第1王子だった私は、弟に殺され、アンデットになってしまった

竹桜

文字の大きさ
19 / 61

第十九話 謝罪と許可

しおりを挟む

 サリラの前で、片膝をついた。

 「大丈夫か、サリラ?怪我とかして無いか?」と、聞いた。

 サリラは、その質問には、答えずに、私に抱きついてきた。

 「ごめんなさい、ごめんなさい」と繰り返しながら、サリラは、泣き始めてしまった。

 私は、そんなサリラを黙って抱きしめた。

 サリラは、10分ぐらい泣き続けた。

 泣き止んだサリラは、私から離れ、顔を逸らした。

 サリラは、手を顔で拭い、私に泣き顔を見せないようにしていた。

 涙を拭き終わったサリラは、私の方に向いた。

 サリラの目は、少し腫れていた。

 「あ、ありがとう、ニース。助けてくれて」と言い、サリラは、少し顔を赤くしていた。

 恥ずかしいのかな?

 「気にしないでくれ。そして、無事で良かった」と言い、シャドーナイトの装備を解いた。

 サリラは、顔を逸らしてしまった。

 サリラは、顔を逸らしたまま、私の方に、手を伸ばしてきた。

 私は、何故、サリラが、手を伸ばしたのか分からなかった。

 サリラは、真っ赤な顔を私の方に向け、「な、何してるの?わ、私の手を掴んで、シャドートラベリングを使って、古城に帰りましょ」

 「あ、ああ」と言い、私は、セレリアの手を掴んだ。

 手を掴んだ時、セレリアは、耳まで真っ赤になっていた。

 「シャドートラベリング」と、唱えた。

 私達は、古城に到着した。

 私達が帰ってきたことを確認したセレリアは、サリラに抱きついた。

 サリラは、驚きの表情を浮かべていた。

 セレリアから離れたサリラは、リタの方を向いた。

 リタは、少し怖がっていた。

 サリラが、突然頭を下げた。

 サリラは、「ごめんなさい、リタ。最初に、悪魔だけだという理由で、睨んでしまって。そして、怖がらせてしまって」

 リタは、困惑しながら、「えっ、えっと、だ、大丈夫ですよ。そ、それに、私もサリラさんを最初に睨まれただけなのに、避けてしまいました。な、なので、お互い様です」

 「ありがとう、リタ」と言い、サリラは、頭を上げ、微笑んだ。

 次に、サリラは、セレリアの方を向いた。

 セレリアは、少し不思議そうにしていた。

 セレリアは、また頭を下げた。

 サリラは、「ごめんなさい、セレリア。私のせいで、恋人との時間を奪ってしまって」

 「それは、大丈夫。ニースとの時間は、取っているから。それに、サリラと話すのも楽しい」と言い、セレリアは、サリラに微笑んだ。

 「ありがとう、セレリア」と言い、サリラは、頭を上げ、微笑んだ。

 最後に、サリラは、私の方を向いた。

 サリラは、またまた頭を下げた。

 サリラは、「ごめんなさい、ニース。貴方の好意を無駄にしてしまって。私が、黙って、影の魔物達の護衛を受けていれば、迷惑を掛けなかったのに」

 私は、「気にしないでくれ。サリラが、元天使だったことを考えれば、納得できることだから」

 「ありがとう、ニース」と言い、サリラは、微笑んだ。

 サリラは、セレリアとリタの方を向いた。

 サリラは、真剣な表情を浮かべ、「セレリア、リタ。私は、許可が欲しいの」

 「なんの許可?」と、セレリアが、サリラに、聞いた。

 「ニースの恋人になる許可」と、サリラが、答えた。

 セレリアは、嬉しそうな表情を浮かべ、リタは、驚きの表情を浮かべていた。

 「私は、ニースと恋人になるのは、賛成よ。リタは、良い?」と、セレリアは、リタに、聞いた。

 「えっ、あ、リ、リタは、良いと思います」と、リタが、答えた。

 「ありがとう、セレリア、リタ」と言い、サリラは、セレリアとリタに、微笑んだ。

 サリラは、私の方を向いた。

 「ニ、ニース。わ、私のことをこ、恋人にしてくれる?」と、サリラは、顔を真っ赤にして、聞いてきた。

 そうゆうことか。

 あの時、顔を赤くしていたのは、私に好意を持っていたからか。

 そして、2人からの許可も得た。

 なら、答えるのが、男だな。

 「サリラ。私の恋人になってくれ」と、答えた。

 サリラは、嬉しそうな表情を浮かべ、「あ、ありがとう、ニース」

 「私、貴方達に会えて本当に良かったわ」と言い、サリラは、笑顔を浮かべた。

 



 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

嫁に来た転生悪役令嬢「破滅します!」 俺「大丈夫だ、問題ない(ドラゴン殴りながら)」~ゲームの常識が通用しない辺境領主の無自覚成り上がり~

ちくでん
ファンタジー
「なぜあなたは、私のゲーム知識をことごとく上回ってしまうのですか!?」 魔物だらけの辺境で暮らす主人公ギリアムのもとに、公爵家令嬢ミューゼアが嫁として追放されてきた。実はこのお嫁さん、ゲーム世界に転生してきた転生悪役令嬢だったのです。 本来のゲームでは外道の悪役貴族だったはずのギリアム。ミューゼアは外道貴族に蹂躙される破滅エンドだったはずなのに、なぜかこの世界線では彼ギリアムは想定外に頑張り屋の好青年。彼はミューゼアのゲーム知識をことごとく超えて彼女を仰天させるイレギュラー、『ゲーム世界のルールブレイカー』でした。 ギリアムとミューゼアは、破滅回避のために力を合わせて領地開拓をしていきます。 スローライフ+悪役転生+領地開拓。これは、ゆったりと生活しながらもだんだんと世の中に(意図せず)影響力を発揮していってしまう二人の物語です。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

処理中です...