケを投げる。

 ラナと詩花が投げたブーケは普通に参列者のところに落ちたが、リーヴが投げたブーケだけは風に乗ったのだ。

 風に乗ったリーヴが投げたブーケは楓のところに落ちる。
 
 友達が投げたブーケを取った楓は嬉しそうにしていたな。

 ブーケを投げ終わったラナ達は私の方を向く。

 そして、満面の笑みを浮かべていたのだ。

 純白なウェデングドレスに身を包んだ妻となったラナ達に私は見惚れてしまう。

 

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。

アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。 両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。 両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。 テッドには、妹が3人いる。 両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。 このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。 そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。 その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。 両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。 両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…   両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが… 母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。 今日も依頼をこなして、家に帰るんだ! この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。 お楽しみくださいね! HOTランキング20位になりました。 皆さん、有り難う御座います。

元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々

於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。 今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが…… (タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。 彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。 最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。 一種の童話感覚で物語は語られます。 童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。

克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作 「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

知識スキルで異世界らいふ

チョッキリ
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

処理中です...