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閑話15 溢れ出るケモ耳っ娘への愛(妄想)メモが姉に見つかった結果ラノベ作家としてデビューすることになった/ビリー
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「もっと、皆にもリリアンたち獣人の事を知ってもらいたくて……」
そんな風にもっともらしい事を言ってみせたが、大嘘だ。
本音は取材を言い訳にして、彼女ともっともっと話をしたいのだ。
楽しい事があるとぴくぴくと動く可愛い耳を、嬉しい事があるとふさふさと揺れる尻尾を眺めたいのだ。
彼女――狼獣人のリリアンとの出会いは、俺にとっては運命の一幕だった。
この国は元々は人間族の国だ。他種族も居るには居るが、決して多くはない。
そして獣人は特に数が少ない。そのせいか、獣人の生態などについて世間的にはあまり知られておらず、情報が少ない。
それまでの俺は、獣人なんてただただ乱暴な奴らなんだと思ってた。だって、俺の知っている獣人は、皆そんな奴らばかりだったから。
男だろうと女だろうと、プライドがやたらと高い。強さで上下関係も決まるもんだから、ちょっとでも下だと思った相手にはホントに容赦がない。俺も散々使いっぱしりをさせられた。
でも彼女は違った。旅の途中で知り会った、俺よりちょっと年下の黒毛の狼獣人。
俺よりずっと小柄でちまっとしていて、まあ確かに腕っぷしは強いんだけれど、それを鼻にかけるような事は絶対にしない。
可愛くて優しくてとても良い子だった。
ああ獣人にもこんな可愛い子がいるのかと、そう思った俺からは今までの苦手意識がすっかり消えていた。それどころか獣人娘の可愛さの虜になっていた。
そのリリアンと町で再会して喫茶店に誘う事が成功したのが、今日の俺にとっては一番の成果だった。
宿に帰って、今日の楽しかった時間を脳内で何度も反芻《はんすう》する。
あーー、やっぱり可愛かったなぁ。ホント、ケモ耳っ娘って可愛すぎるぜ。
リリアンももちろん可愛いけれど、彼女だけではない。よく行く定食屋の給仕の娘も狐獣人で、とっても可愛い。
うーん、こうして妄想するだけじゃ物足りないな。
俺の獣人娘に対する愛はこんなものじゃない!!
この愛が溢《あふ》れ出ている間に、何かの形にしておかないと……
どかっと大きな音を立てて乱暴に椅子に座る。学校を出て以来か、何年かぶりに机に向かった。
脳内から湧き出す『獣人娘への愛』という名の妄想を、手元の雑紙に殴り書く。
いいぞ……!! 妄想はいくらでも出てくる!! いくらでも……
* * *
「バッカじゃないの?」
事もあろうに、姉のアンナに俺の書付を見られてしまった。
姉の冷ややかな……いや、それどころかまるで汚らしいものを見るような視線は、俺の心にざくざくとミノタウロスの角のように突き刺さる。
「あんた、これをリリアンに見せられる?」
「……見せられません」
見せるなんてとんでもない。
耳や尻尾がぴょこぴょこする様子が可愛いらしいだとか、そのくらいの事ならまだいい。
でも、ミニスカートを履かせて揺れる尻尾の隙間から見えるパンチラを覗きたいだとか、寒い日に布団で後ろから抱きしめながら耳をはむはむしたいだとか、尻尾を持ち上げて後ろから乱暴に○×▽◇……
そんな物を見られたら、きっと二度と口をきいてもらえない。
姉はもう一度俺をキッツい視線で睨みつけると、改めて手元の書付に視線を戻す。
ぺらりともう1枚紙をめくると、表情が変わってあらと声をあげた。
「こっちはだいぶまともな事を書いてるわね」
「ああ、それはリリアンに聞いた旅の話を書いたんだ。魔王討伐の話を聞かせてほしいって言ってさ」
「ふーん。あんたのどスケベな妄想はともかく、これは面白いじゃない」
「うん、せっかくだからまとめたかったんだけど、俺には文才がなくてさぁ」
こんな事なら学校でちゃんと勉強をしておけばよかった。今更いくら悔やんでも、突然俺に文才の神様が下りてくるわけではない。
「これ、いいじゃない。私がまとめて物語にしてあげようか?」
「え!? 姉ちゃんいいの!?」
「どうせあんたの事だから、リリアンちゃんに調子のいい事を言ったんでしょう? 皆に伝えようと思ってるとか、本を作ろうと思ってるとか。それなら少しは本当にしてあげないといけないわよね」
さっすが姉ちゃん、図星だった。俺は床にめいっぱい額を擦り付けた。
* * *
姉ちゃんすげえ神、マジ感謝。
「クエストの合間に書くから、そんなすぐには出来ないわよ」
なんて言ってたから3か月はかかると思っていたのに。
姉ちゃんが書きあがった原稿を見せてくれたのは、あれからひと月程経ってのことだった。
物語は主人公の獣人少女が魔王討伐隊に選ばれたところから始まる。そして魔王討伐を果たして王都に戻り、仲間の一人と結ばれるところで終わっていた。
リリアンから聞いた話を読みやすくまとめつつ、きちんと俺の欲望……もとい、俺の思う獣人娘の可愛らしさもきっちりと書き出してくれた。
討伐隊の顧問役で今はリリアンの恋人であるシアンさんが、やたらカッコよく書かれているのがちょっと気になるけれど、姉ちゃんに言わせるとこれでいいらしい。
「せっかく書いたんだし、このままじゃ終わらせないわよ」
そう言った姉ちゃんは、原稿を王都の出版社に持ち込んだ。
この小説の作者は姉ちゃんの名前だけれど、原案にはちゃんと俺の名前が書かれている。
そうしたら、この話がなんと大ヒットしてしまった!!
