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第七十話 結婚後の準備

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 今日は貴族学院の卒業式だ。

 Aクラスは主人公を除き全員無事に卒業することが出来た。

 卒業式を終えた次の日、私はエリーゼと一緒に王都の街に出ている。

 私とエリーゼが結婚してから住む部屋に使う物などを買いに来た。

 まずは部屋に置く小物関係を購入することにしたのだ。

 良さげな小物屋があったので、そこに入ることにした。

 私とエリーゼはその小物屋で自分がいいと思った小物を1つずつ選んで、購入したのだ。

 次はベッドを選ぶことにした。

 ベッドの硬さなどを確かめてから選んだ。

 選んでる最中、エリーゼは真剣な顔をして選んでいる。

 「エリーゼ、なんでそんなに真剣に選んでいるんだ?」

 「うん?だって、レイグとするときにしやすいベッドの方がいいじゃん」

 「エ、エリーゼ?店の中で何言ってるの?」

 「だって、僕達は後1ヶ月もすれば、夫婦になるんだよ。だから、そういうことも考えないと」

 「た、確かにそうだな」

 その後、エリーゼがベッドを1つ選び、それを購入することにした。

 購入した物は屋敷まで送るように頼み、次の店に行くことにしたのだ。

 次は本屋に向かった。

 本屋の中では私達に必要そうな本を購入したのだ。

 最後は女性用の下着専門店に行くことになってしまった。

 エリーゼがいきなり女性用の下着専門店に行こうと言ってきたのだ。

 私はエリーゼが選びたいと思ったので、そこに向かった。

 だが、エリーゼは私と一緒に店の中に入ろうとしてきたのだ。

  私はもちろん全力で断った。

 「ねぇ、レイグ。僕はね、レイグに失望されたくないの。僕は胸が小さいから、レイグがしてくれるか怖いんだ。だから、レイグが好きそうな下着を選んで欲しいの。ダメ、かな?」

 そう言い、エリーゼは可愛いらしい顔を浮かべていたのだ。

 私はそんな可愛いらしい顔で聞いて来たエリーゼのお願いを断ることが出来なかった。

 結局私が折れ、エリーゼと一緒に女性用の下着専門店の中に入ることになったのだ。

  当然なことだが、私達は浮いている。

 私は出来る限り目立たないように店の中にいた。

 エリーゼは2つの下着を持ってきた。

 「レイグ?どっちの方が好き?」

 エリーゼが持って来た下着はどちらも緑色だった。
 
 1着目の下着は女性にとって大事な部分しか隠しておらず、他は透けているベビードールだった。

 2着目の下着は全体的に隠していたが薄い生地が使われているヘビードールだった。

  私は1着目よりも2着目の方が似合うと思った。

 「そっちの方が、好きかな」

 「そうなんだ、じゃあ、これにするね」

 そう言い、エリーゼは嬉しそうに会計をしていた。

 その後、エリーゼを屋敷まで送り、私も自分の屋敷に帰った。
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