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第八話 ハンター
しおりを挟む朝日が、俺のことを起こした。
俺は、いつものように朝食を作り、ニアと一緒に食べた。
朝食を食べ終わった後に、ニアが、「そう言えば、ヒツヤ。昨日のお金どうやって集めたの?」と、聞いてきた。
「ああ、あれは、盗賊達が持っていたお金だよ」と、答えた。
「そうなのね。私も稼がないといけないわね」と言い、ニアは、考えこんだ。
「ねぇ、ヒツヤ。私と一緒にハンターにならない?」と、ニアが、聞いてきた。
「いいよ」と、答えた。
ニアは、「じゃあ、決まりね。片付けたら、ハンター組合に行きましょ」
俺達は、食器を片付け、家を出て、ハンター組合に向かった。
ハンター組合の中に入ると、それなりに人がいた。
俺達は、そのまま、受付に向かった。
受付の職員に、ハンターになりたい旨を伝えた。
すると、受付の職員は、2人分の書類を出した。
俺達は、その書類に必要事項を記入した。
その後は、受付の職員から、ハンターについての説明を聞いた。
その時に、ニアと俺は、パーティーを組んだ。
ハンターには、ランクなんて存在しないので、どんな魔物でも狩ることが出来る。
取り敢えず、俺達は、森に向かった。
「ヒツヤ、最初は、私に任せてくれる?」と、ニアが、聞いて来た。
「大丈夫だけど、平気?」と、聞き返した。
「平気よ。これでも私、結構、経験あるのよ」と言い、ニアは、短刀を抜いた。
ニアは、俺達に近づいて来ていた猪みたいな魔物の後ろに飛び、急所を短剣で攻撃した。
すると、猪みたいな魔物は、何も出来ずに地面に倒れた。
ニアは、短刀をしまい、俺の方を向いて、「どう?ヒツヤ」と、聞いて来た。
「凄かったよ」と、答えた。
「そうでしょ。私、結構凄いんだから」と言い、ニアは、嬉しそうな表情を浮かべ、尻尾をピンと立てていた。
俺は、そんなニアを可愛いと思ってしまった。
ニアの頭を撫でた。
撫でられたニアは、少し顔を赤くして、「えっ、い、いきなり、ど、どうしたの、ヒツヤ?」と、聞いて来た。
「いや、可愛いと思って」と、答えた。
「か、か、可愛い?う、嬉しいけど、は、恥ずかしい」と言い、ニアは、顔を真っ赤にしながら、俺から顔をそらした。
可愛い反応をしたニアを見ていると、嫌な予感した。
俺は、スキルを使って、周りを索敵した。
すると、十数体の反応があった。
その反応は、俺達に確実に近づいて来た。
俺が、ニアに声を掛ける前に、反応の主達が姿を現した。
それは、猿に似た魔物だった。
そして、俺達は、その魔物達に囲まれていた。
俺は、スキルで、30本の剣を作り出し、スキルで、魔物だけに投擲した。
すると、30本の剣は、魔物達の体に吸い込まれていった。
魔物達は、そのまま地面に倒れた。
その光景を見て、ニアは、信じられないような表情を浮かべていた。
ニアが、「や、やっぱり、ヒツヤは、変ね」
俺は、なぜ、ニアからそう言われたのか分からなかった。
その後は、倒した魔物を解体して、素材を換金して、昨日と同じ夜を過ごした。
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