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第九話 招待
しおりを挟むいつもと同じように、コージと取り引きして、帰路につこうとすると、コージに呼び止められた。
コージは、「ソウスケ、アナタヲオークションニショウタイスル」
「オークションだと?何のオークションだ?」と、聞いた。
「ワタシタチノソシキシュサイノオークション。イロイロナモノガオトセル」と、コージが、答えてきた。
裏の組織のオークションか。
色々なものか。
非合法で、手に入れた物もあるんだろうな。
そうか、裏の組織は、俺にアメリカドルを払わせようしているのか。
それは、自体は、構わないが、招待には、受けないと、裏の組織に、不信感を与えてしまう。
だから、参加するべきだ。
後で、茉里に、このことを話しておくか。
心配しそうだし。
俺は、「分かった。是非、参加させてもらう」
その言葉を聞いたコージは、嬉しそうな表情を浮かべ、「ワカッタ。ワタシモイイホウコクガデキル」
「オークションは、いつで、どれくらいの日にちなんだ?」と、聞いた。
「オークションハ、イッシュウカンゴ。ソシテ、コウソクスルジカンハ、フツカグライ」と、コージが、答えてきた。
「分かった。集合場所は?」と、聞いた。
「シュウゴウバショハ、アトデ、デンワスル」と、コージが、答えてきた。
俺は、「これで、聞きたいことは無くなった。では、1週間後に」
その後、コージと別れ、車で、港まで移動した。
車から、小型船に乗り換えて、海の家に向かった。
小型船を止め、家に向かい、家の玄関を開けると、足音が、聞こえてきた。
その足音は、玄関に近づいてきた。
そして、玄関にエプロン姿の茉里が、やってきた。
「おかえり、宗佑」と言い、茉里は、笑顔を浮かべていた。
「ただいま、茉里」と、返した。
その後は、茉里が作ってくれた夕食を食べ、風呂に入った。
風呂に入った後に、オークションに行くことを茉里に伝えた。
このことを聞いた茉里は、あまり良い表情をしなかった。
茉里は、少し不安そうな表情を浮かべ、「裏の組織のオークション。ねぇ、宗佑、危険じゃない」
俺は、「多分、大丈夫だと思う。俺には、それなりに理由価値があるから」
茉里は、「それでも僕は、心配だよ。もし、宗佑に何かあったらと思うと。嫌なんだ」
茉里の目には、涙が溜まっていた。
心配させてしまった。
俺は、茉里を抱きしめた。
俺は、茉里を抱きしめながら、「大丈夫だ、茉里。必ず、帰ってくると約束するから」
茉里は、俺の胸に顔を埋め、「うん、うん。約束だよ。無事に帰ってきて、宗佑」
少しそのまま状態で、い続けたが、10分ぐらい経つと、茉里は、俺から離れた。
茉里は、涙を拭いて、「絶対に無事で帰ってきてね。約束だよ、宗佑」
そして、茉里は、笑顔を浮かべた。
やっぱり、茉里には、笑顔が1番似合う。
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