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第三十八話 三年生
しおりを挟む私は三年生になった。
長期休暇中はそれなりにやることがあったが、鍛錬に力を入れた。
後一年もしないで魔王が復活する。
今の実力でも魔王を倒すことが出来るが、万全を期すために鍛錬を続けている。
長期休暇の間はクラバタ王国やヤワサカ王国に行ったりしていた。
後は化粧品を作ったり、エリーゼとお茶会やデートをしたり、アメリアと出掛けたり、マリナのところに遊ぶにいったりとかをしていたのだ。
それ以外の時間は鍛錬に全て掛けた。
化粧品の事業が更に拡大されることになったのだ。
化粧品が外国にも人気になったので、生産数を増やすことになった。
そして、事業の拡大をさせるために化粧品の広告を作ることになったのだ。
化粧品の広告のモデルに選ばれたのはエリーゼとアメリアとマリナだ。
なぜ、この3人が選ばれたかというと最高の品質の化粧品を作っていることと私の関係者だからだ。
母上もそうだったが父上が猛反対した。
父上曰く母上に近づく者が増えるからダメらしい。
しかも、それを母上の前で言い、母上は少し照れてから父上と向き合い、悪役みたいな笑い方で笑い始めた。
夫婦仲良いのは良いことだけど、私とアメリアを置いていかないで欲しい。
それと悪役みたいな笑い方も辞めて欲しい。
アメリアはそんな両親を見て、仲が良いですねと喜んでいた。
広告のモデルと言ったが3人がオシャレして着飾っているところをカメラと同じ性能を持つ魔法具で撮影し、各店に飾ることにして貰う。
3人の化粧やドレス選びはエリーゼの母親、母上、義叔母上が決めることになったのだ。
私達は一切関与することが出来なかった。
3人と3人の母親達が話合っている間に私は父上と話し合い、撮影する場所などを準備した。
クロバーグ家の領の近くには王家が所有している別荘がある。
クラバタ王国の件の報酬が駄目になってしまったので、新しく報酬を貰うことが出来たので私はそこを1日使うことを報酬にした。
撮影地が決定したことを伝えたら、直ぐに撮影しようとなったので直ぐに撮影することになったのだ。
馬車を2つに分けて、王家の所している別荘に向かうことになった。
馬車は性別で分けられた。
1つ目の馬車には私と父上と叔父上とアルクーバ家の当主が乗っている。
2つ目の馬車には3人と3人の母親が乗っている。
あまり距離もなく、直ぐに到着した。
到着した別荘は近くに澄んだ湖があり、とても綺麗な場所だったのだ。
別荘に到着すると女性達は別荘の中に入り、化粧と着替えをしに向かった。
残った私達は撮影の準備と撮影する場所の選定を行い、いつでも撮影出来るように準備を完了させたのだ。
30分ぐらいすると3人の母親が別荘から出て来て、後ろを向いてと言われた。
私達は素直に後ろを向いた。
3分ぐらい経つと後ろを向く許可が出たので、後ろを振り向くと着飾った3人が立っていたのだ。
エリーゼは高そうな生地で作られた髪の色と同じドレスに身を包み、エリーゼに似合いそうな化粧をしていた。
アメリアも高そうな生地で作られた髪の色と同じドレスに身を包み、アメリアに似合いそうな化粧をしていた。
マリナも高そうな生地で作られた髪の色と同じドレスを身を包み、マリナに似合いそうな化粧をしていた。
「ど、どうかな?似合っているかな?レイグ」
「どうでしょうか?お兄様」
「どうですか?レイグお兄様、似合っていますか?」
「3人とも、とても似合っているよ」
それを聞いた3人は喜び合っていた。
3人を褒めた後、写真撮影をして、広告を完成することが出来たのだ。
そして、3人が写った広告は宣伝効果が高く、更に化粧品が売れることになった。
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