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第一話 異世界人
しおりを挟む私は元々普通の高校生だった。
だが、それはこの世界に召喚されるまでの話だ。
異世界に召喚された私達は特典として強力な力を与えられたのだが、それはランダムだった。
戦闘力な者もいたが、私は農業の力だったのだ。
だが、召喚された国は不作続いたいたらしく、私の力は大いに役立った。
まぁ、召喚された国は不作の上に魔族の侵攻を受けていた。
そんな状況を不憫に思った神は私達を異世界から召喚したのだ。
そして、私達は神から特典としてランダンに与えられた強力な力を使い、それらの状況を解決した。
ちなみに私は農業で不作を解消した。
私達は解決したのだが、元の世界に帰るまで1年必要だと言われたのだ。
それに私達は不満を示したが、どうしようも無いので納得するしか無かった。
そんな状況を見兼ねた召喚された国の国王陛下が私達に特別な役職を下さった。
それは各領主の補佐官だった。
補佐官と言っても役職だけだ。
だが、権力はそれなりに持っている。
その役職に任命された私達は喜び、直ぐに補佐官に任命された領主の元に向かったのだ。
勿論、私もだ。
私が補佐官に任命された領主は私と同い年みたいだ。
領地に到着すると私は市民に歓迎された。
これ程、歓迎されるとは。
そんなことを思っていると乗っていた馬車が止まったのだ。
どうやら到着したようだな。
降りるか。
そう考えた私は馬車から降りた。
馬車から降りるとそこは屋敷の前だった。
そして、その正面にはドレスに身を包んだ銀色の髪を腰まで伸ばし、青色の瞳をした美女が立っていたのだ。
「お待ちしておりました、愛鷹様。私はこの領主の当主、クラーラ・ノウースと申します」
そう言い、ノウースさんはカーテシーをしたのだ。
「どうか、これからよろしくお願いします」
そう言い、私は会釈した。
「こちらこそ、よろしくお願い致します。では、こちらに。屋敷をご案内致します」
それから、私は特典として与えられた農業の力を使って、領地の発展に尽力した。
それは私以外の異世界人は同じだったのだが、日に日に私以外の異世界人は横暴になっていくのだった。
私は変わることは無かったが。
市民達はかつて異世界人達を英雄と崇めていたが、今は違う。
厄災だと思っているようだ。
私以外を。
私は農業で様々な領地に食料支援しているので。
そして、農業の知識も。
農業の知識に関しては私が秘書官をしている領地の農地で行っている。
これで広がっていくだろう。
それでは広がりが遅いので、私は本にすることにした。
中庭で本を書いていると声が聞えたのだ。
「凪さん。少し時間いいですか?」
「大丈夫ですよ、クラーラさん」
「な、なら、少し休憩しませんか?」
そう言い、クラーラさんは後ろに視線を向けたのだ。
後ろにはティーセットが準備されていた。
確かにそろそろ休憩でもいいだろう。
折角、準備してくれたし。
「いいですね」
そして、私はクラーラさんと休憩したのだ。
クラーラさんには良くして貰っている。
そんなクラーラさんに私は。
私が気持ちを封じているので、今はただの友人、いや、仕事仲間だ。
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