学校がダンジョンに転移してしまいました

竹桜

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第四話 後輩と

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 古民家を建ててから1週間が経った。

 アップデートの全てが終わり、今はポイントを集めている。

 外見に関しては全く変わって無いが、施設が全て現代化されている。

 昔ながらの生活がしたいなら、アップデートしないほうが良い。

 だが、私達は暮らしいだけだ。

 故にアップデートした。

 台所も風呂場も部屋も。

 朝、私は目を覚ました。

 目を覚ました私は直ぐに台所に向かい、顔を洗う。

 スッキリした私は直ぐに朝食の準備を始めた。

 今日の朝食はよくある朝定食だ。

 納豆に卵、ご飯、味噌汁。

 そして、焼き鮭。

 ご飯は炊飯器で予約してあるから大丈夫だ。

 朝にすることは味噌汁と焼き鮭だ。

 焼き鮭を作るため、グリルに塩で味付けした鮭を入れていると後ろから足音が聞こえてきた。

 「先輩、おはようございます」

 そう言い、後輩がやって来た。

 やって来た後輩は制服の上にエプロンをつけている。

 そして、茶色の髪を纏め、左肩から前に垂らしている。

 「ああ、おはよう」

 朝の挨拶を終えた後輩は味噌汁を作り始めた。

 作っている間、私は鮭の様子を見ながら、朝食の準備を始めたのだ。

 全ての準備を終え、私は後輩と一緒に朝食を食べた。

 朝食を食べ終えた後輩は立ち上がったのだ。

 「先輩、洗い物は私がやっておくっす」

 「助かる。私はポイントの確認をしてくる」

 そう言い、私は居間を後にしたのだ。

 真っ直ぐ向かったのはタッチパネル。

 タッチパネルで操作をし、ポイントを確認することにした。

 中々溜まっているな。

 ポイントが。

 これなら大型施設を作れるな。

 さて、確認は終わったから戻るか。

 そう思い、私は台所に戻ったのだ。

 台所に到着する頃には洗い物は終わっていた。

 洗い物が終わった後輩は縁側でお茶を飲んでいたのだ。

 「あ、先輩。確認終わったっすか?」

 「ああ」

 そう答え、私は縁側に座ったのだ。

 「これから後輩はどうするのだ?」

 そう聞いたのだが、後輩は微妙そうな表情を浮かべていたのだ。

 「先輩って、まだ私のことを後輩と呼ぶっすよね」

 そう言い、後輩は顔を近づけて来たのだ。

 「私のことを名前で呼んで下さいっす」

 「さ、佐々木」

 「苗字じゃなくて、名前でっす。有咲って」

 「あ、有咲」

 私が名前で呼ぶと後輩は嬉しそうな表情を浮かべていたのだ。

 「先輩。これから名前で呼んで下さいっす」

 「い、いや、それは」

 「な・ま・え・で」

 「わ、分かった」

 「それなら良いっす。あ、家事をしてきます」

 そう言い、後輩は家の中に入っていった。

 い、いいのか?

 名前で呼んで。

 だが、呼ばないと不機嫌になってしまうな。

 だから、呼ぶしかない。

 有咲と。

 
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