ちなみに、ちゃんとリリアンに許可はとってあるし、なんなら原稿の確認もしてもらっている。
リリアンよりも、顧問役のシアンさんに読んでもらっている時の方がすげえ緊張した。
下手すると怒られるんじゃないかと思ったけど、シアンさんは気持ちよく笑って許してくれた。
ああなるほど。シアンさんをカッコ良く書いたのは、姉ちゃんの作戦でもあったんだな。
これを機に俺の知名度も上がったので、勢いで『獣人ファンクラブ(仮名)』を作ろうかと思っている。
いい名前が思いつかずに決めかねているが、活動内容は獣人の国からやってきた、人間の国に慣れていない若手の冒険者たちの活動を支援するという、かなり真面目な内容だ。
この案には、リリアンもとても喜んでくれた。
もちろん、その活動を通して獣人娘たちの可愛らしさに触れられるぜラッキーなんて事は半分くらいしか考えていない。
いや、でもそうしてこの国に獣人娘が増えてくれれば、俺にとってはパラダイスになるじゃないか。
俺のケモ耳っ娘推し活は、まだまだ終わらないぜ……!!
そんな風にもっともらしい事を言ってみせたが、大嘘だ。
本音は取材を言い訳にして、彼女ともっともっと話をしたいのだ。
楽しい事があるとぴくぴくと動く可愛い耳を、嬉しい事があるとふさふさと揺れる尻尾を眺めたいのだ。
彼女――狼獣人のリリアンとの出会いは、俺にとっては運命の一幕だった。
この国は元々は人間族の国だ。他種族も居るには居るが、決して多くはない。
そして獣人は特に数が少ない。そのせいか、獣人の生態などについて世間的にはあまり知られておらず、情報が少ない。
それまでの俺は、獣人なんてただただ乱暴な奴らなんだと思ってた。だって、俺の知っている獣人は、皆そんな奴らばかりだったから。
男だろうと女だろうと、プライドがやたらと高い。強さで上下関係も決まるもんだから、ちょっとでも下だと思った相手にはホントに容赦がない。俺も散々使いっぱしりをさせられた。
でも彼女は違った。旅の途中で知り会った、俺よりちょっと年下の黒毛の狼獣人。
俺よりずっと小柄でちまっとしていて、まあ確かに腕っぷしは強いんだけれど、それを鼻にかけるような事は絶対にしない。
可愛くて優しくてとても良い子だった。
ああ獣人にもこんな可愛い子がいるのかと、そう思った俺からは今までの苦手意識がすっかり消えていた。それどころか獣人娘の可愛さの虜になっていた。
そのリリアンと町で再会して喫茶店に誘う事が成功したのが、今日の俺にとっては一番の成果だった。
宿に帰って、今日の楽しかった時間を脳内で何度も反芻《はんすう》する。
あーー、やっぱり可愛かったなぁ。ホント、ケモ耳っ娘って可愛すぎるぜ。
リリアンももちろん可愛いけれど、彼女だけではない。よく行く定食屋の給仕の娘も狐獣人で、とっても可愛い。
うーん、こうして妄想するだけじゃ物足りないな。
俺の獣人娘に対する愛はこんなものじゃない!!
