47 / 77
第四十七話 後の出来事
しおりを挟む私が次に気付くと自室の中に居たのだ。
どうやら、戻って来たようだな。
鑑賞に浸ったいると後ろから気配を感じたのだ。
そして、聞き覚えがある声が聞こえてきたの。
「レイグ、どうゆうことかな?ちゃんと説明してくれるよね?」
「そうですよ、お兄様。しっかりと説明をして下さいね?」
「私、とても心配したんです。だから、ちゃんとしっかりと説明してくれますよね、レイグお兄様?」
私は恐る恐る後ろを振り向いたのだ。
後ろを振り向いた私は後悔をしてしまった。
だって、私の後ろには目が笑っていない笑顔を浮かべて、明らかに怒っているエリーゼとアメリアとマリナが居たのだから。
私は完全武装をしたまま正座させられ、3人に説教されてしまった。
説教は1時間以上続いた。
説教が終わる頃には私の足は完全に痺れていたのだ。
最後の方は説教というものよりも3人からの心配の声だった。
説教を終えた後、夕方に近くなっていたので、エリーゼとマリナを屋敷まで送ることにしたのだ。
馬車の中にはアメリアも乗り込んだ。
マリナをフレック家の屋敷に送った後、エリーゼをアルクーバ家の屋敷に送った。
2人を送った後、私とアメリアも屋敷に帰ったのだ。
屋敷に帰った後、夕食を食べてから風呂に入った。
いつもなら、鍛錬をするが今日は黒騎士と戦ったので体を休めることにしたのだ。
ベットに入ると私は直ぐに眠りについた。
次の日、目が覚めたのは、いつもの時間よりも1時間遅かった。
私は簡単に身支度を整え、いつもよりも短く朝の鍛錬をしたのだ。
朝食の時間も近づいて来たので屋敷に戻り、体を簡単に綺麗にしてから食堂に戻った。
朝食はアメリアと一緒に取った。
朝食を食べ終え、貴族学院の準備をしようとして立ち上がろうとした時、食堂のドアが勢い良く開いたのだ。
勢い良く開いたドアには父上と母上が居た。
父上と母上はアメリアに一声掛け、私の手をとって父上の執務室に向かったのだ。
私は執務室でまた正座させられ、説教をされた。
説教は1時間以上続いたのだ。
そろそろ足が限界と思っていると執事が部屋の中に入って来た。
事情を聞くと私が王宮に呼ばれているらしい。
王宮に呼ばれたので説教を中断し、簡単に身支度を整えてから王宮の馬車に乗り込んだ。
馬車に乗り込む前にアメリアにエリーゼと一緒に行くことと私が王宮に行くことを伝えておいた。
王宮に到着した私は謁見の間に通され、国王陛下に謁見することになったのだ。
臣下の礼をとってから国王陛下を出迎え、話をを聞くことにした。
国王陛下の話を纏めると勇者とは別の魔王討伐者に任命されたらしい。
そして、褒美に関してはまだらしい。
どうやら、魔王討伐が無事終わった後、褒美を渡すらしい。
私はその2つとも特に不利益だと思わず、了承した。
国王陛下と謁見を終えた私は馬車で貴族学院に向かったのだ。
貴族学院に到着したのは三限の始まりくらいだった。
今日の三限はエリーゼと一緒に受けられる授業があったので、直ぐに教室に向かったのだ。
私が教室の中に入るとクラスの全員が私のことを見て、驚きの表情を浮かべていたのだ。
そんな中、私は先生に王宮に行っていたことを伝え、エリーゼの隣の席に座った。
私が席に座ると先生はまだ驚きながらも授業を再開したのだ。
授業が終わると、クラスメイト達に様々なことを聞かれた。
私は全ての質問を嫌な顔せず、全て答えたのだ。
後回しにすると面倒臭いからな。
その後、授業も入っていないのでエリーゼと別れて、図書館に向かった。
図書館の中で本を読んでいると後ろから視線を感じたのだ。
私が振り向くと視線を外されるが本を読み始めると、また視線を感じる。
特に害も無かったので、私はその視線を無視することにした。
結局、一日中貴族学院の中で視線を感じることになってしまったのだ。
1
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説
ゲームの中に転生したのに、森に捨てられてしまいました
竹桜
ファンタジー
いつもと変わらない日常を過ごしていたが、通り魔に刺され、異世界に転生したのだ。
だが、転生したのはゲームの主人公ではなく、ゲームの舞台となる隣国の伯爵家の長男だった。
そのことを前向きに考えていたが、森に捨てられてしまったのだ。
これは異世界に転生した主人公が生きるために成長する物語だ。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
死に戻り勇者は二度目の人生を穏やかに暮らしたい ~殺されたら過去に戻ったので、今度こそ失敗しない勇者の冒険~
白い彗星
ファンタジー
世界を救った勇者、彼はその力を危険視され、仲間に殺されてしまう。無念のうちに命を散らした男ロア、彼が目を覚ますと、なんと過去に戻っていた!
もうあんなヘマはしない、そう誓ったロアは、二度目の人生を穏やかに過ごすことを決意する!
とはいえ世界を救う使命からは逃れられないので、世界を救った後にひっそりと暮らすことにします。勇者としてとんでもない力を手に入れた男が、死の原因を回避するために苦心する!
ロアが死に戻りしたのは、いったいなぜなのか……一度目の人生との分岐点、その先でロアは果たして、穏やかに過ごすことが出来るのだろうか?
過去へ戻った勇者の、ひっそり冒険談
小説家になろうでも連載しています!
あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活
mio
ファンタジー
なんやかんや、無理矢理あいつに異世界へと連れていかれました。
こうなったら仕方ない。とにかく、平和に楽しく暮らしていこう。
なぜ、少女は異世界へと連れてこられたのか。
自分の中に眠る力とは何なのか。
その答えを知った時少女は、ある決断をする。
長い間更新をさぼってしまってすいませんでした!
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
その幼女、最強にして最恐なり~転生したら幼女な俺は異世界で生きてく~
たま(恥晒)
ファンタジー
※作者都合により打ち切りとさせて頂きました。新作12/1より!!
猫刄 紅羽
年齢:18
性別:男
身長:146cm
容姿:幼女
声変わり:まだ
利き手:左
死因:神のミス
神のミス(うっかり)で死んだ紅羽は、チートを携えてファンタジー世界に転生する事に。
しかしながら、またもや今度は違う神のミス(ミス?)で転生後は正真正銘の幼女(超絶可愛い ※見た目はほぼ変わってない)になる。
更に転生した世界は1度国々が発展し過ぎて滅んだ世界で!?
そんな世界で紅羽はどう過ごして行くのか...
的な感じです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる