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閑話17 ラントの夜/ある娘の体験談(2)
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※直接的な描写はありませんが、性的な内容を意味している表現が多くあります。ご了承ください。
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これがチャンスだと思えるほどの度胸は、私にはない。粗相があってはならない。そう怯える心を抑えながらシアン様の隣に座った。
彼は私のぎこちない笑顔に気付いてか、一瞬不思議そうな顔をされた。
しまった。
本当ならば、こんな顔は見せてはいけないのだ。何があってもにっこりと笑って客をもてなし、客の気分を良くさせる。それが私たちの仕事なのに。
でもシアン様はそんな私に怒る様子もなく、逆に私に笑いかけられ、名前を尋ねられた。
思いがけず温かそうな笑顔に触れて、ほっとしながら名前を答える。その時、向かいから笑いを含んだような声が飛んできた。
「あんた、そういうのが好みなのか?」
顔を向けると、ウォレス様がニヤニヤしながらこちらをご覧になられている。
「うるせーな。どうせなら大人しく俺の言うことをきく女の方がいいじゃねぇか」
「ははっ、なるほど。そういうプレイがシュミなのか」
シアン様の言葉に、ウォレス様はそうかそうかと声をあげて笑われた。
「それに、どんな女だってあいつじゃないからな」
ぽそりとシアン様が呟かれた声は、多分私にだけ聞こえた。
「んー、まあ大丈夫だろう」
彼はそう仰ると、私の肩を抱いて女主人を呼んだ。
* * *
服を脱いだ彼の体に跨り、一生懸命に手を動かす。
「うっ…… いいぞ…… もう少し強く…… ふっ……」
私の手の動きに反応して、シアン様が熱い息を漏らした。
この仕事を始めてまだひと月ほどだけれど、こんな経験は初めてだ……
性的な奉仕をさせられるのならまだわかる。でも今の私がしている、これはただのマッサージだ。しかもいやらしい要素は全くない。
さすがに鍛えている彼の背中はとても逞しい。その背中に手を押しあて、凝りをほぐすように頼まれた。しかも私は服を着たままだし、彼も上半身を脱いでいるだけだ。
「あの…… いいんでしょうか?」
不安になってシアン様に尋ねた。
「まあ、女を買えって約束だからな。ちゃんと支払いはするから安心してくれや。買ったんだから、その範囲であれば何をしてもらっても構わないだろう? それともこういうのはダメだったか?」
「い、いいえ! ダメではないです!」
正直、夜のご奉仕の自信はあまりない。いつも客に言われたとおりに体を開くのが精いっぱいだ。
むしろよく姉様方にマッサージを頼まれているから、こっちの方が得意なくらいで。
「じゃあ、もうちょい頼むわ。若い奴らと違って、疲れもたまりやすくてなぁ」
シアン様が変な事を言った。
若い奴らって。シアン様も見た感じではまだ20代後半に入ったくらいかそのくらいだ。
確かに15歳で冒険者になったばかりの人たちに比べたら、ずっと年も上なんだろうけれど。
「まだそんな風に言うお歳にはみえませんよ」
そう伝えると、見た目だけはなーと笑って応えた。
和やかに話をしながらも、彼はたまに壁の方に視線を向けている。あの壁の向こうはウォレス様のお部屋だ。壁の奥から漏れてくる音に耳を澄ませて警戒しているらしい。
一通りマッサージを済ませると、シアン様は大きく伸びをしてソファーに腰かけた。
彼の頼みで、お茶を淹れて菓子を並べ、私も彼の隣に腰かける。
この部屋に入ってからは、彼は私の肩すら抱かない。隣に座っても、必要以上に寄り添うことを望んではこない。
茶を飲み、菓子をつまみながら、彼は私の身の上話を求めた。
ここよりももっと外れの、田舎町の生まれな事。
物心ついた時には母と二人で父は居なかった事。
その母を病で亡くし、一人で生きる為に仕事を求めて町を出た事。
王都を目指す途中のこの町でお金が尽きて、この仕事に就いた事。
……本当は、この仕事は苦手な事。
そんな私の話を聞き、彼も自分の話を少しだけ聞かせてくれた。
もうずっとずっと前、討伐隊になる前から想っている女性がいる事。
何度気持ちを伝えても、その想いが通じなかった事。
そしてまだその女性の事が忘れられず、他の女性に気持ちを向けられない事。
だから、女性を部屋に入れた時にはいつもこんな過ごし方をしているのだそうだ。そしてそれでも構わないような、大人しい女性を求められているのだそうだ。