この愛が溢《あふ》れ出ている間に、何かの形にしておかないと……
どかっと大きな音を立てて乱暴に椅子に座る。学校を出て以来か、何年かぶりに机に向かった。
脳内から湧き出す『獣人娘への愛』という名の妄想を、手元の雑紙に殴り書く。
いいぞ……!! 妄想はいくらでも出てくる!! いくらでも……
* * *
「バッカじゃないの?」
事もあろうに、姉のアンナに俺の書付を見られてしまった。
姉の冷ややかな……いや、それどころかまるで汚らしいものを見るような視線は、俺の心にざくざくとミノタウロスの角のように突き刺さる。
「あんた、これをリリアンに見せられる?」
「……見せられません」
見せるなんてとんでもない。
耳や尻尾がぴょこぴょこする様子が可愛いらしいだとか、そのくらいの事ならまだいい。
でも、ミニスカートを履かせて揺れる尻尾の隙間から見えるパンチラを覗きたいだとか、寒い日に布団で後ろから抱きしめながら耳をはむはむしたいだとか、尻尾を持ち上げて後ろから乱暴に○×▽◇……
そんな物を見られたら、きっと二度と口をきいてもらえない。
姉はもう一度俺をキッツい視線で睨みつけると、改めて手元の書付に視線を戻す。
ぺらりともう1枚紙をめくると、表情が変わってあらと声をあげた。
「こっちはだいぶまともな事を書いてるわね」
「ああ、それはリリアンに聞いた旅の話を書いたんだ。魔王討伐の話を聞かせてほしいって言ってさ」
「ふーん。あんたのどスケベな妄想はともかく、これは面白いじゃない」
「うん、せっかくだからまとめたかったんだけど、俺には文才がなくてさぁ」
こんな事なら学校でちゃんと勉強をしておけばよかった。今更いくら悔やんでも、突然俺に文才の神様が下りてくるわけではない。
「これ、いいじゃない。私がまとめて物語にしてあげようか?」
「え!? 姉ちゃんいいの!?」
「どうせあんたの事だから、リリアンちゃんに調子のいい事を言ったんでしょう? 皆に伝えようと思ってるとか、本を作ろうと思ってるとか。それなら少しは本当にしてあげないといけないわよね」
さっすが姉ちゃん、図星だった。俺は床にめいっぱい額を擦り付けた。
* * *
姉ちゃんすげえ神、マジ感謝。
「クエストの合間に書くから、そんなすぐには出来ないわよ」
なんて言ってたから3か月はかかると思っていたのに。
姉ちゃんが書きあがった原稿を見せてくれたのは、あれからひと月程経ってのことだった。
物語は主人公の獣人少女が魔王討伐隊に選ばれたところから始まる。そして魔王討伐を果たして王都に戻り、仲間の一人と結ばれるところで終わっていた。
リリアンから聞いた話を読みやすくまとめつつ、きちんと俺の欲望……もとい、俺の思う獣人娘の可愛らしさもきっちりと書き出してくれた。
討伐隊の顧問役で今はリリアンの恋人であるシアンさんが、やたらカッコよく書かれているのがちょっと気になるけれど、姉ちゃんに言わせるとこれでいいらしい。
「せっかく書いたんだし、このままじゃ終わらせないわよ」
そう言った姉ちゃんは、原稿を王都の出版社に持ち込んだ。
この小説の作者は姉ちゃんの名前だけれど、原案にはちゃんと俺の名前が書かれている。
そうしたら、この話がなんと大ヒットしてしまった!!
ちなみに、ちゃんとリリアンに許可はとってあるし、なんなら原稿の確認もしてもらっている。
リリアンよりも、顧問役のシアンさんに読んでもらっている時の方がすげえ緊張した。
下手すると怒られるんじゃないかと思ったけど、シアンさんは気持ちよく笑って許してくれた。
ああなるほど。シアンさんをカッコ良く書いたのは、姉ちゃんの作戦でもあったんだな。
これを機に俺の知名度も上がったので、勢いで『獣人ファンクラブ(仮名)』を作ろうかと思っている。
いい名前が思いつかずに決めかねているが、活動内容は獣人の国からやってきた、人間の国に慣れていない若手の冒険者たちの活動を支援するという、かなり真面目な内容だ。
この案には、リリアンもとても喜んでくれた。
もちろん、その活動を通して獣人娘たちの可愛らしさに触れられるぜラッキーなんて事は半分くらいしか考えていない。
いや、でもそうしてこの国に獣人娘が増えてくれれば、俺にとってはパラダイスになるじゃないか。
俺のケモ耳っ娘推し活は、まだまだ終わらないぜ……!!
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