第1王子だった私は、弟に殺され、アンデットになってしまった

竹桜

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第四十一話 恋人達に説明

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 ある程度、話し合いが終わったので、私は、恋人達に説明するため、一旦、シャドートラベリングを使って、古城に帰った。

 私は、夕食を食べ終わってから、このことをセレリア達に話した。

 セレリア達は、驚いていた。

 「えっと、番って、何ですか?」と、リタが、聞いてきた。

 そうか、リタは、魔界にいたから、あまり獣人のことを知らないのか。

 「番というのは、獣人にとって、運命の相手なんだ。そして、獣人は、番のことを至上な存在と考えているんだ。もし、王族に生まれた獣人の番が、平民だったとしても、政略関係無くに、娶るだろう。それだけ、獣人にとって、番は、大事なんだ」と、答えた。

 「その子のことを婚約者にするのは、いいだけど、寿命は、大丈夫なの?」と、サリラが、聞いてきた。

 「それは、大丈夫。獣人は、番と初夜を過ごすと、番と同じ老化の速度になるんだ。私は、アンデットだから、寿命が無い。だから、リーシアと初夜を過ごすと、リーシアは、成人した時のままの姿になるんだ。まぁ、髪ぐらいは、伸びるだろう」と、答えた。

 あの話し合いの時に、リーシア嬢呼びは、やめて欲しいと言われた。

 だから、リーシアと呼ぶようにしている。

 「それで、3人は、リーシアを新しい婚約者として迎える入れることに賛成?」と、聞いた。

 セレリア達は、頷いて答えてくれた。

 私は、セレリア達の目を見た。

 「3人に今言わないといけないことがあるんだ。結婚式は、7年後ぐらいになるかもしれないけど、大丈夫?」と、聞いた。

 「大丈夫」と答え、セレリアは、微笑んだ。

 「は、はい、私は、大丈夫です」と、リタは、答えた。

 「そうね。私達に、寿命の概念が無いから、特に問題無いわ」と、サリラは、答えた。

 「ありがとう、セレリア、リタ、サリラ」と言い、優しい表情を浮かべた。

 その後は、いつもの夜を過ごし、私は、リーシアをセレリア達に合わせるために、一旦、アスニア獣王国に、シャドートラベリングで、向かった。

 まずは、リーシアと獣王と王妃に、リーシアのことを受け入れたことを伝えた。

 すると、リーシアは、喜びの表情を浮かべ、獣王と王妃は、安堵の表情を浮かべていた。

 その次に、セレリア達に、リーシアを会わせないと言うと、了承してくれた。

 リーシアと王妃は、準備があるため、一旦、退室した。

 私も一旦退室し、このことを弟とエスリスとクリメに伝えた。

 すると、弟達は、祝福してくれた。

 もちろん、その時に、成人してから、娶るので、今は、婚約者として迎え入れることを伝えた。

 伝えた後は、獣王が、待っている部屋に戻った。

 部屋に戻ると、お洒落をしているリーシアが、待っていた。

 「ど、どうかな?」と、リーシアは、少し顔を赤くて、もじもじしながら、聞いてきた。

 「とても可愛いよ」と、答えた。

 リーシアは、とても嬉しそうな表情を浮かべた。

 シャドートラベリングを使うので、何処かに触って欲しいと言うと、リーシアは、私の背中に抱きついてきた。

 抱きついているリーシアのライオンの耳と尻尾は、嬉しそうに揺れていた。

 私は、その状態で、シャドートラベリングを使って、古城に向かった。

 古城に到着すると、既に、セレリア達が待っていた。

 少し緊張気味に、リーシアが、自己紹介をした。

 セレリア達も自己紹介をした。

 その後は、紅茶を飲みながら、会話を交わした。

 セレリア達とリーシアは、仲良くなっていた。

 良かった。

 夕方には、リーシアを連れて、アスニア獣王国に帰った。
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