不甲斐ないよなと、苦い笑い顔を私に向けた。
「俺はお前を一晩買った。だからどんな形であれ、お前の一晩は俺のものだと、そう思ってくれるのなら、俺がこんな不甲斐ないヤツだった事は内緒にしてくれねえか?」
そして、どうせなら激しい夜だったとでも言っておいてくれやと、そう言ってお道化て笑う彼に、笑いながら頷き返した。
「俺はここで休むから、お前はベッドで休んでくれ」
シアン様はそう言うと、ウォレス様の部屋に面した壁に背を向けて腰を下した。
「で、でも……」
「ベッドを使わなくてきれいなままだと、余計な事を心配されるだろう? ああ、なんなら乱しておいた方がいいのか?」
そう言われてしまうと、断ることはできない。
彼にブランケットを渡し、言われた通りにベッドに入る。慣れぬ仕事で疲れが溜まっていたのか、すぐに意識は不覚に沈んでいった。
* * *
朝、目が覚めるとシアン様はもう部屋にはいなかった。
本当なら見送りをしないといけないのに。慌てて部屋から飛び出し、階下に降りると女主人に見つかってしまった。
怒られると思い首を竦めた私に、彼女の大きな声が降ってきた。
「よくやったね!」
「……え?」
シアン様はお帰りの際、とても上機嫌だったそうだ。
昨晩はとても良かったと。女には無理をさせてしまったから、朝はしばらくゆっくり休ませてやってほしいと。
そう言って、追加料金もしっかり払ってくださって。そしてまたこの店に来た際には必ず私をつけるように。だから私の事は大切にしてやってほしいと。
つまり私はシアン様の『お気に入り』になれたらしい。
でも私は知っている。あの人にはずっと昔から本当に心から想う方がいる事を。
きっと旅先でも同じような事をされているのだろう。それは彼の『お気に入り』たちだけが知っているのだろう。
部屋に戻ると、テーブルの上に手紙とチップが置いてあった。手紙には短く、がんばれよとだけ書いてあった。
お姉様方は私に、シアン様にどんな事をされたのかと、根ほり葉ほり聞き出そうと躍起になった。
私はそのたびに、顔を赤らめて見せて『とてもじゃないけれど言えません』『あんな事初めてで……とても素敵でした』『私とあの方だけの秘密なのです』などとはぐらかす事を覚えた。
以前よりは、したたかになれているだろうか。
彼が置いて行ってくれたチップと手紙。これを心の支えにしよう、そしてお金を貯められたらこの仕事をやめて王都に行こうと、そう思った。
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これがチャンスだと思えるほどの度胸は、私にはない。粗相があってはならない。そう怯える心を抑えながらシアン様の隣に座った。
彼は私のぎこちない笑顔に気付いてか、一瞬不思議そうな顔をされた。
しまった。
本当ならば、こんな顔は見せてはいけないのだ。何があってもにっこりと笑って客をもてなし、客の気分を良くさせる。それが私たちの仕事なのに。
でもシアン様はそんな私に怒る様子もなく、逆に私に笑いかけられ、名前を尋ねられた。
思いがけず温かそうな笑顔に触れて、ほっとしながら名前を答える。その時、向かいから笑いを含んだような声が飛んできた。
「あんた、そういうのが好みなのか?」
顔を向けると、ウォレス様がニヤニヤしながらこちらをご覧になられている。
「うるせーな。どうせなら大人しく俺の言うことをきく女の方がいいじゃねぇか」
「ははっ、なるほど。そういうプレイがシュミなのか」
シアン様の言葉に、ウォレス様はそうかそうかと声をあげて笑われた。
「それに、どんな女だってあいつじゃないからな」
ぽそりとシアン様が呟かれた声は、多分私にだけ聞こえた。
「んー、まあ大丈夫だろう」
彼はそう仰ると、私の肩を抱いて女主人を呼んだ。
* * *
服を脱いだ彼の体に跨り、一生懸命に手を動かす。
「うっ…… いいぞ…… もう少し強く…… ふっ……」
私の手の動きに反応して、シアン様が熱い息を漏らした。
この仕事を始めてまだひと月ほどだけれど、こんな経験は初めてだ……
性的な奉仕をさせられるのならまだわかる。でも今の私がしている、これはただのマッサージだ。しかもいやらしい要素は全くない。
さすがに鍛えている彼の背中はとても逞しい。その背中に手を押しあて、凝りをほぐすように頼まれた。しかも私は服を着たままだし、彼も上半身を脱いでいるだけだ。
「あの…… いいんでしょうか?」
不安になってシアン様に尋ねた。
「まあ、女を買えって約束だからな。ちゃんと支払いはするから安心してくれや。買ったんだから、その範囲であれば何をしてもらっても構わないだろう? それともこういうのはダメだったか?」
「い、いいえ! ダメではないです!」
正直、夜のご奉仕の自信はあまりない。いつも客に言われたとおりに体を開くのが精いっぱいだ。
むしろよく姉様方にマッサージを頼まれているから、こっちの方が得意なくらいで。
「じゃあ、もうちょい頼むわ。若い奴らと違って、疲れもたまりやすくてなぁ」
シアン様が変な事を言った。
若い奴らって。シアン様も見た感じではまだ20代後半に入ったくらいかそのくらいだ。
確かに15歳で冒険者になったばかりの人たちに比べたら、ずっと年も上なんだろうけれど。
「まだそんな風に言うお歳にはみえませんよ」
そう伝えると、見た目だけはなーと笑って応えた。
和やかに話をしながらも、彼はたまに壁の方に視線を向けている。あの壁の向こうはウォレス様のお部屋だ。壁の奥から漏れてくる音に耳を澄ませて警戒しているらしい。
一通りマッサージを済ませると、シアン様は大きく伸びをしてソファーに腰かけた。
彼の頼みで、お茶を淹れて菓子を並べ、私も彼の隣に腰かける。
この部屋に入ってからは、彼は私の肩すら抱かない。隣に座っても、必要以上に寄り添うことを望んではこない。
茶を飲み、菓子をつまみながら、彼は私の身の上話を求めた。
ここよりももっと外れの、田舎町の生まれな事。
物心ついた時には母と二人で父は居なかった事。
その母を病で亡くし、一人で生きる為に仕事を求めて町を出た事。
王都を目指す途中のこの町でお金が尽きて、この仕事に就いた事。
……本当は、この仕事は苦手な事。
そんな私の話を聞き、彼も自分の話を少しだけ聞かせてくれた。
もうずっとずっと前、討伐隊になる前から想っている女性がいる事。
何度気持ちを伝えても、その想いが通じなかった事。
そしてまだその女性の事が忘れられず、他の女性に気持ちを向けられない事。
だから、女性を部屋に入れた時にはいつもこんな過ごし方をしているのだそうだ。そしてそれでも構わないような、大人しい女性を求められているのだそうだ。
不甲斐ないよなと、苦い笑い顔を私に向けた。
「俺はお前を一晩買った。だからどんな形であれ、お前の一晩は俺のものだと、そう思ってくれるのなら、俺がこんな不甲斐ないヤツだった事は内緒にしてくれねえか?」
そして、どうせなら激しい夜だったとでも言っておいてくれやと、そう言ってお道化て笑う彼に、笑いながら頷き返した。
「俺はここで休むから、お前はベッドで休んでくれ」
シアン様はそう言うと、ウォレス様の部屋に面した壁に背を向けて腰を下した。
「で、でも……」
「ベッドを使わなくてきれいなままだと、余計な事を心配されるだろう? ああ、なんなら乱しておいた方がいいのか?」
そう言われてしまうと、断ることはできない。
彼にブランケットを渡し、言われた通りにベッドに入る。慣れぬ仕事で疲れが溜まっていたのか、すぐに意識は不覚に沈んでいった。
* * *
朝、目が覚めるとシアン様はもう部屋にはいなかった。
本当なら見送りをしないといけないのに。慌てて部屋から飛び出し、階下に降りると女主人に見つかってしまった。
怒られると思い首を竦めた私に、彼女の大きな声が降ってきた。
「よくやったね!」
「……え?」
シアン様はお帰りの際、とても上機嫌だったそうだ。
昨晩はとても良かったと。女には無理をさせてしまったから、朝はしばらくゆっくり休ませてやってほしいと。
そう言って、追加料金もしっかり払ってくださって。そしてまたこの店に来た際には必ず私をつけるように。だから私の事は大切にしてやってほしいと。
つまり私はシアン様の『お気に入り』になれたらしい。
でも私は知っている。あの人にはずっと昔から本当に心から想う方がいる事を。
きっと旅先でも同じような事をされているのだろう。それは彼の『お気に入り』たちだけが知っているのだろう。
部屋に戻ると、テーブルの上に手紙とチップが置いてあった。手紙には短く、がんばれよとだけ書いてあった。
お姉様方は私に、シアン様にどんな事をされたのかと、根ほり葉ほり聞き出そうと躍起になった。
私はそのたびに、顔を赤らめて見せて『とてもじゃないけれど言えません』『あんな事初めてで……とても素敵でした』『私とあの方だけの秘密なのです』などとはぐらかす事を覚えた。
以前よりは、したたかになれているだろうか。
彼が置いて行ってくれたチップと手紙。これを心の支えにしよう、そしてお金を貯められたらこの仕事をやめて王都に行こうと、そう思った。
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