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第十二話 準備
しおりを挟む寝不足の俺を朝日が起こした。
布団を捲ると、ニアは、気持ちよさそうに寝ていた。
俺は、ニアが起きないように、ベッドから出て、よく寝ているニアに布団を掛けた。
俺は、いつも通り、朝食を作った。
朝食が出来上がるぐらいに、ニアが、台所に来た。
その時のニアの尻尾は、左右にゆっくりと揺れていた。
どうやら、機嫌が良くて、リラックスしているようだ。
俺と一緒に寝て、怖い夢を見なかったのだろう。
俺は、いつも通り、ニアと一緒に朝食を食べた。
朝食を食べ終わった後は、ニアに昨日の報告をしてくると嘘をつき、街に出掛けた。
俺は、寝れるまで、考えていたんだ。
ニアにどうやって告白するかを。
プランは、全て決めた。
今から、告白に向けて、準備するだけだ。
元いた世界で、告白したことは、あるが、それは、恋人関係の告白だ。
俺が、ニアにしようとしている告白は、結婚を前提とした告白だ。
俺は、これからも一緒にニアと一緒に生きていきたい思ったんだ。
だから、念入りに準備しよう。
まずは、告白する前の雰囲気作りための店を予約することにした。
前から、ニアが行きたそうにしていた雰囲気が良い店で、夕食のコース料理と、個室を予約した。
次は、分身を作り、告白する場所を探した。
告白は、今日の夜にする予定なので、夜景が綺麗に見える場所がいい。
分身が、いい場所を見つけた。
ここなら、予約した店からあまり離れて無く、いいと感じた。
しかも、今日は、満月だ。
ここなら、満月を背景にして、告白することが出来る。
次は、婚約指輪を選ぶことにした。
この世界では、告白する時に、相手側の女性の瞳の色の宝石が埋め込まれている指輪を送るのが、常識になっている。
だから、俺は、黒色の宝石が埋め込まれている指輪を選ぶことになった。
俺がアクセサリー店の中を見て回っていると、ニアに似合いそうな指輪を見つけた。
俺は、その指輪に決めた。
店員を呼び、その指輪に、黒色の宝石を入れてもらい、小さい箱に入れて、購入した。
最後は、服屋で、ニアに似合いそうな黒のドレスと俺に似合うと思ういい服を買った。
もちろん、ニアの尻尾が、ちゃんと出るように加工して貰った。
これで、全ての準備を無事に終えた。
後は、ニアを誘うだけだ。
俺が家に帰ると、昼過ぎになっていた。
「ニア、今日の夜は、外で食わないか?」と、聞いた。
「いいけど、いきなり、どうしたの?」と、ニアが、聞き返してきた。
「いや、ニアと一緒に、外食したいと思って」と、答えた。
「あ、そうだ。食べに行くときは、これを着て」と言い、買った服をニアに渡した。
「わぁー、これ、凄く良いわね」と、ニアは、嬉しそうな表情を浮かべた。
俺は、「じゃあ、夕方に行こう」
「そうね、その時に、これを着るわね」と言い、ニアは、嬉しそうに微笑んだ。
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