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番外編 クリスマス
しおりを挟むあれから私は代理人をたてて、商売を始めた。
普通の商売をしているがエーカの配信関係もしている。
それとリニスに必要な素材とかも集めているのだ。
仕事を終え、家に帰った。
家に到着したのだが、いつもと違う雰囲気を感じ取ったのだ。
おかしいな。
今日は特に何も無い筈なのに。
まさか、リニスがまた何か研究しているのか?
そんなことを思いながら、私は家の玄関を開けたのだ。
玄関は異常無しだな。
さて、リビングに向かうか。
少し警戒しながらリビングに向かったが、私は固まってしまった。
だって、リビングには見たことがない赤い服に身を包んでいたのだ。
その服に身を包んでいたエーカ達は平然を装っていたが、頬は少し赤かった。
思わず、困惑してしまったのだ。
困惑する私にリニスが教えてくれた。
この見たことがない服は異世界でクリスマスと呼ばれているイベントみたいだ。
どうやら、このイベントは異世界人から伝わったみたいだ。
その後、クリスマスの説明をされた。
説明が終わると同時に私は2人に手を引かれたのだ。
手を引かれながら案内されたのはリビングの机だった。
案内された机の上には豪華な料理が並んでいたのだ。
その後、私はエーカ達が作ってくれた豪華な料理を堪能した。
食後にエーカ達が立ち上がり、私に近付いてきたのだ。
近付いてきたエーカ達は両手を後ろにし、何かを隠していた。
「タリー。クリスマスプレゼント」
「これはクリスマスプレゼントだ。タリー君」
そう言い終えると、2人は赤いリボンで飾り付けされたプレゼントを渡してくれたのだ。
「ありがとう。エーカ、リニス」
受け取った私は2人からのプレゼントを開けたのだ。
エーカのプレゼントは自身の歌声が入った魔法具で、リニスのプレゼントは魔法具だった。
またお礼を言おうとすると私は華奢の両手で顔を固定されたのだ。
その目の前にはリニスがいる。
「これは追加のプレゼントだ」
そう言い、リニスは私にキスをしたのだ。
リニスにキスされた私は固まってしまった。
固まっている中、リニスが離れるとエーカが近寄って来たのだ。
近寄ってきたエーカの顔は真っ赤になっていた。
「わ、私からもプレゼント」
そう言い、エーカも私の唇にキスされたのだ。
その後、私にキスした2人は逃げるように自室に去った。
私は暫く固まってしまったのだ。
次の日に私は2人に遅いプレゼントを購入し、渡した。
エーカに渡したのは配信関係の物で、リニスに渡したのは希少な魔物の素材だ。
ちなみにサーワリ侯爵達にクリスマスプレゼントのことを伝えると翌日には大量のプレゼントを届いた。
その大量のプレゼントと共に手紙も。
それらを見たリニスは固まってしまった。
呆れと驚きで。
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