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第十五話 海に
しおりを挟むこの世界に来て、大体1年半が経った。
俺は、ニアと一緒に海に旅行に来ている。
そして、今は、海を見ながら、着替えているニアを待っている。
一応、今いるビーチは、貸切にしている。
数分すると、後ろから、「ヒツヤ、後ろ向いて」と、聞こえてきた。
俺は、声がした方を向いた。
そこには、黒色のオフショルダービキニを着たニアがいた。
「どう似合っている?」と、ニアが、聞いてきた。
「とても似合っているよ」と、答えた。
ニアは、嬉しさそうな表情を浮かべた。
ニアは、初めて見る海に興味深々だった。
そして、ニアは、尻尾の先端をピクピクさせながら、海水に触りにいった。
海水に触ったニアは、驚きと感動が混ざった表情を浮かべた。
俺は、そんなニアを見て、ほっこりしていた。
俺がほっこりしていると、ニアは、膝が浸かるところまで、海に入っていた。
ニアが、手を大きく振り、「ヒツヤ、早く」
俺は、直ぐに、ニアの元に向かった。
まずは、ニアに水に慣れて貰うことにした。
10分ぐらいで、ニアは、水に完全に慣れた。
ニアが、ふっと小魚を見つけた。
そして、ニアは、その小魚を興味有りげに見ていた。
別のところに意識が行っているニアに、俺は、水を掛けた。
ニアは、水を掛けられてびっくりしていた。
ニアは、微笑みを浮かべて、俺に水を掛け返してきた。
その後は、ニアと水の掛け合いをした。
昼時ぐらいになると、たくさん動いたので、お腹が空いてしまった。
俺は、スキルで、バーベキュー用の台と網を作り出し、それらをセットした。
そこに、木炭を入れて、火をつけて、準備を完了させた。
ニアは、俺が何しているのかを不思議に見ていた。
木炭に火がつき、網に熱が通ったことを確認してから、肉や魚や野菜を焼き始めた。
肉は、肉屋で買い、魚は、分身に取らせ、下処理済みで、野菜も新鮮なものを選んだ。
ニアに、バーベキューのことを説明すると、食べ始めてくれた。
ニアは、バーベキューを美味しそうに食べていた。
昼食を食べ終わった俺達は、再び海で遊んで、満喫した。
楽しい時間は、直ぐに過ぎるものだ。
日が、海に沈み始めていた。
俺は、宿に帰ろうとニアに言い、海から上がった。
海から出た俺に、ニアが後ろから声を掛けてきた。
声を掛けられた俺は、後ろを振り返った。
そこには、夕焼けに照らされ、輝いている俺の可愛い恋人のニアがいた。
「ありがとう、ヒツヤ。こんな楽しい海に、連れてきてくれて」と言い、ニアは、夕焼けよりも美しい笑顔を浮かべた。
俺は、それなニアに見惚れてしまった。
俺は、平常心を心掛け、「それなら、嬉しいよ。これからも一緒に色々なところに行こう」と言い、海の中にいるニアの手を取った。
そして、ニアと手を繋ぎながら、宿に帰った。
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