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第一話 転生
しおりを挟むある部屋の中で男が画面に向かい、ゲームをしていた。
そして、そのゲームをクリアし、エンドロールが流れ始めたのだ。
「ふぅ、これで、10回目のエンドロールか」
そんな呟きをしながら、男は背伸びした。
「そういえば、あと到達してないのはハーレムエンドだけだな。でもなぁ、あのエンドあまり好きじゃ無いんだよな。なんか、ハーレムとか個人的にやだしなぁ。確かに、男の夢ではあるだけど、好きじゃ無いだよな」
そんな独り言を呟いていると男の腹が鳴った。
腹が鳴った男は時計を見るのだったのだ。
「もうそんな時間か。じゃあ、そろそろ飯でも食おうか。明日、仕事もあるし」
そう言い、男は立ち上がった。
「何か冷蔵庫の中に入ってたかなぁ」
そんなことを呟きながら、台所の方に向かって、歩き始めた。
男が台所に向かって歩いていると床に放置してあったタオルに男は足を滑らしたのだ。
足を滑らせた男は受け身をうまく取ることが出来ず、近くになったタンスに頭を強く打ってしまった。
そこで男の意識が途絶えてしまったのだ。
次に眼を覚ますと見られない広い部屋の中に居た。
部屋の中には悪役顔の若い男と悪役顔の若い女が居たのだ。
若い男と若い女はどちらも高そうな服に身を包んでいた。
私は何だと思いながら、自分の手を見てみると赤ちゃんの手だったのだ。
これはどういうことだ?
そんな疑問を抱いていると悪役顔の若い男が僕のことを抱っこし始めた。
そして、僕の顔を見て来たのだ。
「これが私の息子か。私と同じ、悪役顔だな」
そう言い、若い男は私の小さい手を掴んで来たのだ。
「そうね。あなたにそっくりで悪役顔ね。成長したら、あなたにそっくりな悪役顔になるでしょうね」
この会話からこの2人は私の両親だと理解した。
そして、私の両親は互いに顔を見合わせ、笑い合ったのだ。
その笑い方はまるで悪役の笑い方だった。
ほ、本当に大丈夫なのか?
この両親は?
僕はそう思ってしまった。
だが、赤ちゃんとして過ごして行く中で私の両親は私のことを愛して、大事にしてくれていること、私に対しての態度や言葉から理解できたのだ。
でも、悪役みたいな笑い方をやめてほしい。
普通の子供なら怖がる。
私が転生した世界の両親は悪役顔の優しい両親だった。
こんな両親の子供に生まれて、私は幸運だな。
でも、1つ問題を上げるとすると笑い方を変えてほしい。
悪役顔で悪役の笑い方をすると本当の悪役みたいに見えてしまう。
本当に優しい両親なので普通に笑ってほしい。
まぁ、折角、転生したんだ。
これから、好きに生きていこう。
前世は若い年で死んでしまい、あまり親孝行を出来なかった。
だから、今度こそ、優しい両親達に親孝行をしようと決めたのだ。
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